お菓子の日記

日々つくっているお菓子の日記です。

雑読

2011-08-29 00:37:03 | おすすめの本

 長期の休みに入ると、若干雑用が減るので、まとまった時間、本を読みます。本が好きというより、活字中毒に近いですね。現実からの逃避もありますが。。。苦笑

石井桃子さんが100歳を目前に、半世紀ぶりに改訳されたアメリカの名作。
『百まいのきもの』から『百まいのドレス』に生まれ変わったそうです。
このものがたりは、貧しいポーランド移民のワンダという少女をめぐる、人々の
間の差別や心の葛藤を描いたおはなしです。

アメリカのお話やジョークのなかには、ポーランド移民が出て来ますが、移民のなかでも東欧のポーランドは貧しさの象徴なのでしょうか。物語もさることながら、根深い差別のようなものを感じてしまいました。

日本人のファンタジー。

一本の鍵に導かれて「向こうの世界」に関わりを持った昇は、闇と恐れに閉ざされた城を解放する戦いに挑みます。
それはまた、失踪した父を取り戻す戦いでもあるのでした…。

10歳の少年昇が主人公jなのですが、出てくる場面設定が、自宅と学校なので、日常から離れたい私としては、最初物足りなかったのですが、読み進むにつれ、場所・時間か重層構造になっていて楽しめました。 

ファンタジーといえば、こちらも3度目ですが、読み返し。。。読みやすいので、この後の3,4巻も一気に読みました。外伝も出ていてます。 上橋さん、次はどんな物語を創造しているのでしょうか。楽しみに待ってます。

トムハンクスがラングドン教授を演じる映画「ダヴィンチコード」・「天使と悪魔」でおなじみのダン・ブラウンの新作といっても2年ほど前に出ていたようです。図書館で見かけて借りてきました。相変わらずの、スリルとサスペンスですが、今回はフリーメイソンが主題。宗教に疎いのですが、もっと深く知っていれば、もっと楽しめるのだと思いました。

 もっと軽く読める、浅田次郎や山田智彦・江上剛なども読んでます。銀行や企業の再編など興味深いですが、事実は小説よりも奇なりだったりするのかな、と思います。

浅田次郎さんと言えば、最近「日輪の遺産」が映画化されたようですね。巨額の埋蔵金がかくされているという話なのですが、前に読んだ時に、親類が住んでいる実在の場所が出てきたので、一瞬ながら「えっ、ホント?!」と思ってしまいました。話にはいりこみすぎ。浅田さんの小説は、人を引き込む魅力を持つものが多いですよね。

夏休みも終わりましたし、大分朝晩も涼しくなってまいりましたので、そろそろ現実にも目をむけて頑張りましょう。


魔使いの弟子・鬼ヶ瀬物語

2011-07-27 22:07:22 | おすすめの本

日常の生活が夏休みモードになり、ブログもすっかりお休みしてました。

いいわけですが、私の場合、何かを作るのと片付けるのを並行してするとどうしても、作る方が優先されてしまします。

夏休みに、何人か来仙して、家に宿泊することになっているので、片付けの方にシフトしていました。台風のおかげで、少し涼しくなった日には、やっと家の周りの雑草とりました(ホッ)。

それから、長期の休みは、本も長編を選んで読んでいます。

予想外に面白かったのが、『魔使いの弟子』。未だ観ていないのですが、ニコラス・ケイジ主演の映画になってましたので、先に本を読もうと思って手にとりました。2巻目の上橋菜穂子さんのあとがきを読むまで気付かなかったのですが、『魔法使い』ではなく『魔使い』なんですよね。

どの様な違いがあるかと言えば、魔使いは、霊などの存在を感じて、悪い悪霊などをおいはらったり、魔女を封印したり。。。まあ、一般の人から見れば、魔法使いみたいなものですよね。

作者ジョセフ・ティレイニー、訳はおなじみ金原瑞人。トーマス・ウォードという7番目の息子の7番目の息子が魔使いの弟子になって成長してゆくファンタジーです。この手の不思議な力をもつ物の物語というのは、イギリスの作者に多いですよね。

