東日本大震災から四年。
↓こういった取り組みもなされているようです。↓
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よろしければ、ご参考に。
さて本題、前回のブログでも書いたとおり、いろんな意味で、やたらと温度の高い3月議会。
その中で、個人的に盛り上がった話の一つが『市の外郭団体である「西宮市都市整備公社」を今後、廃止も含めて抜本的に見直す!』という方針が示されたこと。
というわけで、やや難しめの話ではあるのですが、出来るだけ噛み砕いて、ご報告など。
西宮市都市整備公社(以下、公社)は、
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●西宮浜産業交流会館等の管理
⇒西宮市情報センター、テニスコート、会議室が付随
● 特定優良賃貸住宅の供給
●公共駐車場・公共施設の管理等
●公営住宅の管理
●公園の管理等
⇒北山緑化植物園、甲子園浜海浜公園、植物生産研究センター、花工房
●草花や園芸資材の直営売店
⇒市民ガーデンセンター
●葬儀・斎場・墓地・納骨堂の管理運営
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といった、かなり幅広い事業を行う、市の外郭団体です。
で、この団体が行う事業に関しては、いろいろと問題がありまして。
例えば、市営住宅の管理。
市中部地区にある市営住宅等(市営住宅989戸、改良住宅2020戸)の維持管理&施設保全は、公募されることなく(=つまり競争にさらされることなく)公社が請け負っています。
これ、他の地区の市営住宅の維持管理&施設保全が公募され、競争下に置かれているのと比べると、状況が大きく異なります。
で、公募もせず外郭団体に丸投げ!となると「むっちゃ割高で受けてるのでは???」という疑問を持たずにはいられないわけで。
公共駐車場の管理なんかは、もっとあからさまです。
平成24年度の包括外部監査によると、
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●公社は駐車場事業から約2億6千万円の収入を得ている
●公社は、この元となる駐車場を市から借りるにあたって、年額1億5,534万円もの賃借料を減免してもらっている
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ということになっています。
つまり、公社は市から無料(もしくは格安)で多くの駐車場を借りたうえで、駐車場から上がってくる賃料収入は自分たちの収益としているということになります。
・・・これ、笑いが止まらん収益構造やな。。。
他にも、色々と細かく指摘していくときりがないのですが、公社の経営において、もっとも不透明な収益部分は、上にあげた二つだと思っています、私。
なので、ここについては、これまでも、いろんな形で指摘等を行ってきました。
けれども、この部分が是正されることはなかったのですよ。
が今回、示された方針では、この部分も含めて、大きなメスを入れる考えが明らかにされました。
具体的には、
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●市営住宅等管理事業
⇒平成30年度から全市営住宅の指定管理者を公募。
公社は、この公募に応募しない。
●駐車場事業
⇒一部を除いて、平成28年度から民間委託。
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といった感じです。
これ、むちゃくちゃ大きな方向転換でして。
他の事業についても、無条件に公社に委託されていたものを、ほぼすべて取り上げる!or事業縮小する!という感じで、今までの感覚では、ちょっと考えられない抜本的な改革案となっています。
こういう風に、具体的に各事業の方向性を示したうえで「公社の廃止も視野に入れ議論を行い、遅くとも平成28年度末までに結論を得る」と言い切るのは、間違いなく、これまでの役所上がりの市長ではできなかったこと!です。
そもそも民間でもできる市営住宅・駐車場の管理等を公が行う必要などありません。
が、この部分、これまでは、いくら指摘しても正される気配さえありませんでした。
それを考えると、今回の公社見直しは、まぎれもない現市長のグッジョブ!であり、すばらしい成果だと思うのですよ。
もちろん最後の最後まで、「外側だけ取り換えたけど、中身は一緒!」みたいなことにならないよう、しっかり見ていかねばなりませんが。
にしても、こういう成果が出てくるのは、やっぱり素晴らしいことだと思うのです。
実に、いい感じやし、やりがいあるわ、これ。
ますます、いろんな形で生産的な指摘・提案等行えるよう頑張っていかねば!ですね。
というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。