西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

市職員の人事給与制度に関する質問への回答は、こんな感じでした。というわけで今後の展開を見守ります!

2015-08-06 17:10:53 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

本日の午前中は母校・浜脇小学校にて、「浜脇・古老の会」が主催する戦争・空襲体験を語り継ぐ会に出席してきました。
(↓クリックで拡大。↓)


先の戦争に関連した話で8/6というと、世の中的には「広島に原爆が投下された日」というイメージが強いかと思いますが。
実は西宮市においても、「終戦(1945年8月15日)直前の8月5日夜半から6日未明にかけた爆撃は、最大規模の空襲で西宮市南部の大部分の家屋を灰燼と化してしまった」という出来事があった日なのです。
(「 」内は、本日配付資料から引用。)
↓というわけで以下、本日の配付資料(こちらもクリックで拡大)。↓


今年が7回目となるこの会、「西宮も戦場になったことを忘れてはいけない、忘れさせてはならないという思いで続けている」とのこと。
また特定の思想にこだわるのではなく、「経験したことをそのまま語ることで、色々なことについて考えるきっかけになればいいと思っている」とのことでした。
こういう会は末永く続いてほしいものだと思います。
あとは、もう少し若い世代が大勢参加してくれるといいんですけどね。

さて本題、市職員の給与制度に関わる一般質問のご報告の続きです。
それでは、どうぞ。
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【質問】
①「各級における号の幅を狭めることで、同一級内での昇給幅を狭める」「級間における給料の重複を弱め、給料水準の差を広げる」等、給料表の抜本的見直しに取り組むべきと考えるがどうか?
②早急に定期昇給に伴う査定を行い、その結果を給料に反映するべきと考えるが、どうか?
③技能労務職の給与水準の抜本的見直しに取り組むべきと考えるが、どうか?

【答弁】
~市のこれまでの取組についての説明。聞いた内容に対する答えではないので削除。~
人事給与制度改革は、組織を構成する職員の能力を引き出し、組織全体のアウトプットを高めるためにおこなわれるべきものです。
本市の人事給与制度については、全般について改革を行っていきたいと考えており、市長就任後、まずはその中でも即効性があり、かつ、活性化に大きく影響を与える職員の採用、組織や人事配置の見直し、人材育成の改革などから、先行して取り組んでまいりました。
今年度については、昨年、「地方公務員法」が改正されたことを受け、処遇への反映を含む人事評価制度の構築を行い、平成28年度中の導入を目指します。
本市におきましても、目標達成のために行動し、能力を発揮した職員が報われ、また、個人の適性の見極めを行う際にも活用できる納得性・透明性のある制度構築につとめます。
これら以外にも、人事・給与制度改革については、先の3月市議会でもお答えしたとおり、諸手当を含めた給与制度のさらなる見直し、民間委託を含む各事業の見直し、また、技能労務職員の給与についてなど、取り組むべきものは多岐に渡ります。
今年度については、これらの改革を戦略的かつ継続的に推進していくための方針を打ち出していきたいと考えており、ご質問の給料表のあり方や、技能労務職員の給与についてのご指摘の点も踏まえながら検討を行ってまいります。

【要望】
包括的な形でのご答弁を頂きましたが、「適切に査定を行い、その結果を給料に反映するべきでは?」という質問に対しては『処遇への反映を含む人事評価制度の構築を行い、平成28年度中の導入を目指します』というご答弁を頂きました。
質問では課長と係長の事例を取り上げましたが、3級主事と4級係長の間でも同様の事例が多数存在するなど、職位と給料の逆転現象は、きわめて広範な範囲において発生しています。
そして、このような問題が発生する最大の要因は、実質的に査定が行われることもなく全員が一律に昇給していくという今の仕組みです。
ほとんど自席にいない、なんの仕事をしているか誰に聞いても明確な返事が返ってこない。
そんな職員でも出勤してさえいれば、他の職員と同じだけ昇給する今の仕組みでは、前向きな職員のやる気は削られ、組織全体の意欲・モチベーションも損なわれてしまいます。
このような現状は、絶対に正さなければなりません。

「給料表および技能労務職の給与水準の抜本的見直しを行うべきでは?」という質問に対しては『諸手当を含めた給与制度のさらなる見直し、民間委託を含む各事業の見直し、また技能労務職員の給与についてなど、取り組むべきものは多岐に渡り』、『ご指摘の点も踏まえながら検討を行ってまいります』というご答弁を頂きました。
言うまでもないことですが、市長は、こうした現状について、最も強い問題意識を持つ議員の一人だったはずです。
ご自身がマニフェストに書かれた通り、『閉鎖された組織の中の出世の延長にある経営感覚のない市長には絶対にできない改革』を成し遂げて頂きたい。
市長は「政治家としてどんどん成長していっている」とのことですし、当時のマニフェストについては今現在「あんなもの」とお思いかも知れないと思い多少、心配していましたが、今回の質疑でやや安心しました。
今後に大いに期待します。
(↓ちなみに以下、この部分のネタ元。↓
 http://xdl.jp/diary/?date=20150204
 なお私は、このマニフェストの作成に関与し、
 その内容を信じたからこそ彼を支援したものの一人として、
 このブログの内容には強い違和感を感じているということは、
 この場で申し述べておきます。)

なお、ご答弁の中で『即効性があり、かつ、活性化に大きく影響を与える職員の採用』『の見直し』に『市長就任後』『先行して取り組んでまいりました』という内容があったので、それに関連して一点、申し上げます。
現在、来年度に向けた職員採用試験が始まっています。
筆記が従来の筆記試験とSPIの選択制になったことなど、大枠としては賛同できる内容だと思っております。
しかしながら一次試験において、筆記と面接の点数配分が明らかにされていない、いわゆる足切りに対する考えが示されていない等、不透明に見えてしまう部分があるために「面接結果が異様に重視される恐れがあるのでは?」「面接結果が良かったことにすれば、いわゆる縁故採用が可能になるのでは?」等、様々な憶測を生んでいる部分があります。
すでに動き初めている今年の採用活動は仕方がないと思っています。
しかしながら次年度以降に向けて、今後、今回の採用活動の結果は検証・総括され、改めるべきは改められるものと聞いています。
せっかくの前向きな取組です。
不要な憶測を生むことのないよう、この点は是非とも是正して頂きたい。
強く要望しておきます。
(↑ここらへん↑、以前にブログでも取り上げた内容ですね。詳しくは↓こちら↓。)
「役所の採用ってコネだらけなんでしょ?」という根強い疑惑。こんなのを助長してはいけません!@2015年6月のブログ

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というわけで本日のブログは、これまでで。
それでは失礼いたします。