昨日の新聞記事には、段ボールで作った模型の城に「おかき」を使って屋根瓦や壁に貼り付けて飾り立てる。そあいう記事が出ていた同じ新聞に、今日はこんなコラム記事が載っている。
一方では食べ物をおもちゃのように扱う事が素晴らしいというような記事であったのに引き換え、今日はまた反対に「礼儀作法」の大切さを取り上げている。
マスコミメディアともあるものが、なんとも矛盾に満ちたもので、もう無茶苦茶だ。
だがこうした人間の生き様とは裏腹に、自然の姿の、なんと素直なこと。
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明治の文豪、幸田露伴の娘、幸田文さんには礼儀作法に関する秀逸な随筆が多い。… (2010年7月24日午前9時00分)
一方では食べ物をおもちゃのように扱う事が素晴らしいというような記事であったのに引き換え、今日はまた反対に「礼儀作法」の大切さを取り上げている。
マスコミメディアともあるものが、なんとも矛盾に満ちたもので、もう無茶苦茶だ。
だがこうした人間の生き様とは裏腹に、自然の姿の、なんと素直なこと。
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明治の文豪、幸田露伴の娘、幸田文さんには礼儀作法に関する秀逸な随筆が多い。… (2010年7月24日午前9時00分)
明治の文豪、幸田露伴の娘、幸田文さんには礼儀作法に関する秀逸な随筆が多い。その中に1978年の「ものさし」という文章がある(「季節のかたみ」講談社)▼ある日、自宅のベルが鳴った。小学生の女の子が2人、物差しが庭に入っちゃったという。探しても見つからずもう一度聞くと、物差しじゃなくて袋だという▼少し前にボール取りの男の子が無断侵入した件があったせいで「なぜ最初からそれを言わないの」とつい言葉を荒らげた。見ると少女は硬直し必死に耐えていた▼そのとき幸田さんはある畳屋さんから聞いた話を思い出した。その人が小僧時代に「物差しを背負わせる」という言葉があったそうだ。修業のため職人を厳しく叱(しか)ることらしい▼今の畳づくりはレーザー機器で採寸するが、昔は物差しで縦横の寸法を定め、同時に誤った寸法を正していた。そこから社会のしきたりを徹底する意味合いが込められたようだ▼先の“物差し侵入事件”はお目玉を食らった少女だけでなく、感情的になった幸田さんにも「物差しを背負わせる」後味の悪い経験だったという▼世間を見渡せば“物差しを背負わせたくなる”事柄は多い。空き缶ポイ捨てから相撲界の暴力団癒着や「政治とカネ」疑惑までキリがない。とりわけ社会的地位の高い人の“寸法違い”は見苦しい。社会の物差しを進呈したくもなる。
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