西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

事業者・生活者支援のために、私たちにできること。 ~議員報酬・職員給与カットを含めた対応が必要です!~

2020-04-16 12:50:12 | 市政全般に関連すること

大阪発で、大きな動きがありましたね。
コロナによる被害が拡大し、それに対する対応が求められる流れの中で、吉村大阪府知事(と維新の会?)に対する期待と評価が大きく上がっているのを感じています。
今回の流れも、その中でまとまってきたものという側面が大きいんやろうな…と思いつつ。
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【ご参照】
県・休業要請で経済支援「大阪と同水準は難しい」
@2020/4/16付・神戸新聞WEBニュース

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私なりに内容を整理すると、
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●大阪府が緊急事態宣言に伴い、休業要請した企業を対象に独自の支援金を支払う考えを表明
 →中小企業に100万円、個人事業主に50万円を支給
 →費用は市町村と折半する考え
 →市町村によっては半額支給(=大阪府負担分のみ)となる可能性も…
●兵庫県も大阪府と歩調を合わせる形での支援策を検討(ただし、同じ規模での支給は困難)
 →大阪府と兵庫県では財政力が違う…
 →兵庫県でも大阪府同様、市町村に負担を求める報告
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というところでしょうか。
「休業要請した以上、補償するべき!」というのも、最終的な規模はともかく西宮市としても積極的に実施するべきというのも、市民感覚で見れば当たり前のこと。
そして「これを実施するためには財源が必要…」というのも分かりきった話であり、議員報酬・職員給与のカットはもちろん、事業全体の見直しにも取り組むべきと考えています。
それにしても、つくづく日頃から行財政改革を進め、きちんとした財政基盤を築いておくことが、こうした有事の際に対応できるか否かに直結してくるということですよね…

また、この機会に、前々回ブログで取り上げた西宮市役所の現状を踏まえ、各職員が現在抱えている業務量・業務内容を明らかにするための棚卸も進めるべきだと思っています。
多くの職員が自宅勤務を求められており、通常業務の多くが止まっている現状は、ある意味、こうした取組みを進めるための絶好の機会でもあるはず。
私の副議長在任時、議会事務局で行い、大きな成果を得ることができた業務棚卸。
4月の人事異動では「市役所も、その効果を大きく評価しているんやな...」ということを強く感じさせる異動もありましたし、その推進にも大きく期待したいと思います。
全部署でやらなくても、できるとこから始めていったらいいと思うんですよね、緊急事態なんですし。
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【ご参照】
職員が減ったのに1人当たりの残業時間も減・職場全体の労働時間は大幅減!という議会事務局の実績。こういう成果は当然、市全体に広げていくべきです!!@2019年9月のブログ

で、ここからは苦言です。
現状、留守家庭児童育成センターが、保護者が消防職員や医療従事者等である場合に限って子供を預かる「特別保育」を実施していることは既報の通り。
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【ご参照】
【続報18】来週以降、育成センターは休所。ただし対象を限定して、学校での預かり事業が実施されます。@2020年4月のブログ

これに対して保育所は、本市では特別保育になっていませんでしたが、本日、4/20から特別保育体制に移行することが公表されました。
ただ、これ他自治体に比べて遅いんですよね。
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●神戸市では緊急事態宣言発令当初から、対象児童を限定して受け入れる特別保育体制へ移行
●芦屋市・伊丹市・尼崎市も16日から特別保育に移行
●宝塚市は17日から特別保育に移行
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となっていますので。

もちろん保育所を利用されているご家庭によって、状況が大きく異なることはよくよく理解できますし、「それを考慮して、敢えて、特別保育体制には移行しなかった」という理屈も理解できます。
でも正直なところ、遅かれ早かれ、こうなることは分かっていたと思うんですよね。
保育所と留守家庭児童センターは、同じ児童福祉法に定められた施設。
すでに育成センターが特別保育となっている以上、「保育所だけは、このまま!」いう状況を長期にわたって放置するべきとは思えませんし。

で、この背景を考えると、本市では、いまだに「子供の健康と安全を守る!」という意識が重視されていない面があるのではなかろうか???と思わずにいられないんですよね。
というのも、西宮市では、ほんの10日程前に
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●近日中の緊急事態宣言発令が想定される中、学校再開を発表
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●保護者を含め、多方面から異論・苦情が殺到
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●あっという間に方向転換し、学校の休業期間延長を決定
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という展開があったわけですし。
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【ご参照】
【続報15】急転直下・学校の臨時休校が延長されます!&公共施設も5/10まで閉鎖期間が延長されることになりました。
@2020年4月のブログ

なお、この話に関連しては特別保育への移行が遅れたことを含めた、様々な要因によって
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●保育現場が、消毒等の感染対策に加えて、児童・保護者の利用を選別するという精神的に大きな負担がかかる業務を強いられた
→加えて、園によって解釈が異なるため、同じような家庭状況であるにもかかわらず、ある園では保育所を利用することができ、ある園では利用できないという不公平が発生した
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という問題があったことも付言しておきます。

非常事態の下、すべての方にご納得・ご理解いただける対策はない…というのは厳然たる事実だと思っています。
しかしながら、そうした事態の下、様々な形で協力要請等を行う立場として。
大変な状況の中、責任感を持って職務に取り組んで頂いている保育者、医療従事者、消防・警察・流通関係者など、多くの方々が、必要のないことで苦しむようなことにならないように!という気持ちを強く持つべき!ということは改めて主張しておきたいと思います。
もちろん、自戒も込めて。

厳しい状況の中、大変な犠牲を払って働いてくださっている多くの方々に、改めて、心から感謝を申し上げたいと思います。
それでは本日のブログは、これにて失礼いたします。