昨日、「世田谷シアタートラム」で上演されている「エンドゲーム」を観ました。
小説家・劇作家のサミュエル・ベケット生誕100周年を記念しての公演(9月22日~10月1日)ですが、う~む・・・む・む・む・・・これがまた難解な劇でした。
キャストは写真の4名(手塚とおる、柄本明、三谷昇、渡辺美佐子)で、実力ある演技派ばかり。本当に迫力のある表情豊かな演技ですばらしかったのですが、ストーリーがイマイチわからない・・・。
親子、あるいは擬似親子の関係とは、切りたくても切れない、どんなにいやでも、もたれ合い依存し合っている、そこには、実は深い愛情や絆も存在しているだろう、とか、その辺の難しさを描いているのだろうと想像しますが、ん~・・・とにかく難解な劇でした。
と思っていたら、今日の日経夕刊で「エンドゲーム」のことが取り上げられていました。
そうか、「決定的な破局(核戦争か?)の後、シェルターで露命をつなぐ4人」という設定だったのか・・・。
劇自体は難解でしたが、シアタートラムは小さな劇場なので(しかも前から4列目だったので)、本当に間近で演技に触れることができ、臨場感がありました。
皆様も、一度お出かけになってみて下さい。
もっともっと、文化・芸術に親しみ、世田谷のブランド性を高めるためには、三軒茶屋にあるパブリックシアター・シアタートラムだけでなく、世田谷の各地に、小規模でいいからパブリックな劇場ができるといいな、と思います。