西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

選挙公約の進捗状況についての、石井市長の自己評価が市HPに掲載されています。というわけで、それに絡めて代表質問のご報告をば。

2020-04-01 16:03:15 | 市政全般に関連すること

前回ブログの流れから見るとタイムリーなことに昨日、西宮市HPに「市長公約の進捗状況」が示されました。
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市長公約の進捗状況@西宮市HP×「市長の執務室」


   ↑
これ、ご自身が、市長選挙前に掲げた公約について
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〇=達成又は計画的に進行中
△=一部進行中
→=検討中
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3区分で、市長自身が評価したものですが、
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●『「市長退職金改革から始まる、市役所改革」』が〇になっている
 ⇒市長が退職金を受け取らないことにしたのはその通りだが、市役所改革って「〇」なの???
●『全学校区へ「子ども食堂」創設支援』が〇になっている
 ⇒全学校区にできそうな雰囲気は、全くないのですが???
●『質の高い幼児教育の実現』『郷土の歴史、災害の教訓を受け継ぐ教育』『ソフトパワー拡充による防災強化』が〇になっている ⇒「〇!」って言い切るのって、すごいな...
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などなど、まあまあ違和感があるんですよね。

一方で、リンク先を見ていただくとお分かりいただけると思うのですが、市長の公約には
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●私とは、そもそもスタンスが異なるもの
●内容が抽象的過ぎて、評価しにくいもの
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等々、いろいろと思うところもあり、その進捗状況について、どーこーいう気は、あまりないんですよね。
というわけで、興味おありの向きは上のリンク先などご覧いただければ、と。

てな長い前置きはおきまして、本題、上の内容と重複するところも多い3月議会での代表質問のご報告です。
それでは、どうぞ。

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【質問①】
まもなく市長就任後、二年が経過し、任期も折り返し地点を迎えますが、選挙公約の検証を進める考えはおありでしょうか?
平成30年6月定例会での所信表明で「一部の自治体においては、こうした公約の評価を第三者機関に委ねるような例も見られるところですので、今後は、そうした事例も参考にしながら、評価のあり方についても検討を行いたいと思います」と述べていることも踏まえ、現在の考えをお聞かせください。
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【答弁①】
選挙公約の検証につきましては、任期の中間となるこの3月末ごろに進捗状況をお示ししようと考えており、進捗状況についての自己評価も一緒にお示しする予定です。
第三者による評価については、私の政治活動としての取組となるものと考えており、現在は検討中のところですが、今回の中間の報告においては、第三者による評価を行う予定にはしておりません。

【質問②】
選挙公約の中には「待機児童ゼロ」など今任期中の実現が難しいことが明確になっている項目や、一項目目で取り上げた「情報フルオープン構想」、あるいは「市民提案型予算枠」など具体的な内容が示されていない項目が存在します。
こうしたものも含め、公約全体について、どのように整理していくお考えでしょうか?
ご答弁をお願いします。
 ↓
【答弁②】
公約全体の整理についてでございますが、選挙時にお示ししました公約の実現に向けて、日々、取り組んでいるところです。
選挙時の公約は、当時の私が感じたことや、市民の方からお聞きして、実現したいと考えたことを示したものです。
市長となって2年がたち、公約としてお示しした項目には、実現が見えているものもあれば、実現への山が高いものもあると感じております。
また、事業として実施するにあたっては、現状に即して工夫をして達成するものもございます。
そのような項目も含めて、3月末ごろにお示ししたいと考えております。

【まとめて意見・要望】
丁重なご答弁ありがとうございました。
私は前市長時代とは異なり、石井市長が掲げた選挙公約を実現しているか、していないかに目鯨を立てるつもりはありません。
状況の変化によって実現できなくなった項目があっても不思議ではありませんし、失礼ながら、これまで、あまり関わりがなかった市政を運営する中で実現する必要がない、あるいは実現すべきではないと考えるようになった項目があってもおかしくないと思っています。
また、そもそも、私および私共の会派とは、政策の方向性が大きく異なる選挙公約もあります。

一方で、市長が今も変わらず「OPEN」を掲げていることは、きわめて重要だと思っています。
旗を掲げる以上、公約のうち、とりわけ実現できていないものについては、実現できていない理由や、今後どうしていくのかを明示する姿勢を示すことが、きわめて重要ではないでしょうか。
「はじめに」で指摘した意思形成過程の公開も含め、真に「OPEN」な市政を推進してこそ、市民との信頼関係を大切にするという姿勢を示すことができるのでしょうし、市政への信頼性を高めていくことも出来るのではないかと思います。
この点、指摘して、最後にまとめての要望を申し上げます。

今年度予算の編成にあたっては、70億円以上の基金を取り崩さざるを得ませんでした。
私は、これは危機的な状況であり、このような現状を是正していかなければならないと考えています。
私は「財源捻出を意識した行政経営改革なのか?」「筋肉質な市役所へと脱皮を目指すための改革なのか?」といった言葉遊び的な内容には、あまり興味がありません。
いずれにしても、その言葉にふさわしい、強いコスト意識を持ち、スピード感のある行政運営に努めて頂きたい。
行政経営改革の実行計画も含め、そのための説得力ある具体策を示し、かつ強力に推進していただきたい。
そう強く願っています。

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とはいえ政治家である以上、自身が掲げた公約の達成状況によって評価される部分があるのは当然のことですよね。
そんなこんなも含めて、今後の進捗も見てまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。