西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

広報に対する意識が低すぎる!まずは、それを自覚するべきです!!

2022-04-12 13:07:56 | 市政全般に関連すること

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」がおもしろい。
やっぱり三谷幸喜氏の脚本だと外しませんね。
本棚ひっくり返して、関連本見ながら楽しませてもらっています。
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しかし、
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●なぜ鎌倉幕府は源氏の将軍が3代で途絶えた後も続いたのか?
→そもそも源氏の関東武士にとっての位置づけとはどういうものだったのか?
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というあたりは、むしろ大人になった方がよく分かる気はしますね。
子供の頭で理解するには難度が高すぎるような…

さて本題、ちょっと飛ばしてしまっていた3月議会での代表質問のご報告です。
ちょっと旬を逃している感は否めない面もありますが、お付き合いくださいな。
それでは早速、始めます。

◇◇◇◇◇◇◇
【質問】
広報公聴に関連して「効果的な情報発信が進んだ」としていますが、私はそうは思いません。
むしろ市の情報発信に対する姿勢の問題が、コロナ禍の中、浮き彫りにされたと考えています。
例えば学校・幼稚園や保育所・育成センター等の施設で感染者が発生した場合の情報公開基準は、私が指摘するまで定められず、公表もされませんでした。
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【ご参照】
【提案実現】市立保育所×コロナ感染者が確認された場合の対応が示されました! @2021年1月のブログ

以前、市職員の感染情報は1件ごとに公表されていましたが、いつのまにか市の業務継続に影響を与える場合のみに限定されています。
保健所が行ってきた積極的疫学調査を、学校等が担う運用に変更したことも、公表されませんでした。
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【ご参照】
保健所は、学校園・保育所等での濃厚接触者判定を行っていません。ご存知の方もいらっしゃると思いますが…@2022年2月のブログ

こうした情報発信に関する統一性の無さが、「何か隠しているのではないか」といった不信感につながっています。
私は、どんな情報でも、すべて公開せよ!と主張しているのではありません。
感染者のプライバシーは厳重に守られるべきですし、不安感あるいは好奇心に起因する必要以上の詮索から、感染者や周囲の方々を守ることは市の責務です。
だからこそ、公表する情報の線引きを明確にし、市としての考え方を広く説明することが必要です。

市が2020年6月に作成したコロナ第1波の検証報告書には
「様々な情報を発信する際には、情報の出し方・説明の仕方を整理し、統一的な発信ができるような仕組みの構築が必要である。その際には、単なる情報発信にとどまるだけでなく、適切な広報によって市への信頼性が向上する」
との記載がありますが、その後も発信のあり方は改善されませんでした。
この機会に「公開すべき情報は何で、どのタイミングで、どの手法で発信するのか」という統一的な基準を定め、それを徹底するべきと考えます。
市の見解はいかがでしょうか?
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【答弁】
新型コロナウイルス感染症への対応のような危機事案に関する広報については、迅速かつ正確な情報発信が何よりも重要ですが、一方で、個人情報の保護と公益性にも十分配慮して伝える必要があります。
また、情報を発信する際には、当該情報の発信によって社会的混乱を来さないか、時機を失することによって価値を失わないか、という点にも留意する必要があります。
新型コロナウイルス感染症第1波の際は、国・県・市それぞれが実施する支援策等に関する情報が錯綜し、市民への広報のあり方が課題となったことから、市ホームページや市政ニュースで各種支援・相談窓口等を一覧でお知らせしたほか、SNS、さくらFM、ケーブルテレビ、広報掲示板、チラシなど様々な媒体を活用して広くコロナ関連情報の発信を行ってまいりました。
しかしながら、その後も感染拡大の状況が大きく変化し、対応する各事業・施策においても、配慮すべき内容や制約は複雑化し、かつ専門的な知見に基づいた広報が必要となっており、特定の時期に、個別の事案に関して、統一的に情報を発信するタイミングや手法等を定めることが困難な状況です。
このため市としては、即時性を持って適切に広報を行うという観点では、公開すべき情報や効果的に発信するタイミング・手法については、各事業の所管課において検討しつつ、必要に応じて広報を担当するセクションが随時助言・支援するという体制の構築が望ましいと考えております。
今後は、さらに庁内の連携を深め、このような体制の強化を図ってまいります。
その際には、議員のご指摘を踏まえ、公開すべき情報の内容や情報を発信するタイミング・手法等をできる限り統一することなどに配慮し、市民にとって分かりやすく信頼される広報となるよう努めてまいります。
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【意見・要望】
「必要に応じて、広報を担当するセクションが随時助言・支援するという体制の構築」、是非、進めていただきたいと思います。
そもそも西宮市の情報発信には、多くの方が欲しいと思っている情報を拾うことができていない。
また情報の伝え方が非常にまずい、分かりにくいことが多いという問題があると強く感じています。

