子供の頃の仕事

私が子供の頃、家が食料品店をやっていたので色々な仕事をさせられた
ものでした。店には食料品の他、雑貨品も色々とありました。
現在のように、全ての商品に包装がされておらず、店で色々と小分けし
て包装をし直して売っていました。店には、割り箸が２種類置いてあり
ましたが、一つは割り箸の束に輪ゴムだけをつけたものと、もう一つは
割り箸におてもと袋を入れたものとがありました。このおてもと袋に入
った割り箸は子供が袋詰めにしたものです。
夕食後に週に何度か割り箸のおてもと入れをしました。左手におてもと
の束になったものを持ち、右手には割り箸を１０本ほど持ち、一本一本
袋に入れていきます。一回に２００本～３００本程袋詰めにしますので
、ゆっくりしていたら好きなテレビ番組が見られません。子ども心に、
どうやったら早く仕事を終わらせるかを色々と考えていました。
左手の袋に割り箸を入れるとき、袋を少し山なりにして、右手の割り箸
で少し押さえて入りやすくして袋に入れていきます。このタイミングが
悪いと、割り箸が袋に入らずに引っかかっておてもとを破ったりして前
に進みません。結局のところ、音を立てずにやわらかく割り箸とおても
と袋を扱い、袋に入れる時は１、２、３の三拍子のリズムで袋に入れる
方法が一番早いやり方のようでした。
私には兄と姉がいますが、３人が競って袋詰めをしていました。結局の
ところこの袋詰めの早さでは弟の私がナンバーワンでした。ということ
は、テレビを早くみたいナンバーワンということか？？？

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