勝手に言わせていただくと、色でいうとセピア色のイメージ。トルーキン以来、脈々と続くイギリスのファンタジーの世界の一端を感じます。

シリーズで、既に6巻 8冊発刊されてるとのことで、図書館にあったものはとりあえず全部借りてきました。これ以外に、魔使いの戦い、魔使いの犠牲が発刊されています。読みやすいので、夜の読書にぴったり。ブログのアップもせずに読んでおりました。

もうひとつ。明治の船大工、満吉の物語『鬼ヶ瀬物語』。こちらは、民族系。南房総の鬼ヶ瀬ではえなわ漁船(まぐろ漁船)の改良に取り組む話。この時代、氷がないために、マグロは下賤な魚としてあつかわれていたとのこと。

ケーキの方は、暑かったので、冷やし固めるチョコムース。卵黄も入れてリッチにつくりました。

添えてあるのは、抹茶のガトーショコラと小豆いりのレアチーズ。和風のレアチーズですが、意外と違和感なく美味しくいただけます。

おなじみ『モカ』。土台はくるみ入りのダックワーズ。コーヒームースとコーヒーゼリー。甘さ控えめのムースと甘めのダックワーズの組合せが好きです。

 


サッカーボーイズ・天山の巫女ソニン

2010-08-21 21:16:38 | おすすめの本
今年の夏は暑いので、お出かけは控え、
自宅で読書の日々でした。

はらだみずきのサッカーボーイズシリーズ。
「再会のグラウンド」「13歳雨上がりのグラウンド」
「14歳 蝉時雨のグラウンド」「スパイクを買いに」
の4部作。
実はサッカーのことはほとんど知らないのですが、
お友達の息子さんたちが部活以外のクラブチームの練習に参加している
と、話には聞いていたので、なるほど。。。。と思う事がいろいろありました。
サッカーの世界もこうして選抜されて、生き残った人たちがJリーグの選手になるのね。
スポーツの世界は厳しいですね。
本は、ヤングアダルト向けなので、軽く読めます。


こちらは、数年前に読んだ本の読みなおし。
クリストファー・パオリーニの
ドラゴンライダーシリーズです。
「エラゴン」「エルデスト」「ブリジンガー」

以前にも書きましたが、著者は1983年アメリカ生まれ。
初めての作品、エラゴンは17歳のときの作品です。
このシリーズは一度は読みましたが、再度読み直し。
一度目は夢中で先を急いで読んでしまいますが、
2度目は細部を味わいながら読めて楽しいです。
「黄金の羅針盤」のフィリッププルマンを愛読していたとのことですが、
内容は、トールキンの指輪物語にかなり影響されていると思います。
ブリジンガーまで上梓されていますが、未完です。
続編を楽しみにしています。

こちらは、ドイツの作家、ラルフ・イーザヴの作品。
こちらも三部作なのでかなりのボリュームですが、
場面の展開が早いので飽きずによめます。
こちらも、再読ですが、やはり細部で忘れていた点があったりして
再度楽しめました。

ドイツのファンタジー作家と言えば、ミヒャエル・エンデですが、
映画は見たことはありますが、本はなぜか読む気にならずに
いましたが、最近やっと「モモ」を読みだしました。

こちらは、再読ではありません。
「天山の巫女ソニン」5巻あります。
天山で巫女の修行をしたものの、落ちこぼれて
俗世にもどるも、王子の侍女として働き、
王子を助ける物語。
勧善懲悪の単純な展開ではありますが、楽しめます。

作者は菅野雪虫さん。いわきの出身。
雪虫は冬の訪れの前にでてくるあの雪虫からつけたそうです。

今年の夏は暑いですが、冬は反動で寒いのでしょうか?
寒さの苦手な私はいまからちょっと憂鬱です。

ミラート年代記

2010-04-08 14:08:27 | おすすめの本
久しぶりにお勧めの本をご紹介。
ラルフ・イザーヴの新作。。。。と思ったら、2008年に訳されていました。

先日、図書館で見つけて、早速よみました。
「ネシャン・サーガ」の続編ともいえますが、
お話としては
子どものときに伯父の陰謀で両親(王・お妃)を殺された
不思議な力を持つ王子が悪政を謀る伯父に立ち向かって、
やっつけるという、勧善懲悪の世界。
このように書いてしまうと、水戸黄門的ではありますが、
想像を超えるファンタジーの世界があって楽しめます。

ファンタジー好きな方にお勧めです。
本の右下に1と書いてありますが、3巻まで出ているようです。
早速、次も読みたいです。
久々、わくわくしています。


チェラブ

2009-10-30 22:21:35 | おすすめの本
チェラブという組織をご存じですか?

