西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

従来、救急搬送の20%近くを断っていた中央病院。ほぼ100%、受け入れるようになったのは大きな前進です!

2023-03-09 16:28:04 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

少し古めの話ですが、今週月曜日、県市統合病院の入札結果が示されました。
「再」入札という名の通り、一度目の入札では落札されなかったんですよね、提示金額が安すぎて。
色々なものの値上がりが著しいこのご時世、つくづく公共事業の価格相場観が上がっているのを感じます...
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この話、もう一つ厳しいのが当初、令和7年度中に予定されていた開院予定が令和8年度にずれ込んだこと。
コロナ禍の中、市立中央病院にも国からガンガンお金がつぎ込まれました。
このため経営上の数字はここ数年、以前に比べると大幅に改善されたように見えます。
元々の赤字体質は大きく変わっていませんし、このまま開院予定が後倒しされ、コロナ関連の支援金がなくなれば、市の負担しなければならない金額が大幅に増えていくのは確実です。

と厳しいことを言いましたが、最近の中央病院の取組には評価できる内容もあると思っています。
例えば、私、一昨年の12月議会で
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●他の救急受入病院や消防関係者のなかに「中央病院は救急の受入に消極的」という強い声がある
●中央病院関係者と医療に対する専門的な知識を持つ委員で構成される「西宮市病院事業経営審議会」でも、同様の内容が厳しく指摘されている
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ことから、救急患者の受入姿勢に問題があるのでは?という趣旨の質疑を行いました。
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【ご参照】
「救急の受入に極めて消極的…」という声がある中央病院。現状改善のための取組が進められつつあるようです!@2022年3月のブログ

その後、中央病院も前向きな取組を進めてくれたようで「応需率(=満床・診療中などのやむを得ずお断りした事例を除いて、救急の需要にお応えることが出来た割合)」が前年の81.9%から97.8%へと大幅に向上しました。
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  (参考)業務実績4月~12月


救急搬送された患者さんは、その後、当該病院で入院する確率が高くなります。
中央病院の経営状況のひどさの最大の要因は、空きベッドの多さにあり、これを改善することで、経営状況は上向くはず。
そういう意味で、応需率向上に取り組み、成果を挙げることができているのは一定評価できると思っています。

まあ、従来は「受入可能でも、20%近くの患者さんをお断りしていた…」という見方も出来るわけで、そもそも、それがどないやねん...という話もありますよね。
経営上の話どころか、市民にとっての医療サービスという観点からも、それってどうなん...と思います。
そりゃ「中央病院は救急の受入に消極的」くらいのことは言われて当然やわなあ、と。

経営的な話に戻りますと、当たり前の話ですが「これさえやれば一発逆転!」のような話はないと思っています。
それだけに地道にコツコツできること、やるべきことに取り組んでいくのが大切ですよね。
今後の取り組みに期待しつつ、見守っていきたいと思います。
それでは本日のブログは、これにて失礼いたします。