だいぶ間が空いてしまいましたが、8月に行った兵庫・京都旅行の旅行記を再開します。
神戸 フロインドリーブ本店 からの続きです。
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神戸の街は3年前に訪れて一通り歩いたばかりなので、お昼を食べた後はホテルに荷物を預けて、姫路城を訪れることにしました。神戸の三宮から姫路まではJR山陽本線で約1時間。地図好きとしては、途中で明石を通る時に、電車の中から東経135度線(日本標準時)を見ることができたのがちょっとうれしかったです。
姫路駅を降りると、正面に姫路城が見えますが、遠そうだったので行きはバスで(2停留所)、そうでもなかったな~と帰りは歩いてもどりました(約30分)。お堀を渡って大手門をくぐり、いざ入城です。
姫路城は、1346年に赤松貞範によって築城されました。その後、1545年に入城した黒田重隆が城郭を拡張し、1580年には羽柴(豊臣)秀吉が入城。そして関ヶ原の戦い後、新たに城主となった池田輝政によって1601年から大改築がなされ、現在の姿となりました。1993年には日本初の世界文化遺産に登録されています。
私にとっては「007は二度死ぬ」(You Only Live Twice)の舞台としても記憶に刻まれています。1967年の日本を舞台に、ショーン・コネリー演じるジェームズ・ボンドが大活躍。なぜか姫路城が忍者の修行場所となっていました。^^ 2015年に6年がかりの”平成の大修理”が終了したばかりの姫路城は、白く美しく輝いていました。
天守閣まではいくつもの門をくぐり、さまざまな角度からお城の雄姿に見惚れました。
一見、整然と見える石垣ですが、よく見ると石の種類も形もさまざまです。中には町民によって供出された、石臼や石棺が交じっていました。壁に見えるのは”石落とし”と”狭間”(さま)。敵に石を落としたり、矢や鉄砲を放ったりして攻撃するための穴が開いています。
天守は地上6階・地下1階の7階構造になっています。外から見る天守は白く華麗な美しさですが、中は堅牢で重厚な作りです。外は暑いのに中は涼しく、冷房が効いているのかと思いきや、いくつもの格子窓が設けられ、風の通り道となっているのでした。写真は入母屋破風の屋根裏の空間ですが、秘密基地のようで子ども心がくすぐられ、わくわくしました。
右奥に見えるのは武者隠し。伏兵を配する空間です。
天守は、写真のような広いスペースや、ちょっとしたスペース、いたるところに武具掛けが設えてありました。今でいうところの”見せる収納”でしょうか。
天守の窓から、西の丸櫓群が見えました。ひときわ高いのは化粧櫓、長く伸びるのは長局です。
天守を下りたあと、西の丸にも寄ってみました。長局は別名”百間廊下”とよばれています。細長く続く櫓の各部屋の出入口がまっすぐに続き、まるで合わせ鏡をのぞいているようでした。
これほどの木造建築のお城が、戦争や火災に巻き込まれず、美しい姿のまま保存されてきたというのは奇跡というほかありません。いずれは耐震構造にすることが必要になってくるかもしれませんね。後々の世代まで、いつまでも大切に残していきたいです。