本日、市内で新たに5名の新型コロナウイルス感染者が判明したことが連絡されました。
以下そのうち、本日夕方以降に判明した方について議員宛配信された、市からの広報資料です。
これで西宮市内で感染が判明した方は20名。
世間的に感染経路が不明な方が増えてきており、全国的に感染者数が増加傾向にあることは明らかです。
そして、それが顕著な自治体の一つが兵庫県であり、阪神間に位置する西宮市も当然その中に含まれると言えるでしょう。
諸外国の事例から、今後、感染者がさらに拡大していくことは、おそらく確実でしょう。
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以前にもブログに書いたとおり、原則、私は新型コロナウイルスに関する広報は、市が発する情報をそのままお伝えするに留めてきました。
色々と思うことはありますが、状況が状況だけに、極力、事態の鎮静化に努めることこそが重要。
緊急事態であり、役所と議会で対立したり、揚げ足取りをしたり、政争の具にしたりするべきではない。
反省や検証は、落ち着いてからしっかりすればいい。
今は、関係者が協力して対応にあたることこそが最優先。
そう思っていたからです。
でも、やっぱり黙っていられません。
幼稚園や保育所は開所している。
企業・社会活動は継続しており、通勤電車も満員。
学校を休校していても、校舎や校庭は解放されている。
休校していても、近くの公園や商業施設には子供が一杯いて、休校による効果がどこまであるか分からない。
それぞれの家庭に、それぞれの状況や事情があり、学校の再開を求める一定の声がある。
感染した場合、重篤化するのは高齢者が多く、基礎疾患がなく健康な若年層には影響が出る可能性は低い。
全て、仰る通りな面があるのでしょう。
だから兵庫県の決定も、西宮市の決定も、それが絶対に間違っているとも言えないのでしょう。
誰にとっても初めての経験であり、なにが正解なのかは終わってみるまで、決して誰にも分からないのでしょうから。
それでも、敢えて。
私は、西宮の学校は休校にするべきだと思います。
私が決定できる立場にあったなら、絶対にそうしていました。
なにより優先されるべきは子供の健康。
学校から子供はもちろん、社会全体に感染が拡大する可能性は否定できない。
学校が再開されることで、さまざまな形で活動を自粛している多くの方々に、誤ったメッセージを発することになるのは確実。
兵庫県、その中でも、明らかに感染が拡大傾向にある阪神間の西宮市での休校解除は最悪の場合、医療崩壊に直結しかねない。
そう思うからです。
繰り返しになりますが、今回の兵庫県・西宮市の決定を一方的に非難するつもりはありません。
県・市とも、私が危惧しているようなことは当然、十分、認識しているはず。
その上での、重い重い決断であるはずなのですから。
明後日の午後1時から、議会として、市の報告を受けるための災害対策支援会議(あくまで報告のみであり、意見交換や、議会の意見を聞く場ではないということになっています)が開催されることになっています。
現段階での内容が変わることを心から願いつつ、当日、その内容についてはご報告させていただきます。
それでは本日の決定は、これにて失礼いたします。
PS.
議会として再三要望している内容ではありますが、感染事例についての報告も、もっと詳細なものになることを心から願っています。
国・県との絡みなど、いろいろ事情があることも、私なりに理解しています。
それでも大阪府下の各自治体で公表されている内容等を見るにつけ、西宮市の情報OPEN度の低さを感じずにいられないのです。