海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

新型コロナウイルスをなめてかかっていた日本

2020-03-30 | 写真日記

FNNより拝借 3/30

 

今でも人の並び方に隙間が (上海)

 

私は今上海で自宅隔離が終了し9日目を迎えたが、上海の街は少しずつ普段の状態に戻りつつある。でも、まだ人が集まるようなイベントや撮影なども延期している。申請書を出せば室内での撮影などは可能のようだが、それらはほとんど4月に入ってからに延期している場合がほとんど。

こちらから日本を見ていると、新型コロナウイルスをなめてかかっているとしか思えないのは、国の対応が後手後手なのと国民も危機意識が欠落しているとしか言えない。上海の新規感染者は、海外からの帰国者以外この3週間ほとんど増えてない。それは、徹底した体温検査とスマホのソフトを利用し徹底的に管理されているから。また、中国人を食事に誘っても断られる事が多く、普段賑わっている日本料理屋も中国人はほとんど来てないのは今も警戒しているからだ。今も打ち合わせで上海人に会うと、人との距離をおき打ち合わせ中でもマスクを着用したまま話をするのは、お互いの為だからだ。上海ではこのマスクや他の商品も普段通り供給されているので、物不足も皆無。このままの状態が仮に続けば、武漢を除いて新型コロナウイルス発生国の中では北京や上海が一番先に終息宣言を出すかも知れない。

私が日本に帰国したのが1月16日で、東京へ着いたのが1月19日。その頃の日本のニュースやワイドショーを見ていると、新型コロナウイルスの話題が増え始めた頃だった。テレビには感染症の学者などウイルスに詳しい人達が、毎回同じような事を言い続けていたが、その中にマスクは意味がないという感染症の学者が多く、海外の映像で街全体を消毒している映像を見て、これはあまり意味がないと言っていた学者がいたのに驚いた。その後、何処かの国の発表だと今回のウイルスは、物に付着しても意外と長時間生存していたり空気中を漂っても生存期間が長い事が判明。今、欧米で感染が拡大しているのは、マスク文化がない事も一因だろう。あちらでは、マスクは重病人の証だからだ。そして、今回の新型コロナウイルスをなめていた事。

すべてではないが、今回の事で信用してない職種は順に、政治家・官僚・マスコミに加え感染症の学者も付け加えた。そう、現場を見続けていない学者より私は常に現場を見ている医師を信用する。これは、会社組織も同じで現場を知らない(昔は知っていたが・・・)人と話をしても、ズレが大きすぎて話にならな場合が多いからだ。

以下は、国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院の感染症部長の岩田医師 時事ドットコムの記事

マスクをせず3〜4分対話するだけで感染リスク↓

https://www.jiji.com/jc/v4?id=202003coronakc0002&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_edit_vb

人口が多く移動の多い東京を筆頭に、大都市圏の感染拡大が本当に心配。大事なのは、ツボを押さえて優先順位をつけて臨機応変に対処し、最後は個々人自分の頭で考えて行動する事。今回のツボ→未知のウイルス=今までの常識が当てはまらない


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