コメ価格 高騰続く

コメ価格の高騰が今も続いている。
「４人の子供がいるのでコメは毎月３０キロは消費する。スー
パーを数件回っているが、高くて買えない」東京都足立区の「
ベニースーパー佐野店」を９月下旬に訪れた主婦（４７）は、
コメの価格を見てため息をついた。
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店頭には千葉や新潟などの新米が平積みで並ぶ。だが、価格は
昨年より５～８割高いという。同店では８月下旬から新米が除
じょに入荷するが、定番銘柄の棚は現在もほぼ空の状態が続い
ている。ベニースーパー本部長は「通常とは異なるルートから
仕入れているが、高いので売れない」と話す。
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価格発端は、品不足だ。昨夏の猛暑でコメの品質が低下し供給
量が減少。そこに相次ぐ災害への備えで発生した買いだめ需要
が追い打ちをかけた。また、民間の集荷業者による旺盛な買い
付けも、価格高騰が続く要因となっている。
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通常、市場で流通する米の５割超がＪＡグループを経由する。
九州地方の卸売業者は相当量をＪＡから仕入れているが、今年
は一部のＪＡから「昨年の半分ほどしか出せない」と連絡があ
ったという。民間の集荷業者がＪＡよりも高値で買い付けてい
るためだ。「ＪＡがここまで買い負けるのは異例だ」と嘆く。
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コメの生産コストは上昇しており、昨年の米価に戻ることはま
ずない。過去の平均より１～２割高い価格が今後の標準になっ
ていくとみられる。価格の上昇で消費者の「コメ離れ」が加速
する可能性もある。





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