米国債のデフォルトが、かなりの現実味を持って、
メディアに取り上げられるようになってきました。
目安となる期限は8月2日だとか。
こんなことがホンマに起こったら、
リーマンショック以来の激震が世界経済に及ぶことは確実だと思われ。
えらいこっちゃ。
それにしても。
表に出ている数字を見る限りでは、
より悲惨な状況にあるようにも思える日本の円が、
ドル安につられて、ここまで高騰(*)していくというのも、
個人的な感覚としては、正直、よう分かりません。
私は、このままいったら、それこそ、遠くない将来に、日本国債こそ、
デフォルトしやせんのだろうか???
という、ほとんど恐怖感に近い感覚を持ってるのですが。。。
*「基本的に物価の上昇率は通貨の流通量に比例する。
また、物価上昇率が高い国の通貨価値は相対的に低くなり、
低い国の通貨価値は相対的に高くなる。
したがって、1ドル80~82円程度の為替レートは、
さほど異常なものではない。」
という考えに、私は、立っています。
なので、上に書いた「ここまで高騰」も、
あくまで、ここ数日でのレートの推移に関する感想だとご理解下さい。
さて本題。
一回、飛ばした一般質問の続きです。
ちなみに前回まででは、
○本市の待機児童の現状を紹介したうえで
○「現在の待機児童解消計画は実質的に破綻している」という、
私の主張
を述べました。
その続きということで、よろしく、どうぞ。
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計画に示された重点施策は、
①認可保育所の新規開設
②分園の開設
③保育ママ・保育ルームの拡充
の3つですが、③の保育ママ・保育ルームは通常5人規模のものです。
年度始めで約300人、昨年度末には1100人を超えた待機児童を、
保育ママ・保育ルームの拡充によって大幅に減少させることは困難です。
残る「認可保育所の新規開設」「分園の開設」にも大きな問題があります。
保育園を新規開設するためには、通常、申請から約2年間が必要です。
従って現時点で、2013年度までの新園・分園の開設状況は、
ほぼ正確に予測できます。
そこで表③において、新園・分園の開設状況について、
計画数値と、現状及び今後の予測を比較しました。
計画では本年4/1時点で、新園4園・分園1園の計5園が開設され、
結果、定員は289名増加するとされていました。
ところが実際に開設されたのは新園2園・分園2園の計4園、
定員増は180名でしかありません。
計画では2012年度には新園6園・390名の定員増を見込んでいますが、
実際には新園3園・120名の定員増しか見込めません。
2013年度に至っては、2園新設・180名の定員増という計画に対して、
新園開設・定員増は0となっています。
「計画が破綻している」と申し上げた意味が
お分かりいただけるかと思います。
こうなった原因の一つが、
持込物件を計画の中に組み込んだことにあります。
持ち込み物件とは、文字通り、
『事業者が土地つきで「保育所運営をしたい」と言ってきてくれる物件』
のことです。
当然、市が開設に向けて、主体的に働きかけられる物件ではありません。
具体的な物件がないにも関わらず、
持ち込みの新園開設に期待した計画の信憑性が低くなり、
やがては破綻するのは当然のことです。
百歩譲って、そうした計画を立てるのであれば、
株式会社・NPO法人立の保育所を誘致する等、
持ち込み物件に対する誘致推進策も検討するべきです。
私は、保育所の待機児童解消は、
本市にとって最も緊急性・重大性の高い課題の一つだと考えています。
一方で、市が計画に示した施策だけで、
待機児童を近い将来に解消することは不可能だと確信しています。
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それにしても、ほんと、色々な問題に対して、
自己防衛が必要だと思わずにはいられません。
つくづくと。
それでは失礼いたします。