西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

マニフェストには「校地を取得して学校の施設不足を解消するべきです」とあったよね???という、お話。

2016-03-18 13:17:21 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

先週木曜日の市内公立中学校に続き、昨日は市内公立幼稚園の卒園式、本日は市内公立小学校の卒業式。
今年は、たまたま議会日程との折り合いが付いたこともあり、私も、それぞれの日に学校園での式に参列させて頂きました。
多くの子供達が一つの区切りの時を迎えたこと、子供達、そして保護者の皆様に、改めて、こころからおめでとうございます!と申し上げたいと思います。

にしても最近、とりわけ幼稚園行事が、やたらと涙腺にくるんはなんでやろ。。。

さて本題、3月議会での代表質問のご報告の続きです。
卒業式・卒園式関係のフリから始めた今日のブログなので、ここからは教育環境関係の質疑など。
それでは早速、始めます。

★★★★★★★★★★★★

施政方針の「第2章:夢はぐくむ育ちと学びの文教住宅都市」の「2-1質の高い教育と育成」のうち、「学校施設の整備・増改築」についてです。
この項目について、施政方針では
「校舎の老朽化、教室や運動場の施設不足、今後の児童生徒数の増加等を考慮して、優先度の高い香櫨園小学校や西宮養護学校については、今年度に策定した基本計画案を基に、早期の校舎改築を目指して事業を進めます。さらに新年度は、次いで優先度の高い春風小学校と安井小学校について、校舎改築に向けた基本計画の策定に着手するとともに、児童急増が見込まれる深津小学校では、校舎増築の設計を実施します。」としています。
↓資料②↓をご覧下さい。


この内容に関連して、マニフェストでは

「大社小学校では、市が平成20年に校区変更を強行したことによって地域コミュニティが崩壊の危機に瀕しています。校区変更の強行から年月が経ってしまわないうちに、学校の規模を拡張すると共に、地域とじゅうぶん協議した上で校区変更を撤回、分断された校区を回復しなくてはなりません」
「文教住宅都市を謳いながら、学校整備が遅れていることは恥ずべきことです。校地を取得して学校の施設不足を解消するべきです。」
としていますが、その後、この内容についての具体的な進捗を聞きません。
また瓦木中学校の来年4月の校区変更が実質的な決定事項として地区に伝えられていますが、こちらについても「校地を取得して学校の施設不足を解消する」ために十分な取組が行われたのか、疑問に感じています。
そこで三点質問します。

【質問①】
大社小学校に関する一連の記述内容に関する、現時点での考えは?
また市長就任後、こうした考えを実現するために、どのように取り組んできたのか?
 ↓
【答弁①】
本市では、学校施設にかかる教育環境の整備を重要課題と位置づけ、 平成27年2月には、施設整備の優先度を明らかにしたうえで、計画的に対応していくため、「学校施設整備における優先度の考え方及び優先度の高い学校の選定」を策定しました。
その中で、大社小学校については、優先して対応すべき学校と位置づけており、 校地拡大により、運動場の拡大を含めた良好な教育環境の確保を行う必要があると考えています。
そのため、学校周辺の土地について調査し、立地、面積、形状や校地拡大後に想定される利用状況をふまえ、学校敷地の北側に隣接する土地を候補と考えました。
平成27年6月には、土地所有者に接触しましたが、所有者の意向により、 現在のところ、具体的な協議には至っておりません。
一方、今後の大社小学校の児童数の推移ですが、平成26年度にはピークを迎え、 以降、減少傾向をたどり、平成33年度には、現時点と比較して、100人程度の減少を見込んでいます。
今後も、周辺の土地の動向に注視しながら、対応を検討してまいります。

