柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

返礼品を考える

2008年09月15日 | 香典返し、返礼品
お葬式に行くと、必ず礼状と会葬礼品(タオルなど)と香典返しを頂いてきます。

私もお葬式に行く度に、頂いてきます。
正直、「これはタオル」と思うと開けずにいることもしばしば。
だって、使いたくないのが、沢山あるんです。
見ると、葬儀のお返しだな・・・ってわかるんです。

もう皆さん、お返しの金額を大体ご存知です。

会葬に行くと通夜でも告別式でも必ずくださるのがハガキと一緒の会葬礼品。
400円~1000円位。
一番の多いのは500円前後。

これの主流は、ハンカチタオルです。
それも色つき(ブルー系、が多いかな)
柄つき(チェックが一番多いかな)

あのネ。
スーパーやデパートで500円のハンカチタオルを見てごらんなさい。
もっと質がいいから!

とにかく、10回葬式があれば9回は頂くのが安めのタオル。


どうでもいいけど、他の商品はないのでしょうか????????????


所によっては
通夜は食べて無くなる物
告別式は後に残る物
なんて習慣のようにいっている地域もありますが
返礼品の歴史は葬儀社が作った歴史です。

どんな決まりもないのに。

香典の即返し(香典のお返しをその場で貰うこと)は
お茶か海苔かコーヒーかタオルか。

これって
喪主の選びたい物ではない、と思いますけど。

葬儀社にそれしかないから選んでる。

それに、金額よりずっと安い中身。
誰が見ても割高だと解る。

何でこんな商売しているんでしょう。

葬儀費用はスリム化して、祭壇さえない葬式もあるというのに。

返礼品の安物、ぼったくりはそのまま。

お客さんを馬鹿にしちゃいけませんよ。

今に、返礼品気に入らないから葬儀社変える、とか
返礼品持込にする、とか
そんな動きが出てきたら、どうするんでしょう。

すでに結婚式はそうなっているでしょう。
今や、持込料なんて取られないそうです。

この時代に「葬儀は突然の出来事なので品物の準備が間に合いません」
なんて、言い訳は言ってられませんよ。

もっと良心的に
欲しい商品を
適正価格で用意しないと。

「当葬儀社では、お客様のお好きな返礼品を選んで持ち込めます」
そういう葬儀社が出てきたら、急に風向き変わりますよ。

葬儀社さん、返礼業者さん
もっと、返礼品を考えてくださ~い。

隣の会話は「無宗教と散骨」

2008年09月15日 | 自由葬・無宗教葬
今日、出先でこんな会話が耳に入ってきました。


「知らせがあったから、急いで伺ったら無宗教だったのよ
 お線香も無くて。家族だけでしたのね。
 あれって、どうなの?宗教が無くても成仏するのかしら?」
「やっぱり、宗教は必要なんじゃないの。
 成仏できない人がいるってきくじゃない」
「そうよね。散骨するって」
「でも散骨だって、手続きが色々大変なんでしょ。」
「死んだ時の写真がパソコンの中にあってね、きれいで
 安らかな顔してたのよ」

どうやら、友人の身内の方が亡くなったようです。
亡くなる前の看病の大変さとか
外国に縁のある人らしく、その国にお墓があるとか
話していました。

最近は、宗教離れが激しい・・・と言われてますが
多くの方は、この方達と同じように
宗教の必要性を感じるのかもしれません。

実際に家族が亡くなると
一度もお寺に行ったことが無い人でも
「お寺さんに御願いします」が、まだ多いのが現実です。

宗教の力で成仏できるかどうかは、私にはわかりません。

ただ経験上感じるのは、宗教式だとあの世に無事に送った気がして
残った人達が「役目を果たした」と安心するのではないでしょうか。

「葬儀すら挙げられない人達は成仏できないの?」と問われれば
答えに詰まります。

どんな暮らしでもどんな状況でも
正直に、真面目に生きた人
人の為に日々を過した人は成仏できないのか?
そんな疑問がわいてきます。

でも遺族にとっては、宗教との関わりがとても助けになると私は感じています。

無宗教でも、「遺族が故人をどうやって見送るのか」
その意味がはっきり解っている葬儀は
仏教葬儀と同じような満足感を感じる物です。

ただ、宗教が嫌い、お金がかかる、面倒だ
そんな、理由の無宗教は「やっつけ仕事」のようで
私はイヤなんですけど。


遺骨を全部散骨するのも、チョット抵抗があります。
「死んだら、すぐにその人を忘れてしまう」
なんて考えられないので、少しだけでも残して欲しい。

そんなことを思いながら、お隣で話す会話を聞いていました。

ちなみに、散骨は現在のところ
どこに申請する必要もありません。

法律で示されている事は
遺骨を2ミリ以下の粉状にすること
周りに迷惑の掛からない場所に撒く
などの節度を持って行なう・・ということです。