西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

「積算根拠は示せない」「給与に反映されたかも確認できない」では、金額の妥当性が担保できんでしょ???

2015-03-13 19:52:37 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

すっかり連載化してしまった観のある、燃える3月議会シリーズ第四弾。
というわけで今回は、昨日のブログの続きです。
ちなみに昨日の話は、ざっくり言うと、
-------------------
①市は工事を行う際、実施事業者を決定するため複数事業者による入札を行っている

②市は、この入札によって価格面も含めた選考を行い、工事業者を決定している

③で当然、落札結果に従い、工事業者と契約を締結することになる

④にも関わらず、契約後に工事価格を変更している事例が存在する

⑤・・・って、どう考えても、おかしいでしょ?
-------------------
という話でした。
で、この内容について確認・追及しようとした本日の予算特別委委員会での、私の質疑の大まかな内容は以下の通り。
-------------------
【質問&答弁①】
これでは価格の妥当性が担保できない。
値上げした金額の積算根拠を示すべきでは?

積算根拠を示すことは事業者側のノウハウを示すことであり、ひいては事業者に不利益が発生することになる。
よって開示できない。

【質問&答弁②】
国の参考通知は、通知の目的を「技能労務者の適切な賃金水準の確保」が目的としている。
また今回の議案で示された値上げも、労務費の上昇が大きな原因としている。
ならば実際に、契約金額の上昇分が労務者の賃金上昇に結びついているのかを確認する必要があるのでは?

市が、事業者から労働者への賃金支給状況を確認する術はない

【質問&答弁③】
①&②のような状況であれば、上昇分の金額が妥当であると納得できる根拠が、なにもないということになる。
一体、なにをもって適切な金額と判断しているのか?

事業者側の積算根拠を基に、市と事業者が協議して判断している。
よって金額は妥当だと考えている。

【質問&答弁④】
③が正しいとするなら、全ての公共工事は入札する必要などなく事業者との協議で金額を確定すればいいという理屈になる。
こうした対応がまかり通るなら、『入札では安い価格を入れて仕事をGET⇒その後「インフレなので・・・」という理屈で値上げをすればOK!』ということにもなりかねない。
今後も、こんなことを続けるのか?
そもそも県はこんなことやってないし、近隣市でも半数以上がインフレスライドは導入していないが?

市としては、今後も続けていくつもり。
-------------------
・・・いや、もうね、どうなってるんや、その理屈。。。

百歩譲って、「インフレで労務費や資材が著しく値上がりして、契約金額を上に見直さなければどうしようもないんです!!!」という状況があるとして。
だったら、その根拠を示さんかったら納得できるわけなんかないでしょうよ。。。

この話、到底納得できるような筋のものではありません。
が、今の段階で、どうこうできる具体的な対応策はありません。
非常に残念なのですが。。。
とりあえず、できることは
-------------------
●インフレスライド条項導入後の工事の洗い出し
●その中で、条項が適用されている工事と適用されていない工事との仕分け
●適用されている工事と適用されていない工事との違いの精査
●適用されている工事の中での、値上げ状況の精査
-------------------
的なことを進めて、客観的な数値指標を持って、改めて、市側に撤回orせめて納得のいく説明を求めていくしかないのかな、と。
ただ、さすがに議会だ選挙だで追いまくられている今の自分に、これができるのかは正直、心許ないところではあるのですが。。。

この問題、自分が議員であり続けることができるなら、必ず続けて追及していくことをお約束します。
というわけで、不本意ながら、今日のブログはこれまでで。
それでは失礼いたします。