西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

なにをやってもメリットデメリットがあるのは当然のこと。大事なのはバランスであり「全員面接」についても、そこを考えるべきです。

2018-05-10 12:11:00 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

昨日放送の「今ちゃんの実は...」のグルメ特集が西宮北口だったので録画視聴!
すると、私の事務所と同じビルに入っている「たいのたい」さんが取り上げられていまして。

お店自体はもちろんのこと、お店に至る道まで全部分かったりすると、やたらテンション上がりますね。
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今ちゃんの『実は...』@TVer

さて本題、本日のブログは市職員の採用についてです。
昨年は「新入職員の受験に当たっては、スーツの着用不可!」という、謎の方針を打ち出した西宮市ですが今年は、それはやめるそうな。
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「スーツ不可」やめます 西宮市の職員採用面接 @一昨日付・神戸新聞NEXT
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記事によると、『学生らの「素」を引き出す狙いだったが、普段着の定義を問う声が寄せられ、1回で終わることになった。』のだそうで。
それで「素」が引き出せるとも思えませんし、個人的には妥当な判断だと思います。

で、そこを除いては、
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●SPIでの受験が可能なため、公務員試験専用の勉強をしていなくても受験できる
●受験者全員に対して、一次段階で面接を実施する
 (従来は一次試験は筆記のみで、面接は二次試験以降)

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と、今村前市長時代のやり方を踏襲する形で新入職員の試験は実施するそうです。
以下、説明資料。
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そんな中、私が個人的に引っかかっているのが「全員、もれなく面接します!」という実施方法なんですよね。
引っかかっている理由は二つ。
一つは、
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●全ての段階の試験に面接が入ることによって「ペーパーテストがダメでもコミュ力が高いからOK!」というポーズを取ることが可能になる
●その結果、斜に構えた見方をすると「面接の配点を高くして、筆記が低かった場合の足切りもなくしたから、筆記が無茶苦茶低くてもOK!」ということも起こりうる
(⇒理論上、縁故採用がやりやすくなる&特定個人を通しやすくなる)

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という面から疑問があることです。
ここらへんは以前にもブログに書いたことがありますね。
  ↓
【ご参考】

そこまで採用の重要性を主張するなら、過程の透明性確保に努めるのは当然でしょ?というわけで粛々と司法判断に従うべきです!@2017年8月のブログ

で、もう一つは、あまりにも時間がかかりすぎるにもかかわらず、それによる効果が明らかでないというところです。
ちなみに昨年度、実際に面接した人数は千人以上に上るそうな...
それって、ものすごい労力やよな。。。
ほんで3日間で1000人以上も面接したとして、どこまで人となりを見れるかって謎だと思うんですよね。

「一次試験の段階で全員面接することで、
 ●目線も合わせられない
 ●普通の受け答えも出来ない
 というレベルの、明らかに対人折衝能力に問題がある人材を落とすことが出来る。
 これによって二次試験に、上げることが出来る良い人材の数が増える。
 また早期に不適切な人を落とすことが出来る!」
という市の主張も、分らんではないんですよ。
ただ従来の「一次はペーパーのみ、二次試験以降で面接!」という方法であっても、二次試験以降で複数の人物による面接は入ります。
その段階を経れば、結局のところ、最終的に採用される人は大きくは変わらんのでは???と思ったりもするわけで。

というわけで先日、説明を受けた際に「きちんと効果検証するべき!」という意見を述べたところ、当局側からも「仰る通り。きちんと検証するべきと考えています。」という返答がありました。
これ、前市長時代には絶対帰ってこなかった返事です。
市側も、少なからず問題に感じている面があるということなんでしょうね。

というわけで今後の展開、しっかり追いかけていこうと思います。
それでは本日のブログは、これにて失礼します。