西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

昨日、開設された西宮市独自の学習支援サイト「まなみや」。でも、これ、かなりビミョー…だと思うのは私だけ???

2020-04-21 15:39:36 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

昨日、臨時休業期間中の児童・生徒の学習を支援するためのサイト「まなみや」が西宮市HP上に開設されました。
サイトの説明によると『「まなみや」には小学生、中学生が自分で学習を進めることのできる「家庭学習の進め方ガイド」と詳しい説明動画が掲載されています』とのこと。
4/2に議会から提出した「もしも新学期再開延期や任意登校になった場合の学習方法として、インターネットを活用した授業やネット配信の準備や検討は進んでいるのか。もしくは、全く予定無しとのことであればその他の代替え授業の案はあるのか。」という質問に対する回答の一つでもあるのでしょうね。
というわけで早速、のぞいてみました。
 ↓
学習支援「まなみや」@西宮市HP



この「まなみや」、教科書の利用を前提にしているため、小3二男の教科書を片手に小3国語について見てみました。
すると出てきたのが下の画面。
 ↓


   ↑
・・・これで自力学習ができる子供って、そう多くはないと思うのですが、どんなもんなんでしょうね。
例えば、記載されている内容を実際に進めていく際に利用できるプリント的なものがあれば、親切だと思うのですが、どうでしょう。
また適切な進捗の確保という観点からは「この期間に、大体ここまで!」という目安があったほうが良いと思います。
そうでないと「どのぐらいの内容をどのぐらいの進度で進めればいいの?」という疑問が出てくるでしょうし。
てゆうか学年にもよるのでしょうが、これを使って「小学生、中学生が自分で学習を進める」のは相当、難度が高いような…

そもそも「臨時休業期間中の児童・生徒の学習を支援」という観点からは、できる限り、とっつきやすいものが必要なはず。
であれば、上手な先生の授業を録画してyoutubeにあげることとかを、やるといいと思うのですが…
実際、寝屋川市なんかでは、そうした取り組みが行われていますし、とても分かりやすい。
 ↓
インターネット授業配信について@寝屋川市HP


 ↑
なお本市の場合も、例えば小3算数だと「家てい学しゅうのすすめ方」に教科書メーカーサイトへのリンクが貼られており、そちらで教科書の内容を説明した動画を閲覧できることにはなっています(※)。
ただ、あくまで「家てい学しゅうのすすめ方」がメインで、動画は補助!的な感じを強く受けるんですよね。
ここはあくまで個人的な趣味の問題かとも思いますが、リンク先の動画も無機質ですし。
使われている言葉の響きや感じ(=関西弁ではない)的にも、違和感を持つ西宮の子供たちは多いのではなかろうか?と。
※一方で、動画リンクが存在しないページも多くあります。
 また小1や小学生の国語・算数以外など、ページ自体が存在していないものも現状では多く存在しています。

新聞記事によると『インターネットによる「オンライン授業」は、パソコンを持っていなかったり、ネット環境が整っていなかったりする世帯もあることから実現は難しいため、家庭学習の進め方のガイドをネットで配信し、パソコンが見られない子どもには学校などで同じ資料を配布することにした』とのこと。
とはいうものの今の時代、スマホさえも持っていない家庭というのは、そう多くはないのでは???と思うんですよね。
また、こちらも寝屋川市で実施されているように、そういった家庭に対しては別途、DVDを配布するといった手段も考えられます。
それやこれやを考えるにつけても、インターネットを利用した授業配信については、もっと前向きに対応を進めるべきだと思うんですよね。
なお「家庭ごとのネット環境の問題があるので…」という説明は当初から予期できたことから、既に、家庭ごとの状況を調査するべきでは???という問題提議も行っていること、付記しておきます。

「学校がなく家庭学習だけ!」という環境だと、どうしても、子供の意欲・態度や保護者の支援の有無・家庭環境等の要因によって学力の格差が広がりやすくなってしまいます。
そこの格差を縮小していくことは本来、義務教育に求められる、極めて重要な役割です。
そうした観点からも、一定の学力を保証するための取組の重要性は言うまでもないことなわけで。
この件、災害対策支援本部を通じて、議会全体としての意見・要望として挙げている内容でもあり、引き続き、問題提議とともに改善に向けた指摘・提案等、行ってまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。