先日の週末、長女と孫が泊まりにやってきた。
別段これといった用事があるわけではないのだが、近所に友達が家を建
てたので妹とそれを見に行って、夜一緒に卓球にいくらしい。
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仕事から帰って居間でブッチャーかあさんと夕食を食べていると、長女
たちが家見から帰ってきた。静かだったわが家が急に騒がしくなった。
妹たちは卓球にいく前の腹ごしらえをキッチンで始めだす。
すると孫がひとりで居間にやってきた。
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孫は私がけむたいのだろうか、横を向いて固まってしまった。
「りょう君、りょう君」と呼んでも、またキッチンに戻っていった。
３日前に遊びにきたのに、最初はいつもこんな調子である。
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ブッチヤーかあさんが夕食をすませて、はじめて孫とお風呂に入るとい
う。大丈夫だろうかと心配をしたが、案の定凄い鳴き声が響きわたる。
昔取った杵柄でも、時代は移り変わりそれとともに自分の体型も変わっ
たことを忘れたようだ。
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お風呂から上がると孫はようやく私に慣れて、絵本を持ってきて読んで
くれ。膝に座らせて「いないいない・プアー・ワンちゃんでしゅ～」。
おっさんの慣れない声に耳障りが悪かったのだろうか。聞きながら次の
ページをめくったり、呼んでいる途中に別の本と取り替えたりじっとし
ていない。何度も何度も呼んでいると、いつの間にか私の膝の上で寝て
しまった。長女が帰ってきて「こんな格好で寝るのははじめて」とおど
ろいていたが、慣れないおっさん言葉が子守歌になったのかな。
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