海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

ライカエルマー65mmf3.5をキャノンで

2011-07-26 | 新博物図鑑 オールドレンズ

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ライカエルマー65mm f3.5 開放で撮影。このレンズは、ライカのビゾフレックス用に設計されたマクロレンズだが、他社のマクロと比べると非常に軟らかく豊富なトーンを再現してくれる。また、ボケがなだらかで非常に美しい。

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ここ数年、70mm前後を標準レンズとして使っているので、65mmという焦点距離はすんなり受け入れる事ができる。このレンズと、f1.4クラスの明るい50mmのレンズがあればほとんどの撮影が出来る。ズームレンズも仕事用に持っているが、最近ではほとんど使う事がない。あれは、便利だが、自分の視覚に対する感が鈍るので体に悪い。

最近のレンズ全部に言える事だが、コントラストが高すぎる事と描写がシャープ過ぎて硬い。それが、レンズの進化なのかどうか疑問に思う。

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デザイン的にはキャノンの5Dとはまったく合わないが、この1961年製のエルマー65mm f3.5はすばらしいレンズだ。もう一度、フィルムで撮影しプリントしてみたい。

植物は、エルマー65mm f3.5 開放で撮影 レンズの画像は、リコーGXRで撮影

 

 

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枯れた植木

2011-07-25 | 写真日記

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どうもこの国は、くだらないメンツにこだわり過ぎてトラブルが起こると筋の通らない言い訳をする子供のようなところがかなりある。

メンツという言葉は、この国に来ると非常によく聞く言葉だ。こちらに8年以上住み色々なトラブルにも合って来たが、自分の非を絶対に認めず謝らない人が多過ぎるのと、とんでもない言い訳をして相手に詰め寄る人が多すぎるので、時には滑稽に見える事も多い。

嘘がバレたらさらにメンツを失うと思うのだが、嘘がバレるとさらに言い訳してくる人も結構多い。

言い方を変えると、強度の自己中心的風土と言える。

何でも世界一が好きなようだが、その世界一を早急に達成しようとする所に問題がある。それは、地道な研究と努力に時間をかけ、それに金をつぎ込み達成できるものであり、そんなに簡単にできるものではない。文化や技術というのは、長い歴史の上に成り立っているのであって、途中で否定して破壊したらまた一から積み上げていくしかないのだ。この国は、新しい国が出来ると過去の文化を否定し破壊してきた歴史がある。もしかしたら、それがこの国の風土かもしれない。

 

話は変わるが、こちらで新しい商品を企画し提案した事がある。即座に返って来た言葉は「それはとても難しい」。その提案した商品は簡単な構造なので、なぜ?と問い返すと「コピーする物があれば簡単だが、コピー元が無ければ出来ない」という返事だった。つまり、最初から新しい物を企画し造るという発想すら無いという事になる。

今年、北京の展示会での出来事を聞いたのだが、世界中で売れているある中国メーカーの商品を他の競合他社がコピーして製造展示していたようだ。それが、一社でなく数社がそれをやっていたので、同じフロアーに同じデザインの商品溢れかえっていたようだ。

コピーされた中国の会社の人達は、その時にどう思ったのかは知らないが、愕然とした事は確かだろう。しかし、この会社もヨーロッパのメーカー数社の商品をコピーして成功した会社としてとても有名な会社なのだ。

 

「この国は発展はするだろうが、進歩は難しい」とある人が言った言葉を思い出す。

 

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上海 外灘の建物

2011-07-24 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

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外灘(ワイタンと発音するが、英語ではバンドという)の建物は、曇り空がよく似合う。これを、現代のデジタル用レンズで撮影すると以外とつまらない写真が出来上がるのだ。

おそらくコントラストが高すぎるのと、シャープ過ぎて肉眼で見えた以上のものが写るので発見はあるかも知れないが、肉眼で見えた古さを表現できない。別の言い方をすれば何でもきれいに描写し過ぎてしまう傾向がある。

「開放から解像度が高くコントラストも十分ある」などとレンズの評価欄に書いてあるレンズが本当に良いレンズなのかどうかは個人が決める事だが、私にはつまらないレンズに聞こえてしまう。

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もちろん仕事用に最新のレンズは持っているが、雑誌など自分の好きなように撮れる仕事の場合は、古いライカやメイヤーを中心に、国産ではキャノンFDや古いトプコールも使う事が多い。いずれも1975年以前のレンズという事になる。なぜか、ツァイスは一本もない。

キャノンFD50mm f1.4

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夜上海 衡山路

2011-07-23 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

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衡山路の音で飲んだ後、西の方角に向かって歩く。何時もは即タクシーを拾うのだが、涼しい風に惹かれて少し歩くと数秒おきに色が変わるBarに遭遇。ここで一杯やる気は無いので、立ち止まって眺めながら一枚。

光って目立って存在感を外にアピール。いかにも中国的だが、これに中身(サービス)がともなえばねぇ。

キャノンFD50mm f1.4

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キャノンNFD135mm f2のボケ

2011-07-22 | 新博物図鑑 オールドレンズ

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キャノンNFD135mm f2レンズ開放でのボケ。と言っても補正レンズを入れてあるのでオリジナルレンズのボケではない。ピントをハズした画像もまた良し。

もしかしたら、ド近眼の人達は生活するのに不便かも知れないが、以外とこのような美しい世界を見ているのかもしれない。

キャノンNFD135mm f2  開放

コメント (2)
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