西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

「ほとんどの事業者さんからは料金を頂いてます。でも外郭団体や一部の事業者だけは無料ですよ!」ってのは不公平でしょ???

2019-08-21 19:10:14 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

シーズン到来を真近に控え、本日午後は、昨年の台風21号で甚大な被害を被った市関連施設等を視察。
例えば、普段の枝川浄水場×2階事務室(海面から10M以上高い)から見た風景はこんな感じ。
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ところが、ここが昨年の台風襲来時には水が窓まで直撃し、室内に漏水したりもしたそうな。
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他にも浸水・溢水や高波襲来、それに伴う大規模な被害等が発生していることを現地で確認し、あらためて、しみじみ防災・減災のための施策って重要やなあ...と。
そういった施策を充実させるためにも、財源を生むための取組、進めていかねば!ですね。 

さて本題、一般質問のご報告の続きです。
今日は、
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●市が保有する土地・施設等を、市の外郭団体や民間事業者に貸し出している事例が複数存在する
●が、その条件が、かなりバラバラなのはあかんでしょ...
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という話です。
それではどうぞ。

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市が保有する財産の貸付についてです。
資料⑤に市が保有する施設のうち本来の使用料を大幅に減免して、事業者に貸し出している事例の一部を取り上げました。
ご覧ください。
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まず介護老人保健施設の「すこやかケア西宮」についてです。
2015年度実施の包括外部監査によると、当該施設のうち西宮市訪問看護センター・西宮市ホームヘルパー派遣センター・すこやか福祉用具サポートセンター・中央居宅介護支援事業所として利用されている部分については本来の使用料・年額8,371,678円が支払われていません。
同種の施設は他にも複数存在していますが、それら施設は介護保険制度の下、自主自立で事業を行っています。
すこやかケア西宮の当該部分だけは賃料を100%減免して社会福祉事業団に貸し出すという、現在の形には大きな問題があります。
また社会福祉事業団が、非公募ですこやかケア西宮全体の運営を受託している点も問題です。


次に、特別養護老人ホーム 西宮恵泉・にしのみや聖徳園・名塩さくら苑・シルバーコースト甲子園についてです。
市は、これら施設の使用料を100%減免しており、事業者は施設を無料で使用しています。
一方で、2013年度以降に公募した同種施設の使用料減免率は50%となっており、両者の状況には大きな開きがあります。
100%減免されている施設の本来の使用料を2018年度実績で見ると、

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●西宮恵泉が年額10,308,480円
●にしのみや聖徳園が17,815,968円
●名塩さくら苑が年額2,127,504円
●シルバーコースト甲子園が年額22,093,848円
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となっています。
これらの施設について
他の施設同様、減免率を50%に改めた場合、使用料として年間・約2,600万円が入ってくる計算になります。
各事業者による事業開始から10年以上が経過しており、法律・契約上も契約内容の変更は可能です。

早急に使用料を見直すための協議を始めるべきです。

さて、こうした問題が発生する背景に、市が保有する施設を貸し出す際の減免率について統一的・具体的な基準が存在しないという問題があります。
大阪市・千葉市等では全庁で統一した具体的な基準が設けられ、基準に基づいて各施設の減免率が設定されており、本市においても同様の対応を進めることは可能です。
また減免状況を明らかにするという観点から、第三者に貸し出している市保有財産の減免状況を開示するべきです。

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公平性という観点からも、市の財源確保という観点からも、ここらへん早急に正すべきだと思うんですよね。
という内容を踏まえての具体的な質疑は次回以降のブログにて。
それでは失礼いたします。