不妊症のために鍼灸治療を求め鍼灸院に来院される方が増えています。当院においては西洋医学的治療(人工授精〈AIH〉・体外受精-胚移植〈IVF-ET〉・顕微授精〈ICSI〉など)を一定期間行っているにも関わらず、良い結果が得られない人がほとんどです。
また、高度生殖器医療を受け身体に様々な不調を訴え、西洋医学的治療を一時中断している時期に、何か自分で体調を良くして、赤ちゃんができやすい身体になる方法はないだろうかと調べられ、ご来院される方もおられます。
結婚が遅く(旦那様やご自身の年齢が心配)、卵巣や子宮(精巣)など生殖機能の衰えを心配してご来院される方もおられます。
一人目のお子さまは無事授かったけれども、二人目がなかなかできないという方もご来院されます。
奥様(女性)の治療がほとんどですが、ご主人様も治療されている方もおられます。男性が原因の不妊症は約4割~5割をも占めるまでになってきました。ご夫婦がお互い元気であれば、精子も卵子も子宮内膜も元気になるというものです。お子さまは一人ではできませんからね
本格的に西洋医学的な不妊治療を始める前に、身体づくりとして、体調を少しでもよくして不妊専門病院の治療に臨もう!とご来院される方もおられます。
様々な環境、様々な条件、皆様おかれている状況は違いますが、目的は一つです。『赤ちゃんがほしい』ということです。鍼灸治療は万能治療ではありませんが、鍼灸刺激を通し身体に適度な刺激を与えることによって、自律神経系や免疫系、内分泌系(ホルモン)などが調整され、血流を促し、身体自身が新陳代謝を促進し、生体防御能力を高め、人間の身体に張り巡らされている自然修復能力(自然治癒力)を活性化するお手伝いができる治療方法です。
≪当院の不妊症の治療方法≫
①問 診:不妊治療歴や生活状態、月経周期や月経状態、旦那様の体調、不妊症以外の身体の状態など、お話をお聞きして、何を目標として治療を行うかなど相談させて頂きます。不妊治療歴などを初診の際にお書きになって持ってきて頂くと問診がスムーズに進みます。
②診 察:お腹の状態、脈の状態、姿勢、皮膚の状態、など身体を総合的に診ていきます。
③治 療:(1)生体機構制御療法(太極療法) 鍼による全身の調整を目的とした治療が基本治療となり
ます。
(2)バランス調整の補助として手足の経穴(ツボ)へ鍼を打ちます(必要な場合)。
(3)頸肩背腰部の超音波治療により、細胞レベルでの活性化、微小循環改善の補助を行いま
す。
(4)仙骨部、臍周囲へ電子温灸器により、骨盤内、腹部の血流循環促進を行います。
(5)(1)の治療効果をさらに高めるため、足の経穴(ツボ)に鍼を行い、心地よいパルス通電を行
います。
(6)円皮鍼(必要な場合、手足合わせて4か所ほどに円皮鍼を行います)
初診時は1時間から1時間20分ほど、次回からからは40分ほどの治療時間となります。(予約ではありませんので、少しお待ちいただく場合があります。ごめんなさい)
○上記のような治療方法を、患者様に適した方法を探りながら、週2回(最低でも週1回)の治療間隔で行います。
○まず、3か月はこの間隔で通院いただき、体質を改善していきます。身体を構築するタンパク質は3カ月で90%ほど入れ替わります。また、臨床的にも3カ月が一つの目安となります。
○3か月が経過すると、鍼灸刺激により生体の調整が自然に行われます。その証拠に体調が良くなってきます。生理痛、頭痛、腰痛、イライラ、便秘、冷え、消化不良など胃腸の症状、など不妊症とは一見関係のない症状(不定愁訴など)が改善されます。これが実は大切なことでもあります。
○当院の治療は、生体の統合的制御機構(身体に張り巡らされている恒常性維持や自然治癒力・修復力など、身体を正常な方向に維持する働き)を活性化する治療を基本に行います。
受精-妊娠は卵巣と子宮で行われるわけですが、これらは多くのホルモンの作用を受けて働いているのはご存知だと思います。その指令を出すのが脳にある視床下部であり、視床下部は血液の中のホルモンの量を察知して、脳下垂体(前葉)にホルモンを出させるようにホルモンを放出します。脳下垂体からは、卵巣へホルモンを放出し、卵巣や子宮に刺激を与えます。こうして月経周期が成り立っています。