『英国情報局秘密組織チェラブ』(英語:CHERUB)英国情報局の裏の組織、
17歳以下の子どもが活躍する極秘のスパイ機関。

と、言うのは本の中のお話ですが、
ヤングアダルト向きの児童書ですが、
十分大人も楽しめます。
チェラブのエージェントがとても良く訓練されている反面
結構ハチャメチャな行動をしたりして、
とても魅力的です。


Mission 1,2を読み終わった時点で、続きがすぐ読みたくなります。


ラッキーなことにMission 3,4をこのあとすぐ見つけました。
Mission 5も10月末に出版予定とのことなので、
そろそろ出ているはずですが・・・。

イギリスではシリーズはさらに続いているとのこと。
映画化も予定しています。

読書の秋にどうぞ。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
マカモア,ロバート
1972年、英国のロンドン生まれ。私立探偵として活躍していたが、「読みたい本がない」というおいっ子の不満を聞いてこのチェラブシリーズを書いたところ、ベストセラーに。シリーズ最初の本『スカウト』は、イギリスの子どもたちが選ぶチルドレンズ・ブック賞ほか、多くの賞を獲得した。13年間、探偵の仕事をつづけたのち、現在はロンドンで作家業に専念している


獣の奏者

2009-09-19 23:49:05 | おすすめの本
読書の秋ということで、久しぶりにお勧めの本です。
数年前に出た、「獣の奏者(けもののそうじゃ)」の
闘蛇編と王獣偏に続き探究編と完結編がついに発刊されました。
作家の佐藤多佳子さん(2年ほどまえでしょうか、
本屋大賞に選ばれた名作「一瞬の風になれ」の著者)をして
「もっとよみたい・・・。この完璧な物語の完璧さが損なわれてもよいから」
と言わしめた作品です。

日曜日の6時半からNHK教育テレビで「獣の奏者エリン」
というアニメを上映していていますから、
そちらの方をご覧になっている方もいらっしゃるかもしれませんね。

初めは一気に読んで、
再度、1巻めからじっくり復習しながら、少しずつ読み返しています。


上橋さんの本は、展開がはやいので速読しても楽しいのですが、
じっくり読むといろんなところの繋がりがうまくできていて、
考えさせられる部分もあり、何度読んでも楽しめます。

上橋さんの本を読んだことのない方には
「狐笛のかなたに」がお勧め。
この本を読んで気に入れば、守り人シリーズ、獣の奏者も気に入るはずです。

そうそう、夏休みに読んだ作品を少しご紹介します。
映画の「ライラの冒険」の原作「黄金の羅針盤」を書いたフィリップ・プルマンの
「サリーロックハートの冒険」シリーズで3冊ほどよみました。

「ドラゴンライダー」の作家クリストファー・パオリーニ(今28歳くらい??)
子供のころ、フィリップ・プルマンの本を読んで成長した・・・・
と、書いましたし、黄金の羅針盤シリーズでは、
宗教的な背景がちょっと理解しがたく、格調高い本を書いている
「フィリッププルマンは現代のR.R.トールキン的存在?!」
と思って緊張して読み始めたのですが、いわゆる謎解き冒険もので、
軽く読めました。
気分転換に良い本です。

ラルフ・イザーヴの「みえざるピラミッド」「ファンタージエン」も
ようやく読みました。
みえざる・・・は、3つの世界が交わる話ですが、
ちょっと時空を超える・・・と、いうのをやりすぎという感はぬぐえません。
ファンタージエンは、
簡単にいうと図書館のブラックホールを埋めるという話ですが、
最初はとっつきにくいですが、
読み進むと面白いです。

