海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

上海で初めて食い逃げを見たのだが

2014-05-11 | 写真日記

福建省の観光地で見た野良犬

 

昨日の夜、日本料理屋で一杯やっていると、何やらレジでもめていた。後で聞くと客の一人が銀行カードを落として金が無いと言い訳し、結局その地方から出稼ぎで来ている年老いた農民工の男は100元(約1700円)たらずを払わずじまい。男の肌は日焼けし赤銅色で頭髪は真っ白で身なりは作業着姿。その男の風貌と表情を見ていると、ちょっと可哀想になってしまった。もちろん食い逃げは良くない事だが…。

今の上海は世界で一番高層ビルの多い都市になったのだが、彼らのような地方から出稼ぎで来ている農民工がいなければ、ビルも建たないし地下鉄も出来なかったと思ってよい。一人カウンターで呑みながら、その男の故郷や家族の事など勝手に想像し、日本の高度成長期を思い出した日だった。

 

 

 

コメント (8)
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