コロナとの関係で言いますと、上の子供は学校に通い、下の子供は保育所に通っている。
ところが、どうも学級閉鎖の基準が両者では異なるように思う…という声を非常に多く聞きました。
が、どこを見ても本当にそうなのか?そうだとすれば、なにが違うのか?ということは示されていませんでした。
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【ご参照】
一番の違いは「これまでは感染者が一人でも出たら即、学級閉鎖!」だったのが、そうではなくなったこと。教育委員会からの文書について、解説します!@2022年2月のブログ

こういうことがあるがゆえに、多くの方が不安な気持ちを抱いたり、疑心暗鬼になったりしていることに思いをはせていただきたい。
学校の学級閉鎖情報についても、どこの学校で学級閉鎖が起きた、解除された…といった情報は発信されるものの、それぞれの学校で今現在、どれだけ学級閉鎖が起きているかは示されていない状況が続いています(質問当時。その後、これも私の指摘によって改善されたと自負しています)。
 ↓
【ご参照】
他病院に比べて著しく経営状況の悪い中央病院に、今ほどの人員が必要なのか?そこを検証するべきでしょ?@2022年2月のブログ

より卑近な事例で言いますと、「指定ごみ袋制度の導入を実質的に7/1からに延期する」ことを通知する記事のタイトルが「令和4年4月から事業系指定ごみ袋制度が始まります」となっていたりもします。
「広報とはラブレターである。大切なこと、自分の気持ちや思いを、どうすれば相手に伝えることができるか徹底的に考えなければならない」と、ある専門家の方が仰っていました。
この感覚を、ぜひ西宮市にも持って頂きたいと思います。
答弁にあった通り「市民にとって分かりやすく信頼される広報」を実現して頂きたい。
作っただけで終わっている広報広聴ガイドラインに示された目標を実現するための具体策を示すことも併せて、要望しておきます。
 ↓
【ご参照】
ガイドラインを作っただけでは、なんにも変わらない。大切なのは、目標実現のための具体策だと思うのですが...@2021年2月のブログ
◇◇◇◇◇◇◇

という内容です。
色々と言っていますが、一番重要なのは、西宮市の広報に対する意識が低すぎること、にもかかわらず、(というか、だからこそなのかもしれませんが)そこに対する問題意識をまるで持っていないことだと感じています。
こういうのって、ほんと、どうすればいいんでしょうね、一体…
いつものことながら、甚だ手ごわいなあ…と思います。

なお事情があり、予定していた駅立ちをいったん延期することになりました。
悪しからず、ご了解くださいませ。
ということで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。

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市内で確認された新型コロナウイルス感染症の患者数は以下でご確認いただけます。
 ↓
市内の感染状況@西宮市HP

市立学校・幼稚園・保育所や市立病院等での新型コロナ感染者確認状況、市内でのクラスター発生等、最新の情報は以下でご確認頂けます。
 ↓
記者発表資料・市長記者会見@西宮市HP
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4 コメント

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市の広報 (壺屋一丁目)
2022-04-13 17:29:30
配布される「西宮 市政ニュース」は、まるで行事通知か事務通知みたいです。「市はこんなことやってます」と、〇〇部〇〇課の具体的にやっていること、そこの職員の生の声など、内部紹介を積極的に発信しませんかね。印象よくなると思うのですが。。。総務省の規制が、公報の内容について、あるのでしょうか?

林 典人(川西町住民)
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コメント頂き、ありがとうございます。 (しぶや祐介)
2022-04-15 11:21:37
>壺屋一丁目様

市政ニュースについての具体的な規制はないと思います。
仰る通り、もう少し広報的な内容を充実させるという方向性は考えられると思いますし、他市においてはそうした事例もあるようです。
一方で西宮市の場合、他市では市政ニュースでカバーしている内容が「宮っ子」とのすみわけになっている面もあるように感じています。
紙面の制約も含め、難しい問題だと感じています。

貴重なご意見を頂戴したこと、感謝申し上げます。
コメント頂き、ありがとうございました。
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Unknown (若手職員B)
2022-05-01 08:21:26
しぶや議員、ご無沙汰しております。春に異動がありました。

少し逸れますが、広報の目的は「欲する読み手・伝えるべき相手に対し伝わるように伝えるもの」と考えていますが、手段が「いつもの行政の文書」になっちゃうんですよねぇ(笑)
「手段」ってツール・チャネルが拡充されても、それに乗せることばがお役所の文章(もはや文法)を抜け出せず、たぶんこれは我々に広くはびこる職業病みたいなものかもしれません。
霞が関の方もこれの罹患者のようで、国通知とかほんまに読む気失せますからね(笑)
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コメント頂き、ありがとうございます。 (しぶや祐介)
2022-05-06 11:01:26
>若手職員B様

春は異動の季節ですよね。

広報の目的、仰る通りと思います。
言うは易く、行うは難しの典型だと思いますが。
少しずつでも意識を変えていけると良いな...と思います。
もちろん、私自身も、そのことを忘れずに努めてまいります。

貴重なご意見を頂戴したことに感謝申し上げます。
コメント頂き、ありがとうございました。
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