【質問②】
来年4月からの校区変更が予定されている瓦木中学校の北東に隣接した空き地が、市長の就任後も長期間、存在していた。
この土地について、市は「校地を取得して学校の施設不足を解消する」べく、具体的な取組を進めてきたのか?
 ↓
【答弁②】
瓦木中学校についても、優先的に対応すべき学校と位置づけており、生徒の増加に伴う運動場不足等を解消する必要があると考えています。
そのため、学校周辺の、中学校の運動場の一部として利用できる土地について、 立地、面積、形状等について調査をいたしました。
その結果、学校敷地に隣接する東側の土地を候補と考えましたが、土地固有の法的な事情により、所有者と具体的な協議には至りませんでした。
ご指摘の学校敷地の北東に隣接する土地についてですが、現在、民間保育所が建設されており、私が市長に就任する以前の平成25年11月頃には、土地所有者との間で土地使用に関する合意に向けた協議が進んでおりました。
また、形状や面積などからも、運動場の一部として利用が困難であり、また、取得後の利用が限定されるため、校地拡大の候補としては検討しておりません。

【質問③】
三点目、今でも「校地を取得して学校の施設不足を解消するべきです」という考えは生きているのか?
また今後も必要に応じて、その考えに則った取組が進められていくのか?
 ↓
【答弁③】
校地拡大を、学校施設の施設不足を解消するための手法として検討する考えに変わりはありませんが、土地取得には、土地固有の事情や立地、面積、形状や 校地拡大後に想定される利用状況、そしてなんと言っても大前提として、 土地所有者の意向に拠るところがあります。
今後も、教育環境の整備については、老朽化など校舎の現況もふまえて、 校舎の改築や増築などとあわせて、適切に対応してまいります。

【まとめて要望】
「校地を取得して学校の施設不足を解消する」ことについては、「老朽化など校舎の現況もふまえて、校舎の増改築や増築などとあわせて、適切に対応してまいります」とのことでした。
けれども実際には、大社小学校でも瓦木中学校でも隣接地は取得できていません。
また瓦木中学校の北東隣接地については、地域からの指摘があって調べるまで、答弁にあるような
「私が市長に就任する以前の平成25年11月頃には、土地所有者との間で土地使用に関する合意に向けた協議が進んで」いることさえ知らなかったというのが実態です。
そして結果として瓦木中学校区の一部を甲武中学校区に変更するという案が唐突に示され、地域で大きな反対運動が起きています。


当該地域においては高木小学校に児童が入りきらず、高木北小学校が増設されたという経緯があります。
私自身も議会はもちろん様々な場において、次は瓦木中学校が危ないということを何度も指摘してきました。
こういった経緯があったにも関わらず、このような展開になっていることは非常に残念です。
答弁にあったとおり、「土地取得には、土地固有の事情や立地、面積、形状や校地拡大後に想定される利用状況、そしてなんと言っても大前提として、土地所有者の意向に拠るところがあ」るのは当然です。
だからこそ早い段階で状況を把握し、必要があれば取得に向けた手順を踏むべきです。
そうでなければいつまで経っても今回の答弁と同じく「取得しようと思ったけど、話がまとまらなかった」「動いた時には、別のところと話が進んでいて、どうしようもなかった」ということになってしまいます。

↓資料②↓に示したとおり、「文教住宅都市を謳いながら、学校整備が遅れていることは恥ずべきことです。


「校地を取得して学校の施設不足を解消するべきです」と主張したのは市長自身です。

マニフェストに記載したことの重みを省み、今後、必要に応じた取組を進めて頂きたい。
要望します。

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なんかね、ほんと市長選挙前に自身が主張していたことで、その後、ほっぽらかしにされている内容が多すぎると思うのですよ。
いろいろ言ってるけど、そもそも、ホンマに隣接地を取得する気自体、あったんやろか???と。
もちろん、やってできること、できないことがあるのは理解します。
でもね、そこに真剣に取り組んでるはず!という前提さえ持てないのであれば、到底、納得やら共感やら、できるはずもできないわけで。
 ↓
【ご参考】
自らが訴えた内容を真摯に実行しようとしないなら、それは明らかに市民に対する背信行為です!というお話。@2016年2月のブログ

というわけで、今日のブログは、このへんで失礼します。