海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

小さな喧嘩と大きな喧嘩

2012-08-20 | 写真日記

昨日の昼、車のクラクションが10分以上鳴り止まないので、3階の階段から外を見ると4トン車が出口を塞ぐように駐車してあり、他の車が外に出られなくなっていた。その場には、すでに10人くらいの人が集まりその車を取り囲んでいた。その後、そのドライバー(丸刈りで体のでかい男)が一人出て来たのだが、自宅で昼飯を食っている最中だったようで、すでにブチ切れ状態。そして、その車を取り囲んでいた10人対1人と罵り合いが始まった。(こちらでは普通によくあり過ぎる光景) こちらでは、人差し指を相手の顔にぎりぎり近づけ口撃するのだが、お互いに一歩も譲らず相手が複数であろうが関係なく罵り合う。どう見ても悪いのはドライバーの方なのだが、幼稚な言い訳をしてでも自分が有利になるよう口撃し、自分に非があっても相手に対して絶対に謝らないのが中国流だ。こんな事があっても中国では当事者同士で解決をしようとするので、警察が出てくるまで相当時間がかかる。

これが、日本だったどうなるかと言うと、ドライバーは最初から平謝りで即解決する場合がほとんどだし、罵り合いになる事はほとんど無い。世間の目がある場所では、事を荒立てる事をしないのが今の日本人。では、どうするかというと警察に通報という事になる。つまり、当事者同士で解決するのが苦手、というより争えない(戦えない)国民になってしまったのだ。

この例を、今回の領土問題に当てはめるのは強引だという人が居るかも知れないが、けっして強引ではない。それぞれ相手国の物の考え方や気質や歴史風土を理解して行動しないと、その場は良いが後々やっかいな問題になりかねない。ただただ、「けしからん」と言っているだけでは何も解決しないのが分かっているのに、どうしてよいかわからないのが今の日本。それは、こちらでビジネスをやる場合もまったく同じなのだが、それを理解して行動している日本人は以外に少ない。いるとすれば、小さな会社や個人で仕事をしている人達だろう。なぜなら、すべての事を自分で即決断し行動しなければならないからだ。

☆日本人の若い人達へ。

大学の夏休みを利用してでも、就職する前に海外へ一人で旅に出ましょう。会社に入ると長い休みなんて絶対に取れません。そして、なるべく他人に頼るのでなく自分で考えて行動しましょう。きっと、その旅があなたのその後の人生に対してプラスに働く事は間違いありません。全部とは言いませんが、本で得た知識はあまり役に立ちません。なぜなら書いた本人のフィルターを通っているからです。また、その本が書かれた時代背景も同時に見る事も大事です。本から学ぶ事も多いのですが、一番大事なのは、自分自信の経験から得られる知識なのです。

写真は、京都で撮影。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする