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なにわ探検クルーズ

2017年08月20日 | +大阪

水の都とよばれる大阪。街の中心部をいくつもの川が流れ、旅情あふれる風景を見せています。今回の旅では、川から大阪の街を眺めてみたいと思っていました。

大阪にはいくつもの観光クルーズがありますが、コースと内容から「落語家と行く なにわ探検クルーズ 川の環状線コース」を申し込むことに。前日にネットで予約を入れておきました。道頓堀にほど近い、湊町船着場から出発します。

ちょうど大阪市の「大」の字のところが湊町船着場。ここから黄緑色のルートに沿って時計回りに、道頓堀川を西へ→木津川を北に→堂島川を東へ→東横堀川を南に→道頓堀川を西に進み、湊町船着場へと一周します。

ガイドを務めてくださったのは、銀魂ヘアに大きな黒縁眼鏡がおしゃれな落語家の桂きん太郎さん。上方落語といえばノリノリでにぎやかというイメージがありましたが、温かく落ち着いた語り口が心地よい。歴史や時事ネタ、時折落語の一節も交えた観光案内はおもしろくてためになり、プロの話芸に感動しました。

船は低い橋の下もくぐれるよう、船底のタンクに川の水を取り込み、船体を半ば沈めた状態ですべるように進みます。橋のないところでは客室全体が上に持ち上がり、ガラスの天井が開いて解放感が味わえました。京セラドーム、旧外国人居留地、リーガロイヤルホテル、大阪市庁舎などを左右に見ながら進みます。

中之島にあるランドマーク、大阪市中央公会堂は赤レンガ造りのクラシック建築。東京駅丸の内駅舎と同じ、辰野金吾さんの設計です。

大川との合流地点でくるりと方向転換します。左に見えるのは京阪・天神橋駅。ここにはかつて八軒家船着場があり、京都・大阪間の水上交通の要所となっていました。今は八軒家浜船着場として、観光船などの発着場となっています。

大川沿いには桜並木。お花見の時期はさぞきれいでしょうね~

クルーズでは東横堀川・道頓堀川と2ヵ所の水門を通りました。パナマ運河と同じ仕組みで船が通れるようになっています。道頓堀における川の水位を一定に保ち、水害防止と川水の浄化の役割を果たしているそうです。

クルーズのフィナーレは道頓堀。おおぜいの人たちが川沿いを歩いてこちらを見ているので、ちょっと恥ずかしくなりました。戎橋(えびすばし)の手前で、向うからやってくる別の観光船を待ちます。戎橋の欄干はお好み焼きのへらを隙間なく並べたデザインになっていることを、この日初めて知りました。

川面から見上げるグリコの巨大看板

旅行記はこの後、大阪(4)梅田スカイビルの空中庭園 に続きます。

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