こんなにヤキモキさせられる台風ってのも、ちょっとないですよね...
なお西宮市の災害情報を入手するための一番のおすすめは「にしのみや防災ネット」。
まだ登録されていない方は、この機会に是非ご登録ください!
↓
災害時などに緊急メールが届きます(にしのみや防災ネット・ひょうご防災ネット)@西宮市HP
さて、本題。
以前、文化施設の利用について
-----
●代表者が市外居住の場合、使用料として「基本料金+5割(割増加算)」を徴収することになっている
→ところが実際には、割増加算できていない事例が多く存在する
-----
という問題を取り上げました。
↓
【ご参照】
市が保有する施設ですもの、ルールに基づいて市外料金を徴収するべき。一部の利用者さんには心苦しい思いもありますが。@2024年6月のブログ
この件、最大の問題は
-----
●利用者登録の有効期限を設けていない
→代表者が替わったり、亡くなったり、転居していたりしても、自動的に把握できる状態にはなっていない
→にも拘らず、申し込みの際、登録団体等の状況や、申込者の確認をしていない施設がある
-----
というところにあります。
フレンテやプレラといった、比較的、小規模な施設ではきちんと確認してくれているようなんですけどね。
協議の結果、市も、市外加算を適切に課すことができていないケースがあることを認識。
それを前提に
-----
●少なくとも年に一回、利用者名(代表者名)と所在地を確認すること
→その上で適切な料金を徴収すること
-----
を徹底する考えを明確に示しました。
そして、そのための具体策として、実際に各施設の管理運営を行う法人・団体等に定期的な確認を求める通知を発出しました。
↓
こういう風に、話がきちんと進むと気持ちがいいですね。
前向きに取り組み、具体的な対策を示してくれた担当の姿勢を高く評価しています。
というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。
『植田総裁は今後の金融政策について、経済・物価が想定通りに推移すれば「金融緩和の度合いを調整していく基本的な姿勢に変わりない」と説明した。
日銀が掲げる2%の物価安定目標の確度が高まれば、政策金利を引き続き引き上げていく考えを示した。』という内容は、株や為替の市場的にはどう受け止められるんでしょうね。
今後の展開に興味津々。
↓
日銀の植田総裁、金融市場「引き続き不安定」 今後も「金融緩和の度合いを調整する」@産経ニュース
さて本題、暫く飛ばしてしまっていた一般質問のご報告の続きですよ。
「アクタ地下駐車場の経営状況が、むちゃくちゃマズいけど、色々やらなあかんことあるんとちゃいますの???」という話の続きですね。
それでは、どうぞ。
↓
【ご参照】
開業後、間もない時期には「2037年度に累積赤字解消!」と豪語していたアクタ地下駐車場。ところが、今では累積赤字の解消予定時期は2077年度になっていまして... @月曜日のブログ
■■■■■
【質問①】
アクタ地下駐車場の定期について、設定枠数・料金体系等、抜本的な見直しを行うべきと考えるが、どうか?
↓
【答弁①】
定期券については、利用可能時間が7時から24時と制限があるものの、西宮北口駅に隣接していることや定期券購入希望者の問合せが一定数あることから、議員からいただいたご提案も踏まえ、現状の利用状況などを分析の上、料金や発行枚数の見直しの検討を行ってまいります。
↓
【意見要望①】
「現状の利用状況などを分析の上、料金や発行枚数の見直しの検討を行ってまいります」とのことでした。
見直しが早ければ早いほど、早く収入を増やすことができます。
答弁に則り、早期に具体的な見直しを進めてください。
【質問②】
長期的な収支見通しや現在の駐車場の利用状況について精査した上で、今後の駐車場の規模等、あり方についてゼロベースでの検討を進めるべきと考えるが、どうか?
↓
【答弁②】
本市といたしましては、これまで駐車場にかかる収支改善の為に、維持経費が高額となる機械式駐車場のリフト機能を停止して平面利用としたことや照明のLED化などの経費節減のほか、利用者のニーズに応じた様々な定期券の販売を行うなど使用料の増収に努めており、施設取得費の償還が完了後の令和8年度からは、単年度平均で約5千万円の資金収支の黒字が生じると見込んでおります。
今後、指定管理期間が終了する令和8年度を見据え、管理方法等について現在アクタ西宮内にある市有施設を所管する部局と調整しながら、北口駐車場の必要規模や改修手法、利用方法なども含めた長期的な計画について、検討を進めていきたいと考えております。
↓
【意見要望②】
今後より一層、施設の老朽化は進み、補修や修繕等、施設の機能を維持するために必要な費用は増えていくことでしょう。
アクタ地下駐車場は年間を通しても、満車になる日数は数えるほどしかありません。
今の時点では、どうすることが最も適切・妥当かは分かりませんが「今後の北口駐車場の必要規模や改修手法、利用方法なども含めた長期的な計画について、検討を進めていきたい」との答弁を、非常に重要と受け止めています。
様々な条件を考慮し、精緻なシミュレーションを行って、妥当性がある今後のあり方について検討して頂きたい。
その上で、1点、再質問があります。
■■■■■
というわけで、この話、もうちょっと続きます。
で、その内容はさておき、まずは現時点において、経営状況改善のために出来る取り組みを進めること。
加えて、長期的な見通しを示し、それに則って、長期的視点から施設の適切な規模・あり方を検討すること。
これは非常に重要な観点だと思っています。
今後の展開を見ていくことを約束して、今日のブログは、これにて失礼いたします。
「11月から市役所の窓口が閉まるのが早くなります」というお話、8/25付・市政ニュースでも広報されていますね。
↓
以前、この件を取り上げた際に
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●一時期、財政構造改善のための具体策として、市長が17時閉庁を頻繁に取り上げていた
→が、総務常任委員会で提出された資料には「財政構造改善の取組との関係」として「直接的には本市の財政構造改善に影響するものではありませんが…」と明記してあるのは不思議...
-----
ということを書きました。
そこについて、なるほどな...と感じた話があったので、今日は、そのご報告をば。
↓
【ご参照】
11月1日から市役所窓口の受付終了が30分早くなり、17時閉庁となります。@20日程前のブログ
一昨日の民生常任委員会で「17時閉庁等に伴うアクタ西宮ステーションの対応について」という内容が示されました。
-----
●平日の窓口受付時間は「9時~19時半」となっているのを「9時~19時」へと30分前倒し
●土日祝は「9時~19時」となっているのを、「9時~17時」へと2時間前倒し
-----
という内容です。
時間帯ごとの受付数等、示された数字を見る限り、この内容自体は一定理解できるものと受け止めています。
一方で、いや、それはアカンやろ...という話がありまして。
以下が、現状における土日祝の勤務体制なわけですが。
↓
↑
土日祝の勤務者3人のうち、2人の勤務は「9時~16時」の早番と、「12時~19時」の遅番。
が、19時の窓口閉庁が17時に前倒しされるということは当然「19時」まで勤務する必要はなくなります。
だったら、例えば、「12時~19時」となっている遅番の勤務時間を「12時~17時」にすれば、2時間分の人件費を削減できるはず。
ところが、市は「現在12時~19時の勤務時間を、10時~17時に変えます!」という考えだそうで。
・・・そら、こんなこと言ってたら、人件費の削減なんかできんし、「本市の財政構造改善に影響するものではありません」という話になるわな...
市民サービスを削ることには熱心なのに、こういう見直して当たり前の内容でさえ、見直そうとしない。
この体質って、ホンマ一体なんなんですかね。。。
という、3日連続でモヤモヤした話のご報告でした。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。
※※※
本日の議会運営委員会で、令和5年度決算の報告がありました。
単年度収支は1.2憶円の黒字ですが、これは貯金にあたる基金を41億円取り崩した上での話なので、実質的には大赤字。
なんで、こんな状況で、こういう当たり前の見直しさえされないのか、本当に不思議です。。。
昨日のブログで、
-----
厳しい財政状況の中、市民サービスを削減することには熱心。
であれば、せめて知恵をしぼって、収入の確保にも努めるべきなのに、そこは至ってテキトー。
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という個人的感想を書きました。
なので今日は、そんな流れの中で感じることのあった話について。
同じく昨日の民生常任委員会で、「移動便所貸出事業の廃止について」という報告がありました。
内容は
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●学校園・自治会等が市民文化の向上、健康増進を図るための行事を公衆便所のない公園、河川敷等で行う場合、市が所有する移動便所(仮設トイレ)を無償で貸し出している
→これを令和6年度末でやめる
-----
という話。
毎年(コロナの時期は除く)、コンスタントに数百台の貸出があり、一定の需要があると思われる事業なんですけどね…
↓
※
ちなみに以前、取り上げた「し尿には一切、触りもしないのに支給されている特殊勤務手当」の話も、ここに関係してきます。
以下、ご参考まで。
↓
【ご参照】
実務はすべて民間委託されていて、市職員が行うのは指導監督だけ。なのに特殊勤務手当を支給するとかおかしいでしょ!? @2023年8月のブログ
市が示した、やめる理由は
-----
①近隣で、同様の事業を実施している事例はほとんどない
②来場者用トイレの確保は、主催者が自己責任で、開催経費の中で賄うべき
③当該事業を自治体が実施することは、仮設トイレのレンタル業者にとっては民業圧迫
-----
の3点でした。
①については、「そう言われてしまうとなあ…」と。
でも②については、「地域のお祭りで借りたりもしてる側として、こういう言われ方ってなあ…」と思うわけですよ。
んで③については、「普段、民業圧迫なんて気にしてませんやん…」と思うわけで。
私自身、「厳しい財政状況の中、事業の見直しを進めていくしかない!」というスタンスに立っています。
なので、この見直しについても、やむを得んわな...という思いは持っています。
一方で、市長が、施政方針演説で「市民社会を支える、市民のボランタリーな活動を後押しする市役所を目指してまいります」と言ってたことなんかを考えると、こんなところに手を入れるのってどうなん???と思うわけですよ。
↓
【ご参照】
「市民のボランタリーな活動」って、なんじゃらほい?シチズンシップとかリライアブルとか、なにかと横文字が出てくるよな...@2024年5月のブログ
私も、様々な形で地域活動に参加しています。
その中でのリアルな感覚として、自治会をはじめとした各種団体が中心となって開催されるお祭りなんかは、それこそ、そうした団体が活動を続けていく上での中核であり、やりがいに繋がっている面が強いと思うわけで。
「市民サービスの削減にも取り組まざるを得ません。ただし、それは市職員も痛みを分かち合うのが前提です!」という話であれば、ここまで違和感を感じないだろうと思うんですよね、個人的には。
が、市の姿勢は、それとは大きく異なる。
それでは、市民の理解と納得は得られないと思うのですよ、私は。
つくづくと「日本一高い!」とまで言われる給与水準の見直しは必須だと思うわけで。
↓
【ご参照】
●財政難の中、職員の賃上げを実施することに疑問あり。私と所属会派は反対しましたが、賛成多数で可決されてしまいました...@2024年3月のブログ
●祝!?職員給与日本一。・・・西宮って、近いうちに予算が組めなくなるかもしれないくらいの財政危機なんじゃありませんでしたっけ???@2024年8月のブログ
昨日の委員会では、もう一つ、甚だモヤモヤする話があったので、そちらについても後日、報告させて頂きたいと思います。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。
本日の民生常任委員会で、
----
●建設中の不燃ごみや粗大ごみの処理を行う新施設「西宮市東部総合処理センター資源循環施設」がある
→親しみを持てる施設となるよう、啓発施設(環境学習やイベントを行う施設)に関わる部分の施設愛称を募集する
-----
という話が報告されました。
いや、ホンマなんでそうなるねん...と。
↓
というのも、きわめて厳しい財政状況の中、本年2月に「西宮市財政構造改善基本方針に基づく取組の大枠について」が示されました。
その中で「歳入増の取組」の一つとして「公共施設のネーミングライツ(≓公共施設の名前を付与する命名権と、付帯する諸権利を企業に売却すること)」があげられているんですよね。
なのに、なんで、この施設では「ネーミングライツを使い、収入を得よう!」という話にならないのか...
↓
【ご参考】「西宮市財政構造改善基本方針に基づく取組の大枠について」の該当部分
事前説明を受けた際にツッコんだところ、担当は、完全にしどろもどろ。
多分ネーミングライツの使用なんて考えもしなかったんでしょうね...
それでも「民間の塵芥処理業者が募集して、その名前がついてしまったら、その企業の施設だと誤解を生む怖れがあるので...」等、苦しい言い訳を重ねていましたが、だったら、そうした企業は募集対象から除いたらええだけちゃいますの?と。
不思議なのが、こうした話がどこからもツッコまれないまま、議員説明にたどり着いているということ。
委員会で所管事務報告する内容なので、当然、課長→部長→局長→正副市長の確認を経ているはず。
なのに、そのどこの段階でも、こうした指摘がなかったというのは理解に苦しみます。
つくづくと、そら、多くの職員が、財政構造改善なんてできんやろ...と思うわけやな。。。
↓
【ご参照】
財政状況が改善できると思っているのは、市職員全体の2%だけ!?市職員労働組合によるアンケート結果がヤバすぎます。。。@2024年6月のブログ
仮に、この施設にネーミングライツを行使したところで、金額なんて知れているのでしょう。
でも、これって、そういうレベルの話ではなく、市としての姿勢の問題だと思うんですよね。
厳しい財政状況の中、市民サービスを削減することには熱心。
であれば、せめて知恵をしぼって、収入の確保にも努めるべきなのに、そこは至ってテキトー。
こういうことがある度に、危機感を持って課題に取り組もう、現状を見直していこうという姿勢自体が甚だ弱いし、組織の中にそうした機運も醸成されていないということなんやろうな...と痛感させられます。
少なくとも「取組の大枠」についてで示された内容くらい、各部署ができることがないかを真剣に考えるべき。
そして課長・部長・局長・正副市長という各段階における責任者が、そうした観点から厳しくチェックしていくべきだと思うんですけどね...
本日の委員会では、これ以外にもモヤモヤする話が複数ありましたので、其方についても明日以降に報告していきたいと思います。
それでは今日のブログは、これにて失礼します。
お盆期間ラストサンデーの昨日は、元気に公園掃除。
瓦木中学校の生徒会役員を含めたボランティアクラブ(?)が参加してくれて、いつも以上に綺麗になりましたよ。
お仕事頑張りすぎて、写真撮れてませんけど。
それにしても、最近の中学生の、なんと感じがよく爽やかなこと。
同じ年頃だった頃の我が身と引き比べて、恥じ入るばかり...
さて本題、一般質問のご報告の続きですよ。
今回も引き続き、アクタのお話です。
それでは、どうぞ。
■■■■■
アクタ地下駐車駐車場にはもう一つ、収支状況がきわめて厳しいという問題があります。
資料④をご覧下さい。
↓
同駐車場の公有財産購入の割賦払いは2025年度で完了する予定となっており、市は「2026年度以降の平均単年度収支は約5210万円/年の黒字を見込んでいる」としています。
一方で、同施設は2008年度以降、毎年1億円を大幅に上回る赤字を計上しており、現在までの累積赤字は20億円以上。
累積赤字が解消されるのは遠い未来であり、しかも、その時期は大幅に後倒しされ続けています。
こちらも資料④に示したとおり、市は2007年6月時点では、累積赤字の解消時期を2037年度と試算していました。
ところが阪急西宮ガーデンズ開業後の2009年3月には解消時期を2048年頃に後倒し。
さらに2013年9月の決算分科会では2062年頃へと後倒ししました。
現在では、市は累積赤字の解消時期を2077年度としています。
駐車場を開設した際に発生した借金を解消し、黒字に転換できる時期は当初予定していた2037年度から、実に40年も遅くなっているのです。
率直に言って、累積赤字を解消できる見込みは、ほぼ、ありません。
こうした観点から私は、同駐車場の経営状況改善のための取組推進が、きわめて重要と考えています。
資料⑤をご覧下さい。
↓
同駐車場では、アクタ利用者を念頭に置いた時間貸し以外に、
-----
●平日の7~20時のみ使用可能な月額8,000円のP&R定期
●平日のみ使用可能な月額10,000円の平日定期
●全ての曜日に使用可能な月額15,000円の全日定期
●地下2階の指定区域にだけ駐車可能な月額14,000円の月極定期
-----
が用意されています。
しかしながら、これら定期の料金は2010年度以降、一度も見直されていません。
その間、2014年と2019年に消費税率の見直しもありましたし、当該定期は人気も高く、希望しても購入できない事例も多くあるようです。
これだけ長期間、料金体系の見直しがなされていないのは不自然であり、早急に周辺相場と比較して見直すべきです。
また定期はP&R65台、平日15台、全日150台が設定されていますが、すべて埋まっています。
一方で、同駐車場では総じて、平日には受入枠に余裕があります。
このことを考えると、利用が平日に限定されるP&Rや平日定期の台数を増やすべきです。
また駐車場のあり方自体について抜本的な見直しを検討することも欠かせません。
-----
●概ね年間1,200万円にのぼる維持・補修費
●概ね10~15年ごとに発生する1.5~1.8憶の大規模修繕費用
-----
等を考慮すると、年間平均3,000万円以上の維持・補修等に必要な費用が発生していることになります。
駐車場が満車になる日数が年に数日程度しかなく、年間の使用料収入が概ね1.5億円程度という実情を考えるなら、そもそも現在の駐車場が過剰である可能性も否定できません。
今後、一層、施設の老朽化が進む中、維持・補修費用は加速度的に増えていくと思われます。
こうした要素を考えるなら、駐車場の一部を閉鎖することで維持・修繕費を軽減し、全体の収支状況を改善できる可能性もあるのではないでしょうか?
それでは以上の内容を踏まえて2点、質問します。
■■■■■
質問の中でも触れていますが、アクタ地下駐車場が累積赤字を解消する可能性って、ほぼほぼないと思うんですよね。
こういう見積もりの甘さ(という言葉で片付けてしまうことさえ躊躇するレベルですが...)って、一体どうなってるんですかね。
ここまでの内容を踏まえての具体的な質疑については次回以降でご報告します。
それでは失礼いたします。
室町幕府の創設者、足利尊氏とそれを取り囲む人物たちの群像劇でもある極楽征夷大将軍、読了。
↓
日本におけるリーダーシップや人望の根源やあり方について考えさせられたり、向いている方向が異なったり、神輿化が進めば、もはや自分の意志や考えでは物事を進めることなんてできなくなるんやろうな…と考えさせられたり。
500ページを超える長編で、複数の立場から物事が紡がれ、かなり読み応えありました。
興味おありの筋にはぜひどうぞ。
さて本題、飛ばしまくっていた滞納金についての一般質問のご報告の続きですよ。
それでは、どうぞ。
■■■■■
【質問①】
満池谷墓地の事例が発生した原因についての、所管の見解は?
また所管局として、今後、同様の事案が発生することのないよう対策を講じるべきと考えるがどうか?
↓
【答弁①】
「満池谷墓地の事案が発生した原因について」ですが、滞納解消に向けた初動が遅れたのは、令和6年3月の民生常任委員会でもご説明しましたが、
-----
●令和2年度までは、問題なく使用料の支払い実績があったこと
●香花売場は、墓地施設の一部であり、墓参者の利便性を考慮する必要があったこと
●使用許可を受けてきたのが障碍者雇用をベースとしたNPO法人であり、当該法人の使用料滞納に係り、立ち退くことになる現地雇用者への憂慮
-----
などの複合的な要因によるものです。
この結果、令和3年度における催告の実施が口頭による1回のみとなり、令和4年度には早期に滞納を解消すべく文書、電話及び対面による催告を計7回実施し、相手側より3度の支払いの意思が示されたものの、結果的に令和3年度と令和4年度の2年度分の使用料の支払いがなかったものです。
このため、令和5年度については使用許可を与えず、不法占拠状態と整理し、訴訟提起することとしました。
行政財産の継続使用においては、行政が自力執行により強制退去させることができないため、例えば相手方より支払期限延長の申し出があった場合には、事情等にも考慮しつつ、どの程度猶予できるのかという問題が乗じますが、今般の猶予期間の判断にあっては、不適当であったと反省しているところです。
次に、「今後の対策について」ですが、「西宮市債権の管理に関する条例」や「標準的な債権管理モデル」に準じ、滞納が発生した場合には、これらに則り現年度から催告を行うとともに滞納繰越となった際には訴訟も視野に入れて、適切に債権管理を行ってまいります。一方で、墓参者の利便性が低下しないよう香花売場の存続の是非についても検討を進めてまいります。
なお、香花売場の使用許可については、「西宮市香花売場の使用に関する要綱」において継続許可手続きの明文化を進めてまいります。
↓
【意見要望①】
「今般の猶予期間の判断にあっては、不適当であったと反省している」との答弁でした。
所管にしてみれば、滞納が発生していても利用を認めたことにも、対応が遅くなったことにも、それなりの理由や主張があるのでしょう。
しかしながら、それを言うなら、あらゆる部署で発生する、あらゆる滞納に、それ相応の理由や主張があるはずです。
それを個々の事情によって見逃したり、見逃さなかったりということが起きないように「標準的な債権管理事務モデル」が定められ、それに則って対応することが庁内でルール化されています。
そして多くの部署では、きちんと取るべき対応がとられています。
にも関わらず、今回のような問題が起きてしまった。
このことを今回問題になった部署に限らず、とりわけ普段、滞納が発生することの少ない部署では肝に銘じ、今後、二度と同様の事態が起きることのないようにして頂きたいと思います。
なお、その他の内容は一定納得できるものでしたので、答弁に則った対応を進めるよう要望しておきます。
【質問②】
所管で必要な対策がなされなかった場合でも、早期に滞納金の発生を把握し、対応を進めることを可能とする全庁的な仕組みが必要と考えるが、市の見解はどうか?
↓
【答弁②】
本市の債権管理は、令和3年度から本格的に導入された「標準的な債権管理事務モデル(以下、「標準事務モデル」と申します。)に沿って行うよう、周知に努めているところですが、今回のように手続きが遅れてしまい、早期に滞納対策がとれなかったという問題が起こりました。
そのため、その反省を踏まえて今年度の予算執行方針の中に改めて盛り込んだものです。
議員ご指摘のとおり、このような事案は他の部署でも起こりうることであり、もしも発生してしまった場合は「標準事務モデル」に従って速やかな対応をとるべきでございます。
早期発見・早期対応は適切な債権管理事務の要であるため、全ての組織が確実に取り組むための全庁的な仕組みとして、今後は副市長をトップとし局長級で構成される収納対策本部において、決算が明らかになった時期に本部会議を開催し、前年まではなかった新規の滞納案件や目立って滞納が増加している債権に特に注目し、対応方針を協議するなどの対策を講じてまいります。
↓
【意見要望②】
「今後は(副市長をトップとした局長級で構成される)収納対策本部において、決算が明らかになった時期に本部会議を開催し、前年まではなかった新規の滞納案件や目立って滞納が増加している債権に特に注目し、対応方針を協議するなどの対応をとってまいります」とのことでした。
高く評価します。
答弁にあったとおり、「早期発見・早期対応は適切な債権管理事務の要であるため、全ての組織が確実に取り組むための全庁的な仕組みとして」機能させるべく、取り組んで下さい。
■■■■■
一般質問のご報告、まだまだありますので、ちょっとペース上げていかねば…ですね。
それでは本日のブログは、これにて失礼いたします。
昨年度、議会関係の役職としてお預かりしたのが、阪神水道企業団の監査役。
こちら任期が西宮市とはズレている関係で、昨日で任期満了となりました。
様々お世話になった関係者の皆様には、ありがとうございました。
↓
私、議会関係の役職をお預かりするときは、
-----
●出来るだけ爪痕を残したい
→自分が、その役についたからこそできた成果をあげたい!
-----
と意識しています。
議長の間に実現できた質問の事前通知についてのルール化なんかは、その成功例の筆頭ですね。
↓
【ご参照】
課長級以上の全職員さんへ。3月議会以降、答弁調整のルールが徹底されなかった場合は議会事務局にご一報ください!@2021年2月のブログ
で今回、お預かりした阪神水道企業団の監査役。
阪神水道企業団は神戸・尼崎・西宮・芦屋・宝塚の5市で構成される(来年度には明石市も加入することが決まっています)広域企業体。
西宮市×南部地域の使用水量の9割以上は、阪神水道企業団から供給されており、西宮市にとっても、その存在感は大変大きなものです。
↓
【ご参照】
水道事業のあり方の検討を!① @2014年10月のブログ
この監査役として構成市のうち
-----
●神戸市会議員から毎年1人
●西宮と尼崎の市議会議員から1年交代で1人
-----
が選出されることになっており、昨年度は西宮市から選出される番でした。
で、私が、その役割をお預かりしたというわけですね。
監査役としての主な仕事は
-----
●毎月の出納内容に対する例月監査
●年に一度行われる決算時の決算監査
-----
なわけですが、例月監査については、基本的にお金の出入りを見るだけで、そこまで大きな問題はない印象だったんですよね。
一方で、現状は単年度の出納資料だけを見る形になっていることから、比較材料がなく、その内容が適切で問題がないかの確認が難しいと感じました。
なので基本資料として、前年度との比較資料をつけるように改めてもらったのが、爪痕といえば、爪痕らしい部分なのかな…と思っています。
一方で、決算監査の際には、いろいろと思うところがありました。
決算内容自体に大きな問題はありませんでしたが、それを説明する資料の中に、
-----
●同じ資料なのに、部署によって計算の基準等がバラバラ
●各個人の「私療休」や「生理休暇」などの個人情報が、多くの関係者の目に触れる形で開示
-----
等、複数の気になる点があったので、様々、改善を求めました。
これらの指摘内容について、きちんと前向きに受け止め、改善する方向で検討を進めてくれていることは、ちょっとした成果かな…と思っています。
以下、指摘した事項と、現在の進捗状況&今後の方針。
↓
一方で、あくまで個人的な感覚ですが。
私自身は、監査役には議員が就くより、会計や法的な専門的知識を持つ弁護士や公認会計士等がついた方が良いのかな…と思っています。
その方が、より質も高く、充実した監査ができるのでは?と思いますし。
実際、西宮市では議会改革の流れの中で、数年前にそう改めています。
ただ、この話は西宮市議会の中でも当時、相当揉めました。
複数の自治体が関係する阪神水道企業団で!となると、そう簡単に同意が取れるとも到底思えないわけで難しいですね。
なにはともあれ、良い経験をさせていただきました。
こうした経験も市議会議員としての活動に反映していけるよう、努めてまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。
先週金曜日に開催された総務常任委員会。
ここで財政構造改善のための具体策として、一時期、市長の口からよく出ていた17時閉庁についての報告がありました。
しかし、その割には「財政構造改善の取組との関係」として「直接的には本市の財政構造改善に影響するものではありませんが…」と明記してあるあたり、どういう展開があったのか、不思議ですね。
↓
以前のブログにも書いた通り、私はこの内容自体には反対していません。
↓
【ご参照】
市長がご執心の、各窓口の17時閉庁。一層の効果を得るため、徹底に必要な手段を模索するべきです!@2024年6月のブログ
背景として、
ーーーーー
●各種手続のオンライン化やコンビニ交付サービスの充実を進め、来庁しなければできない手続きを減らす取組を進めている
●窓口受付の終了時間と勤務終了時間が同じため、どうしても時間外勤務が発生しやすくなる
●そもそも17時以降の来庁者数は他の時間帯に比べて有意に少ないと言った要因がある
ーーーーー
ことを考えると、職員の働き方改革という観点からも、進めることに一定の妥当性はあると受け止めています。
↓
とは言え、いろいろと気になることもあるんですよね。
財政状況の厳しさが明らかになるにつれ、市民にとっての利便性低下を伴う、市民サービス削減の必要性と、それについての認識が問われる場面が増えました。
ところが、それに対して、市長がさまざまな場面で述べた内容は「他自治体に比べて過剰なサービスを他市水準に揃えていくので、市民サービスの削減ではない」という、私にしてみれば、よくわからない理屈でした。
でも今回の話で見てみると、近隣他自治体と比較しても、西宮市の窓口受付時間って過剰ではないんですよね。
むしろ今は標準的なのを、他市よりも見劣りする水準に削減するという話なんちゃうの…と。
↓
なお電話については、説明資料中で「令和6年11月1日以降も引き続き勤務時間内は応答します」とありますが、効果を出そうと思うなら、電話の応答時間も同じく17時で終了した方が趣旨は徹底できるはず。
なので、そこについてはできるだけ早期に対応すべきと指摘しておきました。
また昨今、役所に来庁するなら事前にホームページ等で調べてくる方が多いはず。
なので窓口の対応時間をわかりやすく案内するべきだと思っています。
今はトップ画面を見ても分からないので。
そして、なにより重要なのは、これを実施する以上、不要な時間外勤務が発生しないよう徹底することだと思っています。
超過勤務が発生する場合、確認と必要に応じて、きちんと指導することは欠かせません。
これについては所管課も認めており、今後の状況を見ていかなければなりませんね。
なお実施は今年11月1日からで実施にあたっての対応は以下の通り。
ここらへん一応、広報しておきます。
↓
それにしても、先週後半からの株と為替の変動がすごい。。
ちょっと暫くは目の離せない展開が続きそうですね。。。
ハラハラしながら、今日のブログはこれにて失礼いたします。
本日の阪急甲東園駅×東側で、今タームの駅立ちは終了。
暑い中、よく頑張った、俺!
と言いつつ、ポスティングはもうちょい残っていますので、引き続き、頑張ります!!
さて本題、しばらく飛ばしてしまっていた6月議会×一般質問のご報告の続きですよ。
それでは、どうぞ。
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本年4/1に公表された「令和6年度予算執行方針」は、
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●赤字基調である財務体質の改善が急務
●引き続き非常に厳しい財政運営を強いられるものと考えている
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とした上で、全体的事項3項目、歳入5項目、歳出12項目をあげて、「効率的な予算執行に努める」よう各部署に求めています。
さて市税の収入率向上、国県の補助制度活用等、歳入について示された5つの内容のうち唯一、下線が引かれていたのが『滞納繰り越しが続いているにもかかわらず、適切な対応がとられていない事例が見受けられるので、「西宮市債権の管理に関する条例」や「標準的な債権管理事務モデル」に基づき、適正な債権管理を行うとともに、負担の公平・公正を図る観点から最大限の徴収努力を行うこと』という内容でした。
我が会派の多年に亘る指摘もあり、本市の滞納整理業務は総じて改善されており、各分野における収納率は概ね、高い水準で推移しています。
にも関わらず、「令和6年度予算執行方針」で滞納整理にかかわる取組が特出しして示された背景には、満池谷墓地内にある香花売場の使用料が2年間、滞納される事案が発生したことがあります。
なお当該香花売場は現在も不法占拠されており、退去と料金支払いを求める訴訟が提起されていますが、このような事態が発生した背景には複数の問題があります。
1点目は、滞納金徴収に向けた取組の開始が遅かった、という問題です。
資料②をご覧下さい。
↓
当該施設の使用料は前払いであり、料金を徴収できていない中、使用を許可するべきではありません。
また仮に利用許可を継続するにしても、使用料が払われていない以上、2021年度の早い時期に「標準的な債権管理事務モデル」に基づいた取組が進められるべきでした。
しかし実際に対応が始められたのは2022年度以降。
結果、滞納が始まってから3年以上経った2024年5月末になって、ようやく滞納金徴収のための訴訟が提起されました。
これは明らかに遅すぎます。
2点目は、同様な事態が他の部署においても発生している、あるいは今後発生する可能性があるという点です。
今回の事案の発生を、斉園管理課を統括する環境総括室が認識したのは2021年4月。
滞納発生から1年以上、経ってからのことでした。
滞納整理の基本は早期発見・早期対応であり、所管が抱え込んで対応が遅くなることには大きな問題があります。
そして、このような事態の発生を避けるためには早い段階で滞納金の発生状況を把握できる仕組みが必要です。
それでは以上の内容を踏まえて、2点質問します。
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と、ここまでが前振り部分。
次回以降で、具体的な質疑の内容についてご報告します。
それでは失礼いたします。