月経周期や妊娠にしても必ず脳機能が関わってきます。脳は先端科学により様々なことがわかってきましたが、未だわからないことのほうが多いようです。視床下部より上位には大脳辺縁系の他の部分、大脳基底核、大脳新皮質と、生命維持機能に関わる脳幹など、さらに人間としての複雑な機能が搭載されています。
鍼灸治療は必ず脳機能に影響を及ぼしています。視床下部-脳下垂体-卵巣・子宮さらには、大脳新皮質や大脳基底核、辺縁系などにある脳内モノアミン(セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミン・グルタミン酸・GABAなど)などの調整など、広い観点から身体を診て治療いたしております。骨盤腔内や腹部の血液循環改善や仙骨や腹部の副交感神経系などの活性化など、末梢レベルも視野に入れることはもちろんです。
また、視床下部や脳下垂体というところは副腎とも内分泌としての繋がりがあります。副腎からは身体のミネラル分を調節したり、糖分を調節したりするステロイドホルモンや、興奮したときにアドレナリンを分泌する重要な器官です。ストレスが常にかかり慢性化すると、副腎皮質からコルチゾールという物質が出され、身体が常に緊張状態となります。鍼灸治療で副交感神経が優位になれば、ストレスが軽減され、視床下部や脳下垂体の働きも良くなるということです。
故に、脳機能から身体の末梢まで考慮した治療方法は、身体の自律神経系、免疫系、内分泌系の自然治癒力を高め、身体が自然に調整されます。それは今までの体質を改善し、赤ちゃんができやすい身体(脳、卵巣、子宮)づくりになると考えられます。
④日常生活
(1)適度に身体を動かしましょう。本来の人間の姿は太陽とともに活動します。運動の効果は多く証明されています。
(2)食事はバランス良くとりましょう。基本は和食です。特に日本人が足りない、ビタミン・ミネラル・食物繊維を十分にとりましょう。緑黄色野菜、根野菜、海草、果物、大豆、イモ類・穀物(できれば胚芽米・玄米・全粒粉小麦・粟・ひえ など)、発酵食品など。よく噛んで食べましょう。冷たい食べ物は控えめに。
(3)睡眠は十分にとりましょう。8時間眠ることができればベスト。
(4)心を安らかに保ちましょう。感情(怒など)を出してもいいですができるだけ短めに。楽しいこと、感謝の気持ち、温かいこと、うれしくなるような心の状態を心がけかましょう。
(5)身体を冷やさないようにしましょう。
(6)大きな呼吸(深呼吸・腹式呼吸)を心がけて行いましょう。呼吸は鼻で行いましょう。のどの扁桃は重要な免疫器官です。口で呼吸をすると、ここが乾燥し免疫力が低下したり、内分泌系に悪影響を及ぼします。
(7)今、自分が存在することに感謝しましょう。そこから始まります。
治療期間は人それぞれであり、いつ妊娠できるかは科学でも解明されていません。
・昨年7月に出産された方は、1か月の治療で妊娠しました。年賀状には元気なお子さまの姿が写っていました。
・今年2月出産予定の方は、7か月の治療で妊娠されました。つわりの治療にもお見えになり、母子ともに健康だということでした。
・昨年9月に妊娠された方は、9か月の治療で妊娠されました。順調にいけば今年ご出産されます。
・今年の年末、胚移植をされた方は、2年2カ月と長期にわたり治療に来院され、今年、めでたく妊娠されました。遠方からの来院でしたので、本当によかったと思います。
・お二人目のお子さまが欲しくて来院されていた方は、3か月ほどの治療で来院されなくなり、どうしただろうかと思っていたところ、年賀状にて「鍼の効果もあり、双子を昨年12月に出産しました!」とご報告がありました。
昨年から、今年にかけての嬉しい報告ですが、治療期間は人それぞれ違ってきます。ただ言えることは、鍼灸治療は身体に良好な刺激を与えるとしても、けっして悪くなることはないということです。
