横浜焼売(シウマイ)物語2024

2年ぶり再開。ハマっ子のソウルフードは崎陽軒のシウマイ。漫画書き柴犬溺愛。落語らぶ。晴れ時々ランニング、更新随時

住めば都(江戸東京博物館に行ってきた・その3)

2015-06-15 | 旅行、おでかけ
江戸の町並み


小売店の並ぶ通りの裏に、長屋が広がっているのがわかります。

低い軒がきっちりと並ぶささやかな庶民の住まい。

かたや


どーーーん!

大名の江戸屋敷だそうです。


なんという広さ。屋敷ひとつがまるで町。
現代も地名町名にかつてのお殿様たちの住まいの名残が残っているところがありますが、
この広さをみるとなるほどうなずけます。

ひとくちに藩邸といいますが、上屋敷には主に上級武士、下屋敷には下級武士だけでなく、そこに勤める大工や左官、刀鍛冶などの職人たちが住まう長屋もありました、

(覚えておいでの方もおられると思いますが、坂の上の雲で伊予から上京した秋山兄弟が住んだのは江戸藩邸内にある足軽長屋でした)

「お大名」『お武家さま」と江戸っ子が一線を画した言い方をしていたのも、うなずけます。

…って、あれ??この関係って
いまもあまり変わりないかな?…。

21世紀と18世紀のちがいがありますが、
徳川300年の時代に培われた価値感の一部は,たしかに現代に繋がっているように感じたのでした。




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おそらく1日いても見飽きない、江戸東京博物館はおもしろい。
ツアーのコースになっているようで、修学旅行生や外国人グループが大勢見学していて時おり歓声が上がっていました。
今回は主に江戸部でしたが、東京部もあるんですよ。

またぜひ訪れたいところです。


江戸東京博物館











長屋暮らしの江戸ジモティ(江戸東京博物館に行ってきた・その2)

2015-06-14 | 旅行、おでかけ

大店というのはいまでいう総合商社ってところでしょうか。
江戸のメインストリートに面したところにドーンと店を構えております。


こういう立地条件の良いところで商売ができるのは限られた商人たちです。
江戸の商業地区のつくりは、メインストリートに大店。
小売店簿は大店の通りの裏に軒を連ねます。
さらにその奥露地にはいわゆる集合住宅である長屋が並ぶ、というのが定番の構造でした。

長屋には店を持たない職人やボテフリ商人(屋台やてんびんに商品を乗せて売り歩く)が住んでいました。

長屋に住めるということは市民の証し。

江戸時代は士農工商の身分制度ががっちりと組み上がった時代でもあります。
身分が保証されなければ長屋にも住むことができなかったのです。

落語や講談ではのんびりとした大家さんと店子のやりとりや、お武家と庶民の痴話げんかなどが取り上げられていますが

実際は歴然とした身分社会でもっとシビアな棲み分けができていたようです。

そしてこれが長屋暮らしのスタンダード


半軒サイズの台所に4畳半。
風呂なし、
トイレは長屋の敷地の奥に共同トイレが設置。
井戸も共同です。掃除は共同で。トイレは汲取式。
(臭い話ですがこの排便排尿は専用に引き取る業者がいて、郊外の農家へ肥料として売却。長屋の収入源でした。)

え?他の部屋は?

ありません、他の部屋というのはお隣さんの家

それにしてもなんというコンパクトさ!

一般庶民はこの小さな空間を実に合理的に使いこなしていました。

お産も自宅で。


ご浪人の内職の定番、長屋の寺子屋


長屋を出て一軒家をかまえることが,いかに出世だったか実感できますね。

明日に続きます。






お江戸日本橋(江戸東京博物館にいってきた・その1)

2015-06-13 | 旅行、おでかけ
時代劇によく出てくる江戸の日本橋。

アレってどれくらいのおおきさだったのか、想像したことありますか?


親分、てえへんだ!!って下っ引きのハチが橋を渡って番屋に飛び込んでくるシーンなんかから、

ちょっとした太鼓橋くらいに考えてましたが、

とんでもありませんでしたことよ!!
その証拠が、これだ!!

(スマホで読む人のために補足;橋の上の人影はフィギュアではありません。人間です。)
さすが天下の日本橋。
これを渡ると江戸市中。

ここは江戸東京博物館。

復元された日本橋は当時のほぼ原寸大だそうです。

この博物館は何といっても見せ方がうまいんです。

入場者は三階エントランスからからエスカレーターで六階へ移動。

そこから館内を歩き始めるとすぐこの復元日本橋のたもとに。



この橋を実際に渡って博物館の展示を順次見て行くという動線。


おかげで観客はまるで自分たちが江戸時代の世界に同化していくような錯覚をおぼえる、のです。

もうこの段階でテンションがあがりまくり。

世界史上でも希有な大都市江戸の雰囲気を堪能しようと脳内アドレナリン沸騰しはじめました。

タイムスリップの様子はまた明日。

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江戸東京博物館





雄獅子、雌獅子

2015-06-11 | 旅行、おでかけ
東京築地場外の一角の小さな神社。

その名も波除(なみよけ)神社




この神社には毎年のお祀りで担ぐ獅子頭が奉納されています。

本来は一体。
築地に暮らす男衆が、祀りのたびにかついで商売繁盛、家内安全を祈願します。
するとそれをみていたおかみさんたちが
『私たちもかつぎたーい!!」と猛アピール。