変わったところでは、ノーラ、12歳の秋 (文学の森) (単行本)
アニカ トール (著), 高橋 和枝 (イラスト), Annika Thor (原著), 菱木 晃子 (翻訳)
現代の北欧の問題と中学生くらいの女の子の問題が
浮き彫りになる様な作品です。
アニカ トールはスエーデンの作家です。
ひょんなことから、菱木晃子 さんの講演を聞く機会があり、
彼女の翻訳本を少しずつ読んでいます。
スエーデンといえば、長靴下のピッピが有名ですが、
他にもやかまし村シリーズとか、
ニルスの不思議な旅などいろいろいい作品があります・・・
と、言っても私自身は、子供の頃はどちらかというと
シートン動物記とか江戸川乱歩のシリーズ・ドリトル先生が好きで、
あまり正統派の本は読んでいないので、最近になって読み始めいる状態。

夏休み前、城山三郎の「官僚たちの夏」という本を読みました。
高度成長期、昭和40年あたりの空気を感じる作品でした。
最近TVドラマ化されているようですね。

広田弘毅―「悲劇の宰相」の実像 (中公新書) (新書)
服部 龍二 (著)
も読みました。
広田氏は東京裁判でA級戦犯で極刑になった唯一の文官です。
著書の中で、城山三郎の「落日燃ゆ」は
広田氏がかなり美化されて描かれていると評していたので、
探していましたら、
図書館で発見、その名も
「城山三郎昭和の戦争文学〈第5巻〉
落日燃ゆ」

時代の流れとはいえ、やはり、広田氏は悲劇の宰相であったように
思いました。特に、両作品に一致しているのは、
広田氏は、自分が文官としての責任を取ることで、
天皇の責任追及を回避するという意志を強く感じました。
東条英機と広田氏以外の戦犯者が自身の保身のための
証言や証人集めに躍起になっている中で、
2名に関しては、自らの保身となるような
ことをしていない点、際立っていました。

このあともしばらく、城山作品を読み続けています。

かかし

2008-04-09 15:52:36 | おすすめの本
この春休みは、あまり本は読めませんでしたが、
いくつかご紹介。
こちら、ロバート・ウエストールの「かかし」。

「大人のファンタジー読本」にもあって、前に友人に勧められた本ですが、
図書館で見つけて借りてみました。
全寮制の学校に通う男の子の再婚した母親と継父との夏休みを描いたものです。
ちょっと、ミステリーぽいですが、中学生から高校生くらいの頃のもやもやした気持ちを思い出させる本です。
ウエストールはイギリスの作家。美術教師の傍ら息子の為に書いた処女作がカーネギー賞。
この本でも再度カーネギー賞を受賞したのもうなずけます。本への入り安さと、読み進んでいくうちに、怖いのに止められなくなります。

こちらは、前から何度もかりては挫折していた、ラルフ・イザーヴの
「失われた記憶の博物館」。

似たような作品に「パーラ」がありますが、パーラが言葉を盗まれるのに対しこちらは、人の記憶を盗まれるという設定です。ファンタジーではありますが、ちょっと哲学的。
なんとか、読み終わりましたが、私はやっぱり、イザーヴさんの作品は
「ネシャンサーガ」が一番。

こちらは、大好きな荻原規子さんの勾玉3部作。

一度は読んだのですが、前はあまりにも飛ばして読んだので、
今度はじっくり味わいながらよみたいな~と、借りたのですが春休みには
一ページも開けず。
これから、すこしずつ楽しみます。
上橋菜穂子さんとならぶ、日本のファンタジー作家です。
お好きな方はどうぞ。

たつみや章

2007-12-20 00:19:18 | おすすめの本
以前から、何度か借りては10ページほど読んでは挫折していた
たつみや章さんの「月神シリーズ」を読み始めました。

読み始めると、さらっと読める内容と分量です。

内容は、縄文から弥生へと変わる幻の超古代を舞台にしていて
異文化の接点におこる闘争や友情といったものを描いた
ファンタジーです。

月神シリーズはこの2冊に加え
「天地のはざま」、「月冠の巫王」の2冊
プラス外伝ということなので
早速、図書館で続きを借りてきました。

上橋菜穂子さんの守り人シリーズの「天と地の守り人」も
あったので借りてきました。
上橋さんの本は
読み返すと結構奥がふかいので、
1度目は夢中で、2度目はじっくりと・・・
と思い少しずつ読み返しています。
冬休みの楽しみが増えました。