今日はO寺さんの前住職の葬儀です。午前中に荼毘に伏し、昼から葬儀が始まりました。心配していた雨も上がり、汗ばむくらいの気温です。
葬儀も無事終わり、場所を変えてホテルでのお斎(法要後の精進落とし)です。
お斎といえば、精進料理、会席料理等々、和食を想像されると思います。たしかに、普通のお斎では和食がほとんどです。よっぽどでない限り中華料理や洋食というのはお目にかかりません。
しかし、今日のお寺のお斎は洋食です。「えっ、お寺なのになんで」と思われる方もあると思います。
なぜだと思いますか?
普通、お斎といえば和食の会席料理ですよね、ですから日ごろお斎に出席することの多い僧侶の方は、和食の会席料理は食べ飽きていることが多いのです。
お寺の葬儀のお斎に出席される方の多くは僧侶です。それで、O寺の御住職が気を利かせて洋食のコース料理になさったのです。
わざわざそんなことはご自分で説明しませんが、出席者のことを考えた心優しい配慮です。たまに、こういうありがたい配慮をされる御住職もいらっしゃいますが、少数派です。
お斎では話もはずみ、亡くなられた前住職の人柄の良さが偲ばれました。
ちなみに、洋食ですから、献杯も日本酒ではなく、白ワインでした。ちょっと山梨っぽい感じがしませんか。
今朝、O寺の前住職を出棺の儀を行い、甲府市の火葬場までお送りしてきました。後でまた拾骨に伺います。
甲府市の斎場は愛宕山の中腹にあり、JR甲府駅から車で5分ほどのところ、市街地に近く便利な火葬場です。
あちこちの火葬場に行ったことがありますが、東京によくある非常に規模が大きい火葬場で、同時間にたくさんの人たちと行きかうのも、何かせわしない感じがしますし、古くてさみしい火葬場も余計悲しみを誘います。
しかし、この甲府市の斎場は大きさも程よく、落ち着いた雰囲気で好感のもてる作りになっています。ただ、拾骨を待つ間の控え室の数が少ないのがちょっと不便です。