※下記の内容も、昨日フェイスブックに書いたことに加筆修正をしたものです。
もうひとつ最近思うのは、西宮市内から朝、通勤通学で大阪や神戸に出かけていく人は、昼間の街中でなにが行われているか知らない。
それを知っているのは地元・西宮で働いている人々や、子育て中の家庭の人、高齢者ではないかと。私から見たら、家庭内での「ケアワーク」に日々従事している女性層が、昼間の西宮の街中でなにが行われているかを「よく知る」立場にあると思う。
ついでにいうと、子育てや介護など、家庭でのこのケアワークの問題への対応こそ、ベッドタウンの自治体行政の担うべき最大の課題。ここに関心を向けられない候補は「全員、落選でいい」とすら思う。また、このケアワークを従来になってきた女性候補や、そのことに関心を持ち続けてきたおっちゃん候補だと、私は安心しているのだけど…。
だから今回「地元西宮に女性議員を増やそう」なんてハッシュタグをつけて、私が応援したい西宮市議会議員選挙の女性候補のつぶやきをリツイートして、ネットから励ましたりしてました。あるいは、直接関係のできた候補には、街宣でマイク握って応援もさせていただきました。
逆にいうと、まさに「ベッドタウン」という名前のとおり、西宮から朝、ほかの自治体へ通勤・通学して、夜は「寝るため」だけに帰ってくる人は、「地元・西宮の昼間の街中で、なにが行われてているのかを、何も知らない」で選挙に行くんですよね。それって、ものすご~く、怖いことのように思いますわ。
たとえば、街宣でヘイトスピーチやるような人を応援に呼んでくる候補や、留学生への社会保障の権利を否定するような発言をしている候補だって、今回の西宮市長選挙、候補者のなかにいるんですよ。私、ツイッターで何度も「ヘイトスピーチをする候補は西宮の風情を壊し、基本的人権の保障と多文化共生社会の実現に責任を持つ自治体行政の役割も理解できていない」という、そんな趣旨の発言を繰り返したのですが。
でも、平日の昼間、大阪や神戸に働きに出て、西宮には夜「寝に帰るだけ」の人には、そういう候補や支援者の姿、ぜんぜん見えません。そういう「夜、寝に帰るだけの西宮市民」にとって、選挙の情報源は、たとえば候補者がええかっこばっかり言ってる動画とか、ネット上の発信、あるいはチラシやポスター、選挙公報くらいですかね、情報源は?
こういうのも、ほんと「危ういことだよなあ」とか。「もっとおとなが日頃から、地元政治家たちが自分の暮らしている街中で、平日、なにが行われているのか。よく歩いて確かめておかないとあかんぞ」とか。そんな風に思った次第です。
ついでにいうと、ベッドタウンに「寝に帰る生活」しかしたことのない若い候補も、「あぶない」としか言いようがないですなあ。なにしろ「ケアワークの課題」ぜんぜんわかってないですから。