

夫の病室にて
☆フリートーク
病院のデイ・ルーム・・・呼吸器病棟ならではの会話が飛び交っています。私もここ数日、お邪魔することもあって、数人の患者さんとお話できました。
呼吸器病棟は新館なのでデイ・ルームも病院のロケーションを上手く利用できているので讃岐山脈の青い山々が遥かに見えて、最高の見晴しです。夫の病室はデイ・ルームの隣なので行きやすいのです。 術日から4日目ですが、翌日から歩いたり、リハビリでした。驚いたのは術後の最初のメニューは「ぶっかけうどん」でした。さすが、讃岐かと思ったのですが・・・・。消化器系でないのでこんなものかとは思ったり・・・・。
デイ・ルームの会話のなかで知ったことですが、大抵の肺がん患者さんは自覚症状があって受診するときは、かなり病状は進んでいるようです。初期で見つかったケースというのは、他の病気や怪我でCTを取って、偶然に見つかった・・・というような患者さんがほとんどのようです。レントゲンもあてにならないかもしれません。夫の場合もレントゲンには映っていないのですから・・・
またまた、喀痰検査や気管支鏡検査で悪性細胞が見つからないので様子見をしているうちに脳転移やリンパ転移まで行ってしまったケースも聞きました。
中には、私のところに近寄ってきて、「私は肺がんではなくて、肺奇形で手術したんです。」と肺がんではない!!と強調されるご婦人もいらっしゃいました。???・・・????と思ったのですが、仲間じゃないよと言いたかったのでしょう(笑)。
また初期の肺がんでも5年後の生存率も75パーセント。5パーセント上げるために抗癌剤治療をするケースが多いと聞きました。かと言って、余命3か月と言われたのに、まだまだ健在な人・・・命運はわからないようです。
こんな話はネット検索をすれば、どこどこ溢れて来ますので、読んではいます。一か月前に「肺がんの疑い」をかけられたときから、嫌というほど情報はあり、ドクターに言われたのはそのような情報にのめり込まないほうが良いということも・・・確かに、どんどん気分も落ちていきました。
最近の保険適用外のNK細胞免疫療法、粒子線治療など情報はこれまた溢れていますが、どれも肺がんとわかった上での治療ですから・・・何とも我が家では適用外!!犯人は捕まえないと白黒はっきりしないのですから・・
溢れる情報の中で溺れそうな日々でしたね。思い起こせば・・・・しんどかったなあと・・・
一方で夫の八字を看て、「たいしたことにはならないよ・・・」と言われても、正直、悪いことしか考えられず、私、詩子の次の大運交替とともに寡婦の運命かとも思ったものです。確かにそういった筋書きもできますが、医療は命運を人工的に操作しますから、夫の次運の喜神運に賭けるしかありません。医療と命理をどうみるかも課題かな?とも思います。医療も命運のうちなのか、それとも、命運を弄っているのか・・・これもわかりません。
とにかく、来週の火曜日には退院の予定です。ほんの1週間、お世話になりましたが、私、詩子はもうあのデイ・ルームには参りません。退院までもう病室には来ないよ!と言って本日は帰りました。夫の顔も少し痩せています。目が落ち窪んだ感じで「片岡鶴太郎」に似てきたんじゃないの?と言いますと本人は、鏡を見ながら、「岡八郎」に似てないか?と聞きます。??私、欲目で見てたのかしらん?と思ってしまいました。顔の骨格などそっくりなのですが・・・(笑)。