柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

「家族葬?」 葬儀屋さんとお客さんに一言!

2008年09月26日 | 家族葬
仕事の関係で各地へ行かせていただきますが
どちらでも葬儀の規模が小さくなって来ました。

家族葬が多くなった・・・というよりは
普通の葬儀が小さくなっているんですね。

特別にお断りしなくても
会葬者の数は減ってきています。

もちろん、家族+限定した知り合い、の葬儀も定着しています。

家族葬の普及は驚くほど早いです。

葬祭ホールの普及とは比べ物にならない位、早いです。

今は「人数が少ない葬儀」…これが家族葬の特徴になっていますが
世間の要望が多いということは
葬儀社に「家族葬のメニュー」が多様に取り揃えられれば
お客様の選択もそこに行くはずです。

ところが、家族葬といえば価格が安い、とか
小さな花祭壇とか
棺周りの花飾り…などが特徴になっています。

家族だけで葬式をしたい
 そこには「 自分たちの葬式をしたい 」
という意識があるのでは???

小さい葬儀ができますよ!
祭壇なくてもいいですよ!

それだけじゃ、この先不安です。

葬祭ホールが軒並みできた時も
ホールがある事だけに頼っていませんでした?

もう少し、葬儀の内容メニューを取りそろえませんか?



以上は葬儀社さんへのメッセージです。


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さて、ここからはお客様の立場の皆様へのメッセージです。



家族だけで送ってね。と希望されるあなたへ

確かに家族だけでいいのかも知れませんが
あなたと生きてきた時間を共有した人はいませんか?

一緒に、悩んでくれたり
励ましてくれたり
特に女性は、そういうお友達作りが上手です。

その方たちにも
お別れの時間を分けてあげてください。

人は死んだ姿を見るからこそ
別れを実感できる・・・・
これは、長年、葬儀の場にいた私の持論ですが。

太古の昔から、人は死ぬと葬式をしてきたのは
きっと、あきらめる為だと思います。

死ぬ人より、実は生きて残る人に
葬儀が必要なんですね。
あきらめるキッカケをもらえないと辛いじゃないですか。
ただ、悲しんでいるだけじゃ・・・

家族葬の言葉ジリだけをとらえないでくださいね。

義理や形式だけの葬儀からの反省でできた言葉が
家族葬だと思うので


あまりに家族葬、家族葬の声がきこえるので
一言、言わせてもらいました。