西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

前提を固めないまま個別の部署に決めさせるから、公平性・公正性を欠く決断が下される。市は、前提となる考え方・方針を示すべきです!

2019-08-26 14:08:13 | 市政全般に関連すること

9月議会×一般質問の予定が決まりました。
今回、私は出番がありませんが、初めて一般質問を行う新人さんもチラホラいらっしゃいますね。
興味津々。

 ↓


さて本題、一般質問のご報告の続き。
市が保有する施設の貸出についての続きですよ。
9月議会の一般質問が話題になる時期にまでなってきた以上、早いこと進めなければですよね。
それでは、どうぞ。


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【質問③】
市が保有する施設の減免使用許可について統一的・具体的な基準を設けると共に、設定された基準に基づいて各施設の減免率を定めるべきと考えるが、どうか?
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【答弁③】
~前略~
これまでは各所管が事業の性質や経緯等を踏まえたうえで減免内容を判断しており、統一的・具体的な基準は設けておりませんでした。

しかしながら、各所管の考え方だけに委ねることは、公平性・公正性を欠く可能性も否定できないことから、今後は、庁内における減免状況等の把握に取り組むとともに、他市の事例を含めた調査・研究を進めたうえで、減免に関する統一的・具体的な基準の作成に向けて検討してまいります。

【質問④】
第三者に貸し出している市有財産の減免状況一覧を作成し、HP上で広報するなど、情報開示に努めるべきと考えるが、どうか?
 ↓
【答弁④】
~前略~
公表は減免の透明性を確保する重要な手段であると認識しており、公表の内容、方法、時期等につきまして、関係部局と協議・調整を行ってまいります。


【まとめて要望&再質問】
市が保有する施設を貸し出す際の減免基準については「統一的・具体的な基準の作成に向けて検討してまいります」とのことでした。
また減免状況を開示するべきという質問に対しては、「減免の透明性を確保する重要な手段であると認識しており、公表の内容、方法、時期等につきまして、関係部局と協議・調整を行ってまいります」とのことでした。
いずれも前向きな内容であり、高く評価します。
今後の推移を見守ってまいりますので、ご答弁頂いた内容をしっかりと遂行されるよう要望しておきます。

併せて、もう一件、再質問します。
「各所管の考え方だけに頼ることは、公平性・公正性を欠く可能性も否定できない」との答弁がありました。
これは先程質疑した指定管理者の選定基準や賃料の減免基準に限られた話ではありません。
 ↓
(ご参考)
仕事のほとんどは単純な貸館業務でしょ?なのに、なぜ他社より1500万円も高い事業者が選ばれるかというと...@2019年8月のブログ

例えば施設の長寿命化について、学校は80年もたせることを基本方針とする一方で、他の施設については老朽化を理由にもっと短い期間で更新しようとするなど「各所管の考え方だけに頼る」「公平性・公正性を欠く」ようにも見える動きがあります。
また他にも、本来、市として統一した基準を持ち、その基準に則って判断するべきであるにも拘らず、「各所管の考え方だけに頼る」「公平性・公正性を欠く」判断が下されている事例が多々存在するように思います。
こうした点を踏まえ、全庁的に統一された考えを示すべき対象を洗い出し、基準の策定に取り組むべきと考えますが、いかがでしょうか?
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【再質問に対する答弁】
全庁的に共通する事案について方針を作り、統一的な取扱を行うことにより、公平・公正な行政活動を実現することや、市民に対して説明責任を果たすことは必要であると考えます。
事案によって方針のコンセプトや内容の細かさに違いが出てくるとは思いますが、まずは、方針を定めることで庁内的に統一した取組ができ、かつ各所管の施策目的達成に資するものにどのようなものがあるか調査・検討してまいります。

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【最後の要望】
ご答弁ありがとうございます。
行政改革の先進市と言われる自治体においては、様々な課題に対して、市として統一された考え方・方針を示し、それに則って各所管が判断する形をとっている例が多いと感じています。
繰り返しになりますが、「各所管の考え方だけに頼る」ことは、個々の事例において「公平性・公正性を欠く」判断が下されることにつながります。
多くの課題について、市全体としての方針を示すことが出来る、そして、その方が望ましいと考えられる問題を整理して抽出すること。
そうした課題については統一された方針を示すと共に、方針に則った判断を各所管が下すよう徹底することを要望して、次の質疑に移ります。

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長らく続けてきた一般質問のご報告も、残すは一問。
最後までお付き合い頂きますよう、お願いします。
それでは本日のブログは、これにて失礼いたします。