自然妊娠を目的として、人工授精や顕微授精を併用して、どんな場合でも鍼灸治療は行っていけないことはありません。目的達成のための強い味方になると考えます。鍼灸治療の臨床研究や、鍼灸治療の不妊症に対する効果に関しては、東洋医学研究所グループの不妊症専門で治療されている 鈴木裕明 先生のHPをご参照ください。
≪空の上にはこんな小さい子どもがいっぱいいて、
これくらいの大きい人がおせわしてくれてて
小さい子たちは空の上から見てて、あの家にするっておりていくんだ。
で、ぼくもおかあさんのいるところに決めたんだ。
その時は、なっちゃん(妹)に会えなかったけど、
きっとなっちゃんも
ぼくとおとうさんとおかあさんがいるおうちに決めたからきたんだよ。
まきあつしくん/3歳ころ
(3~6歳の間、おなかの中のこと、おなかに来る前のことをよく話してくれた中の一つ)
『ママの おなかを えらんできたよ。』 池川 明 著
不妊症に限らず、当院とご縁のあった患者様には、心をこめて治療させていただきます。
一緒にがんばりましょう
二葉鍼灸療院 田中良和
また、高度生殖器医療を受け身体に様々な不調を訴え、西洋医学的治療を一時中断している時期に、何か自分で体調を良くして、赤ちゃんができやすい身体になる方法はないだろうかと調べられ、ご来院される方もおられます。
結婚が遅く(旦那様やご自身の年齢が心配)、卵巣や子宮(精巣)など生殖機能の衰えを心配してご来院される方もおられます。
一人目のお子さまは無事授かったけれども、二人目がなかなかできないという方もご来院されます。
奥様(女性)の治療がほとんどですが、ご主人様も治療されている方もおられます。男性が原因の不妊症は約4割~5割をも占めるまでになってきました。ご夫婦がお互い元気であれば、精子も卵子も子宮内膜も元気になるというものです。お子さまは一人ではできませんからね
本格的に西洋医学的な不妊治療を始める前に、身体づくりとして、体調を少しでもよくして不妊専門病院の治療に臨もう!とご来院される方もおられます。
様々な環境、様々な条件、皆様おかれている状況は違いますが、目的は一つです。『赤ちゃんがほしい』ということです。鍼灸治療は万能治療ではありませんが、鍼灸刺激を通し身体に適度な刺激を与えることによって、自律神経系や免疫系、内分泌系(ホルモン)などが調整され、血流を促し、身体自身が新陳代謝を促進し、生体防御能力を高め、人間の身体に張り巡らされている自然修復能力(自然治癒力)を活性化するお手伝いができる治療方法です。
≪当院の不妊症の治療方法≫
①問 診:不妊治療歴や生活状態、月経周期や月経状態、旦那様の体調、不妊症以外の身体の状態など、お話をお聞きして、何を目標として治療を行うかなど相談させて頂きます。不妊治療歴などを初診の際にお書きになって持ってきて頂くと問診がスムーズに進みます。
②診 察:お腹の状態、脈の状態、姿勢、皮膚の状態、など身体を総合的に診ていきます。
③治 療:(1)生体機構制御療法(太極療法) 鍼による全身の調整を目的とした治療が基本治療となり
ます。
(2)バランス調整の補助として手足の経穴(ツボ)へ鍼を打ちます(必要な場合)。
(3)頸肩背腰部の超音波治療により、細胞レベルでの活性化、微小循環改善の補助を行いま
す。
(4)仙骨部、臍周囲へ電子温灸器により、骨盤内、腹部の血流循環促進を行います。
(5)(1)の治療効果をさらに高めるため、足の経穴(ツボ)に鍼を行い、心地よいパルス通電を行
います。
(6)円皮鍼(必要な場合、手足合わせて4か所ほどに円皮鍼を行います)
初診時は1時間から1時間20分ほど、次回からからは40分ほどの治療時間となります。(予約ではありませんので、少しお待ちいただく場合があります。ごめんなさい)
○上記のような治療方法を、患者様に適した方法を探りながら、週2回(最低でも週1回)の治療間隔で行います。
○まず、3か月はこの間隔で通院いただき、体質を改善していきます。身体を構築するタンパク質は3カ月で90%ほど入れ替わります。また、臨床的にも3カ月が一つの目安となります。