とはいえ男女七歳にして…の時代。
女風が男衆と同じ物を一緒にかつぐわけにはいかず、ならば!と、もう一つ獅子頭を作って奉納。

おかみさんたち(既婚女性たち)がかつぐ獅子頭なので、お歯黒獅子と呼ばれています。
粋だね。


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築地は4代将軍家綱公が,最後に手がけた埋め立て地。

それまでの埋め立て工事というのは、ひたすら他所から土を運んで流し入れるという工法でした。
ところはこの築地は江戸灣の波をもろにうけ、いくら土を運びいいても波にさらわれていってしまう。
ならば、流されにくいようにと流し入れた土を踏み固めつき固めで波にさらわれないように工夫。
先人たちの努力がみのり現在の築地ができあがったのだそうです。
地名の『築地』はこの工法、土をつき固める、というところから命名されたのだそうです。

江戸100万市民の台所といわれた築地はこうしてできあがったということです。

凍らせて、デニッシュ

2015-06-09 | 横浜ラブ
ポンパドウルの6月の新作はレモンクリームデニッシュ

夏はパンの売れ行きがよろしくないそうで、どこのパン屋さんもいろいろ工夫をしているようです。

なんでもこのデニッシュは冷やして食べると美味しいのだとか。


それも冷蔵庫ではなく冷凍庫に入れて一晩。

翌朝出してそのままいただくと、あら不思議。

カチンカチンかとおもいきや、サックサク。

フィリングのレモンクリームもひんやりいい感じ。

コーヒーにも紅茶にもあいます。

おいしいよ。

これからの季節、朝食によろしいかと。

(カロリーは300くらいあるようですから、食べ過ぎ注意ですな。)




兵どもが夢のつながり

2015-06-08 | 旅行、おでかけ
先日、母の付き添いでミニ東京ツアーのお相伴にあづかりました。

途中合流したKさんという江戸の史跡歴史を解説してくださるボランティアの方の話がおもしろくて、
聞き入ってしまいました。

お江戸は広い。深い。

行程の都合でバスの中からの見学だったにも関わらず、
不思議なエネルギーを感じたのはここ。

かつて薩摩藩の江戸蔵屋敷があったところ。蔵屋敷というのはいまでいう企業の物流部門。
現在は三菱自動車本社ビルが建っています。
西郷隆盛と勝海舟が会見して江戸無血開城を決定したのがまさにここです。

歴史の場所が、今なお現在進行形で時代の先端を行く企業や団体に使われている
それも、どちらも物流に関わる事業所として!
地の利もあるかもしれませんが、ここはきっと何か力があるに相違ない(なぜか,サムライ口調)

言い換えればそういう意志を持つ人々を集める場所になっている

このつながりを、見失いたくないですね。

歴史は「過去」ではないんですから。

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勝・西郷会見の地http://japanserve.com/spt-edo-024-kaiken.html


インドの水塔

2015-06-07 | 横浜ラブ
山下公園の入り口、象の鼻パークからの遊歩道を降りるとすぐ目につくオリエンタルな石づくりの四阿(あずまや)が、インドの水塔。

正式名称はインド水塔というらしいです。
インドの塔、水飲み場、インドの水塔、いろいろまよばれ方をしていたと記憶しています。
私が子どものころは、中にある4つの蛇口から水を飲むことができました。
現在、水は出ません。

祖母は、「これはインドの人たちが作ったんだよ、」といってましたが、
どういう経緯で建てられたのか詳しく知ったのは、もっとあとになってからです。

山下公園は関東大震災の瓦礫を埋め立てて作った人工の海浜公演です。

震災で横浜はほぼ全滅したといわれました。

邦人だけでなく、海外からも大勢の人が貿易や教育のために来日していて同じように被災したのです。
このインドの水塔は、被災した在日インド人の救済に当たった横浜市に対しての感謝と亡くなった同胞への追悼の気持ちをこめて、
昭和14年に在日インド人協会によって寄贈されたのだそうです。
現在は横浜の歴史的建造物に指定されています。

天井のモザイクがきれいです。





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インド水塔 

カレーパン

2015-06-06 | 横浜ラブ
伊勢佐木町一丁目にあったチョコクロワッサンのお店が撤退して、次になにがくるのかしら?と思っていたら、

カレーショップでした。
天馬咖喱(てんまカレー)
おいしくてお値段も手頃とあって、オープン以来安定の人気店になりつつあるらしいです。

キーマカレーや、野菜カレー、バターチキンカレーといった定番のカレーにサラダやライスをセットした定食から、

自家製のカレーパンまで。

店内はファストショップではなく注文を受けてからきちんとセッティングしてゆっくり食事したい人のため。

お急ぎの方にはテイクアウトも充実と、めりはりがきいています。
ラッピングもシンプル。


テイクアウトでカレーパン。


バタ-チキンですよ。パンもカレーもおいしい♪


次回はぜひちゃんと店内でいただいてみたい!


良いお店が来てくれて良かったわ。

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天馬咖喱&カレーパン 伊勢佐木町店:http://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140104/14058973/