海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

GXR MOUNT A12で撮る上海 洛川路付近

2011-11-22 | リコーGR GXRで撮る上海

 

先週、ペンタックス645Dのイベントに招待された。上海市洛川路の元工場跡に、センスの良いアトリエなどが並ぶ一角で開催。ネット上で参加募集してきた人が大半だが、異常に若い人が多かったのには驚いた。通常、中判デジタルに関心を持つ人達は金のあるおっさんが多いと思っていたが、どうもこの国では年齢はあまり関係ないような感じだ。

最新のデジタルレンズも含め旧645レンズで撮られた風景の作例も見たが、改めてペンタックスレンズの軟らかい描写力に脱帽。国産レンズの中にあって、昔からペンタックスのレンズ描写は他社とは違って描写が軟らかく、それでいてちゃんと解像しているというとてもバランスの良いレンズが多かった。今回の上海での展示作品も安藤智仁氏が旧645レンズで撮影した写真を見たが、豊富なトーンと解像感はフィルムを思わせる描写力だった。本人に聞くと最終処理のシャープネス処理はやってないとの事。世の中、シャープネス至上主義傾向に向いている今現在、もう一度レンズの描写とは何なのかを考えた方が良いような気がする。11月22日から開催される安藤智仁氏の写真展ギャラリーKINGYO「東京レトロ」にてそのバランスの良い描写を見る事が出来る。

 

プリントされた写真やネット上の小さな写真を見て、「シャープですねぇ」と言う言葉を良く聞くが、画像がシャープであれば良いのかという疑問がいつも私の中にある。最近よく見るポートレートの写真で、髪の毛やまつ毛が針金のように硬く写った画像を見ると、その時点で写真を見たくなくなる。

レンズテストの数値やグラフや他者の評価に惑わされず、写真を自分の目で見て判断できる人が以外と少ないのは日本だけでなくこちらの国でもかなり多い。それは、日本のカメラ雑誌の中国語版の影響もかなりあるようだ。

写真は、2枚ともライカ ズミター50mm f2  リコーGXR MOUNT A12で撮影

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GXR MOUNT A12で撮る夜上海 レストラン音で

2011-11-21 | リコーGR GXRで撮る上海

 

夜の上海を歩き疲れたら衡山路の「」のカウンターで赤ワインを一杯。こんな時、ライカM用レンズは近接撮影が出来ないのでちょっと不便だが、今日はライカRのレンズをMOUNT A12に付けているので寄りの撮影も楽しめる。大理石のカウンターに赤ワインの影が美しい。

 

音のドアを開けるとアートねーちゃんが出迎えてくれる。店内はジャズが流れていて週末はライブもある。

 

店内のインテリアも落ち着いているので本当にリラックスできる空間だ。それにしても、MOUNT A12とズミルックスRの相性はとても良い。

 

音を出た後、店じまいをしている最中のイタリアンレストランで白ワインとチーズで飲み直し。結局朝4時帰還。

リコーGXR MOUNT A12  ズミルックスR 50mm f1.4 f2で撮影  R-M変換アダプター使用

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GXR MOUNT A12で撮る夜上海 租界時代の家2

2011-11-20 | リコーGR GXRで撮る上海

 

日本から上海にロケで来た人がよく言う言葉。「もっと中国風の街並を撮りたいのですが…」「これがそうです」と答える。上海は租界時代が長かったので、ヨーロッパの色々な様式が街に溢れているごった煮の街なのだ。

「会社の中でもっと中国っぽいとこありますか?」即座に「ありません」と答える。私自身、中国風のオフィスと言われても想像がつかない。

ディレクター曰く「何か違うんだよなー」その何かって何??  こういう人とは仕事をしたく無い。

 

この場所で、人待ち20分。ちょうど黒服を着たあやしい男が画面に入ってくれた。

リコーGXR MOUNT A12  ライカズミルックスR 50mm f1.4 f2で撮影

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GXR MOUNT A12で撮る夜上海 影 1

2011-11-19 | リコーGR GXRで撮る上海

 

上海の旧フランス租界の路にはプラタナスの樹が必ず植えてある。その樹や葉の影が街灯に照らされると昼間とまったく違う雰囲気の街並になる。今の時期は、ちょうどプラタナスの葉が落ちて、今まで葉で覆い隠された建物が見える時なのでチャンスだ。

 

なぜモノクロかと言うと、上海の街路灯はオレンジ色なのでカラーで撮影すると画面全体がオレンジ色になるからだ。モノクロの方が夜らしく写る。

☆上海で夜撮影する場合の注意点を書いておく。大使館や軍の施設や公安関係の施設にはカメラを向けるのをやめましょう。また、職質を受ける事があるのでご注意を。

リコーGXR MOUNT A12  ズミルックスR50mm f1.4  f2で撮影

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GXR MOUNT A12で撮る夜上海 租界時代の家

2011-11-18 | リコーGR GXRで撮る上海

 

リコーGXR MOUNT A12とキャノン5D2の2台で上海の夜を徘徊している。GXRにライカR用ズミルックス50mmを、5D2には古いFDレンズが取り付けてある。

GXR MOUNT A12のフォーカスアシスト機能は、すばらしいの一言。私はモノクロのMODE2を使用しているのだが、これがすごく使いやすい。特に、夜間撮影時にコントラストの低いレンズでのピント合わせは非常にむずかしいのだが、この機能は一発でピントがわかるし被写界深度まで確認できるのだ。だれかが言っていたが、ピント合わせが楽しくなる機能だと私も思う。ライカR用のレンズは、コンパクトなGXRには似合わないが、最短撮影距離が短いので色々なシーンに使える。本来ならM用レンズを使いたいところでだが、最短撮影距離が長過ぎる。かなり薄くて良いので、ライカM-M用中間リングを誰か作ってくれると即買いなのだが…。このGXRに専用のレリーズを使うとシャッターのタイムラグがかなり長くなる点はちょっと気になる。何とかファームウェアーで改良できるとよいのだが。

時々仕事でEFレンズを使うと優等生過ぎてアレッ?と思う事がある。つまり、自分の目が古いレンズの描写に慣れてしまっているので、最新のレンズで撮られた画像を見ると写真らしく見えないのだ。これは、人間にも当てはまるようで、つまり何でも完璧に物事をこなし几帳面でまじめな人とは一緒に遊びに行っても面白く無い事が多い。という事で、最近は100年以上前に作られたバレルレンズを探している。10年以上前だったら捨て値で売っていたようなレンズだが、今は高騰しているようだ。

リコーGXR MOUNT A12 ズミルックスR 50mm f1.4 f2で撮影

コメント (2)
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