海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

自転車で走る事を楽しむ人達

2014-05-31 | 写真日記

華山路で

 

昔の上海の自転車は、たんなる移動する為の乗り物だったのだが、ここ4年ほど前からは若い人達を中心にロードバイクタイプの自転車に乗る事を楽しむ人達が急激に増えてきた。これも裕福になった証なのだろうが、趣味の範囲が広くなったのはとても良い事。車の通行量が少ない夜に100台以上の集団自転車走行をたまに見るが、先頭を走って指揮しているのは上海に住む欧米人だったのはうなずける。

これを冷静に考えると、こちらでビジネスをやる上で考えなければならない事は、今の若い人達は旧世代の中国人とは物の考え方や趣向がまったく違う人種と思わなければならない。中国に来た事のない日本人は、いまだに通勤時の自転車の波を想像する人が多いが、そんなのとっくの昔に無くなった事さえ知らない人が多い。

 

 

こちらでビジネスをやっている日系企業は苦戦している会社も多いが、そういう会社の駐在員は現地情報収集能力に欠けている人達が多い気がする。前世紀の話だが、東南アジア数カ国の日系企業を取材すると、各社ほとんど全員が同じ事を言っていたので、取材にならなかった。その話の出所を聞いてみると日本の商工会の集まりだったりするのだ。商工会での情報を否定するつもりは無いが、海外に出てまで日本人だけで群れてそれらの情報を鵜呑みにするので情報も行動も金太郎飴になってしまう。また、駐在員に情報収集能力はあっても日本の本社が理解しない場合が多いのも事実。こんな事は、前世紀から言われている事だが、今も変わらない日本人が多過ぎるのはなぜなんだろうね。

上海では何かと日本人同士が集まる会がたくさんあり、笑えるのは同じ血液型同士が集まる会もあるようだ。この上海で県人会なども含め日本人しか集まらない会で群れているようでは、先の時代が読めず物事を見誤る。そして、こちらの日本人は上海の日本村に群れているのも良くない。

上海の日本人群れ集団の中には、私の事を「人を選ぶから付き合いにくい性格なので気をつけた方が良い」と言っている奴が居ると聞いているが、人を選ぶのは当たり前の事だ。裏取りもせず噂を鵜呑みにする奴や、この群れ集団の中で嫌われないようにするために、自分を曲げて上下左右にブレる奴らが一番恐い。

X-T1 XF35mm f1.4

コメント (6)
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