@「掟」は「法律」ではないが、その業界内で通じる約束事。但し「掟」はお互いを守り抜く独特な決まり事である。だからその「掟」を破る事は、その業界内では生きていけないほど厳しいものなのだという。 一般認知されていないその「掟」を知るのは業界内にどっぷり浸かることしかないが、ここにきて「掟」を破り新たな「掟」を作る動きも出始めている。それは新たな経済成長の過程でもあり、世間が「我田引水」的な動きも多くなったことも原因かも知れない。また、「規制」とは違う「界」の独自性を持ったこの「掟」はひと昔の考え、体制、守りであれば、そういった変動があってもおかしくはない。が、「掟」(メカニズム)を知らず「界」を混乱させる単独行動は、この日本では「つまはじき」(反逆者)となること十分理解しておく必要がある。日本はあくまでも「付き合い」「話し合い」からと知ることである。グローバル時代を迎え、この「掟」は世界にもある事を知り、慎重な行動することも必要だ。
『掟破り』大下英治
- 「政界・財界・芸能界・ヤクザ・・掟破り7つの事件の顛末」
- 「掟は組織を存続させるための法律であり、無用なトラブルを回避する安全保障の役割を果たす。しかし、掟にがんじがられに締め付けられている限り、改革はできない。そこであえて、反逆者となる事を厭わず掟を破る者もいる。」
- 「ヤクザ」
- 「組同士で無益な血は流さない」
- 「関東二〇日会」の掟とは組の安全保障条約
- Aの組がBの組を狙えば、全組員がAに向かい合う
- 「親分からもらった盃を子分の方から返すことはできない」
- 「政界」
- 「密約は破られるものである」
- 政界の密約ほど当てにならないものはない
- 次期総裁等への確約、約束はできないという証
- 岸信介総理と大野伴睦、吉田茂と鳩山一郎
- 「派閥の長に逆らってはならない。派閥の中に新たな派閥を作ってはならない。」(田中角栄VS金丸・竹下)
- 「自民党東京都連とその会長の決定は絶対である」
- 石原伸晃と小池百合子
- 「人と同じ事をやるのは、恥だ。みんなと同じ事をやって成功しても、それは当たり前のことで、つまらん。みんなが気がつかない事をやるから意味がある」(小池百合子の父)
- 「芸能界」
- 「所属スターは他の映画会社の映画に出てはいけない」
- 映画界の「5社協定」の掟
- 石原裕次郎の「黒部の太陽」山本富士子、田宮二郎
- 東映と東宝:高倉健、鶴田浩二
- 「映画が当たらない時には『忠臣蔵』をやるべきだ。」
- 「経済界の掟」
- 「メインバンクの意向は絶対である」
- 日本の資金調達には銀行協調融資の呪縛がある
- さらなる投資には全銀行の承諾を得なければ融資はない
- 世界ではコアバンク制度・社債発行採用で銀行同士の競争
- 孫正義の1億円融資交渉は小さいながら企業と人の信頼関係
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