海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

UNARが日本から来た。

2011-11-24 | 写真日記

 

Unar(ウナー)ウナギの中国語読みではない。先週末に、ウナーが日本からやって来たのでリンホフボードに取付加工してもらった。このUNARは、あの有名なパウル・ルドルフ設計で、テッサーが登場する前の原型レンズだ。ネットで調べても詳しい資料はあまりないが、製造本数はかなり少ないようだ。このUNARに刻印されている文字は、4x5 BAUSCH-LOMB UNAR SERIES 1B 製造番号は、771807 Rochester N.Y  と記載されているので、本家のドイツ製でなくアメリカでも作られていた事になる。焦点距離は不明だが、約150mm前後だと思う。ひとつ疑問なのだが、当時の平均開放F値がf4.5からf5.6なのだが、表記がf1.5となっている点だ。当時、そんな明るいレンズが本当にあったのかどうか疑問だが…。製造年月日は不明だが、PAT Oct 23 1900と記載されていて、テッサーの前に販売していたレンズとすると1900年初頭だろうと思う。だとしたら、このレンズは現在約110歳という事になる。このUNARはN.Yで生まれでどんな写真家に使われていたのか、その後どういう旅をして来たのか知らないが、日本に流れ着き今上海にある。カメラボディには、ある意味寿命がある。しかし、レンズはカメラより生きている時間は長い。最新のデジカメなんていったい何年使えるのか、今までのカメラの歴史の中で一番短いカメラ種だろうな。

 

 

 

このレンズが、本来私の求めている描写かどうかテストするつもりだが、テッサータイプの兄弟なので以外にシャープな描写だと思う。また、当然ノンコートなのでフレアーはかなり多いだろうな。

リコーGXR MOUNT A12  Canon FD 50mm f1.4で撮影 光源は、LEDライトVL-306ソフトボックス付き

コメント (4)
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