「上海歴史ガイドマップ」が新しく改訂版として販売されていたのでネットで購入。この初版本は、1999年に出版されたのだが、今では定価以上の値段で販売されているのでびっくり。2004年の冬、深夜に三脚を立てて路地を撮影していると、一台のパトカーが止まり2人の公安から職質を受けた事があった。幸いその一人は英語が話せるので理由を説明しこの本を見せた。当時でさえ、上海人が知らないような事が事細かに説明してあり、公安が見て感心していたのを今でも覚えている。職質が終わり上海は好きか?と聞かれ、もちろんと答えた。
最新版と初版本を同時に見ると、信じられないくらいビルが増え地図が複雑になっている事に驚く。複雑になった分、地図が見にくくなっているが、この地図を超える物は中国にも無い。この地図の優れているところは、地図の中に過去と現在の情報が同居している事だ。地図編と解説編と資料編(年表など)に分かれているので、地図を見ながら解説を読むだけでも楽しめる。
旗の後を付いて行く旅でなく、市販のガイドブックに載ってない自分だけの上海を見つけたい人には是非お勧めする。また、上海に住んでいる日本人にもお勧だ。