昨日付・神戸新聞朝刊に掲載の記事。
↓
条例否決、批判決議… 激化する西宮市長VS議会
↑
色々ありますが、少なくとも「市議会の6会派すべてが反市長派に回る事態となっている」というのは、ちょい違います。
私どもは、親市長でもなければ反市長でもありません。
あくまで是々非々の立場から、市政の向上改善のために力を尽くしているつもりでおります。
そこは、念のため。
と、そんな話はさておき本題、飛び飛びになってしまっている代表質問のご報告シリーズの続きなど。
本日のお題は、以前ちらっとブログでも取り上げたことのある「ゲイズファインダー」導入に関連する話です。
それでは早速どうぞ。
↓
【ご参考】
消えた防犯灯の謎を追え!! ③
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
【質問】
施政方針の「第2章:夢はぐくむ育ちと学びの文教住宅都市」の「2-2子育て支援の充実」のうち「こども未来センターの充実」についてです。
この項目について、施政方針では『「西宮市立こども未来センター」の機能を最大限活用することを目的に、発達上の課題のある子供の早期発見に役立てるための社会性発達評価装置(ゲイズファインダー)を導入し、子供の適切な支援に結びつけていきます』としています。
「発達上の課題」がある場合、すなわちLD・ADHD・アスペルガー症候群・高機能自閉症等、いわゆる発達障害がある場合、集団生活に入りにくい、友達となじめないといった状況が発生しやすくなると言われています。
こうした知識が広く知られるようになったこともあり、こども未来センターには受診希望が殺到しています。
保護者が子供の診察を受けたいと思い、申込んでも、数ヶ月待たなければ受診できないのが現状です。
一部の発達障害においては、早期に専門家の支援・療育を受けることで社会性の発達が改善するとされています。
また保護者が現状を知ることで、より適切な姿勢で子供に接することが可能になります。
発達障害を持つ児童への適切な対応という観点からは、より早期に、より確実な診断を受けることができる環境整備が、きわめて重要なのです。
一方で発達障害の有無や状態は、医師や保健師(以下、医師等と呼びます)が問診や観察によって判断するため、保護者は、医師等が子供の何を見て判断したのかを理解できず、指摘・助言の受入を拒んだり、必要以上に心配するといったケースも多々発生します。
また専門医の不足も広く指摘されているところです。
そこで子供の目線の動きを機械を使って測定することで「社会性の発達の水準」を数値化し、目に見えるようにする装置が開発されました。
これが今回、施政方針で述べられている社会性発達評価装置(ゲイズファインダー)です。
社会性発達評価装置(ゲイズファインダー)には
---------------
●「社会性の発達の水準」を数値化できるため、保護者と医師等が、子供の状況を客観的数値を基に共有できる
●それによって保護者が医師等の意見を受け入れやすくなる
---------------
という長所があります。
これは大きな長所ではありますが、社会性発達評価装置は、あくまで補助的な機器であり、これだけで「社会性の発達が早い、遅い」を確実・的確に判断することはできません。
そこで質問します。
現状、「こども未来センター」で診断を受けるためには、申込みから数ヶ月、待たなければならない。
受診までの期間を短くするための取組をこそ進めるべきと考えるが、どうか?
↓
【答弁】
平成27年9月に、こども未来センター(以下、「センター」といいます)を開設して以来、前身であるわかば園と比較して、電話件数ベースで約2倍の相談をいただいており、 センターに寄せられる期待の大きさを改めて感じているところです。
また、相談件数の増加に伴い、センターでの受診希望者数も急増しております。
現時点でも、診察を受けるまで平均8ヶ月程度お待ちいただいている状況であり、ご質問のとおり、早急に改善しなければならない重要な問題であると認識しています。
診察待ちの短縮に関しては、診療体制の強化・充実が必要であると考えており平成28年度において医師の増員に努めてまいります。
このほか、診療待ちの期間であっても、体験保育プログラムのご利用や、相談員による相談や子育てについての助言など、子供の発達につながり、また、保護者が少しでも安心できるようなサポート体制もあわせて整備してまいります。
↓
【意見・要望】
「現時点でも、診察を受けるまで平均8ヶ月程度お待ちいただいている状況であ」ること、「早急に改善しなければならない重要な問題であると認識して」いること、「診療体制の強化・充実が必要であると考えており」「医師の増員に努め」ることをご答弁頂きました。
高く評価します。
昨今、発達障害は子育て・教育の現場における大きな関心・重要事項となっています。
せっかくの「こども未来センター」です。
「寄せられる期待の大きさ」に応えられるよう、「子供の発達につながり、また、保護者が少しでも安心できるようなサポート体制」の構築につながるよう、積極的な取組を進めて頂きたい。
要望します。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
この話、結局、肝は医師の増員だと思うんですよね。
言うは易く、行うは難しの典型ではありますが、しっかり進めていただきたいと思います。
というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。