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☆詩子の命理学HP こちら
☆薬膳
こんばんは!!
春はまだまだですが24節気の雨水はもう目の前です。暦の上では春本番となります。今まで冬眠していた動物たちも目を覚ますでしょうし、鳥たちもにぎやかになっています。人も自然の中で生きていますし、元来は動物と同じです。今まで冬ごもりであった身体は目覚めようとしている!これは本当です。
これを中医学では春は「発陳(はっちん)の季節」と言います。薬膳でも「天人合一」と言いますように人は自然の一部であり、自然に任せて生きるのが最も自然な形であるということです。発陳とは陽気が生じ、春がやってきたことを言うのですが冬の間に蓄積されて熟したものが盛んになって外に出るということです。静から動への変化でもあります。
そのせいか人も何かしら、ソワソワして外に出たくなったり、活動的になりたいと望むのもこの季節ならではの自然な心の動きです。一日のうちでも日の出とともに人は目覚め、朝方には夜の陰気が去り、陽気が上向いてきますから活動的になる!これも自然の節理です。それに合わせられないとしんどいということになります。 体内の臓腑では「肝」がよく機能する季節です。植物も木の芽が吹く時期ですので今まで蓄積していた体内の毒や汚れが表に出る時でもあるのです。
それに合わせられない人、つまり肝の作用が悪い人はいろいろな不都合が生じます。肝は気の流れを促す「疏泄(そせつ)」、血液を貯めて身体に送る「蔵血」の作用があります。気が流れないと肝鬱になったり、また血液が十分に補給されないと血虚になったりします。人は木の芽時といって冷えやのぼせ、イライラ、不眠、筋肉痛、またアレルギーなど外因による風病も出ます。
一方で肝気が強まると木剋土で脾胃は傷みやすいのもこの時期です。春は味では酸味です。酢の物をやや多めに取るような心がけが良いようです。柑橘系の香りのものも良いです。また解毒作用の山菜を取り入れるのもこの時期ですね。そろそろ春本番に備えて過ごしたいです。やはりこの時期を大切に過ごすことは夏から秋への橋渡しでもあるようです。