○3か月が経過すると、鍼灸刺激により生体の調整が自然に行われます。その証拠に体調が良くなってきます。生理痛、頭痛、腰痛、イライラ、便秘、冷え、消化不良など胃腸の症状、など不妊症とは一見関係のない症状(不定愁訴など)が改善されます。これが実は大切なことでもあります。
○当院の治療は、生体の統合的制御機構(身体に張り巡らされている恒常性維持や自然治癒力・修復力など、身体を正常な方向に維持する働き)を活性化する治療を基本に行います。
受精-妊娠は卵巣と子宮で行われるわけですが、これらは多くのホルモンの作用を受けて働いているのはご存知だと思います。その指令を出すのが脳にある視床下部であり、視床下部は血液の中のホルモンの量を察知して、脳下垂体(前葉)にホルモンを出させるようにホルモンを放出します。脳下垂体からは、卵巣へホルモンを放出し、卵巣や子宮に刺激を与えます。こうして月経周期が成り立っています。
月経周期や妊娠にしても必ず脳機能が関わってきます。脳は先端科学により様々なことがわかってきましたが、未だわからないことのほうが多いようです。視床下部より上位には大脳辺縁系の他の部分、大脳基底核、大脳新皮質と、生命維持機能に関わる脳幹など、さらに人間としての複雑な機能が搭載されています。
鍼灸治療は必ず脳機能に影響を及ぼしています。視床下部-脳下垂体-卵巣・子宮さらには、大脳新皮質や大脳基底核、辺縁系などにある脳内モノアミン(セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミン・グルタミン酸・GABAなど)などの調整など、広い観点から身体を診て治療いたしております。骨盤腔内や腹部の血液循環改善や仙骨や腹部の副交感神経系などの活性化など、末梢レベルも視野に入れることはもちろんです。
また、視床下部や脳下垂体というところは副腎とも内分泌としての繋がりがあります。副腎からは身体のミネラル分を調節したり、糖分を調節したりするステロイドホルモンや、興奮したときにアドレナリンを分泌する重要な器官です。ストレスが常にかかり慢性化すると、副腎皮質からコルチゾールという物質が出され、身体が常に緊張状態となります。鍼灸治療で副交感神経が優位になれば、ストレスが軽減され、視床下部や脳下垂体の働きも良くなるということです。
故に、脳機能から身体の末梢まで考慮した治療方法は、身体の自律神経系、免疫系、内分泌系の自然治癒力を高め、身体が自然に調整されます。それは今までの体質を改善し、赤ちゃんができやすい身体(脳、卵巣、子宮)づくりになると考えられます。
④日常生活
(1)適度に身体を動かしましょう。本来の人間の姿は太陽とともに活動します。運動の効果は多く証明されています。
(2)食事はバランス良くとりましょう。基本は和食です。特に日本人が足りない、ビタミン・ミネラル・食物繊維を十分にとりましょう。緑黄色野菜、根野菜、海草、果物、大豆、イモ類・穀物(できれば胚芽米・玄米・全粒粉小麦・粟・ひえ など)、発酵食品など。よく噛んで食べましょう。冷たい食べ物は控えめに。
(3)睡眠は十分にとりましょう。8時間眠ることができればベスト。
(4)心を安らかに保ちましょう。感情(怒など)を出してもいいですができるだけ短めに。楽しいこと、感謝の気持ち、温かいこと、うれしくなるような心の状態を心がけかましょう。
(5)身体を冷やさないようにしましょう。
(6)大きな呼吸(深呼吸・腹式呼吸)を心がけて行いましょう。呼吸は鼻で行いましょう。のどの扁桃は重要な免疫器官です。口で呼吸をすると、ここが乾燥し免疫力が低下したり、内分泌系に悪影響を及ぼします。
(7)今、自分が存在することに感謝しましょう。そこから始まります。
治療期間は人それぞれであり、いつ妊娠できるかは科学でも解明されていません。
・昨年7月に出産された方は、1か月の治療で妊娠しました。年賀状には元気なお子さまの姿が写っていました。
・今年2月出産予定の方は、7か月の治療で妊娠されました。つわりの治療にもお見えになり、母子ともに健康だということでした。
・昨年9月に妊娠された方は、9か月の治療で妊娠されました。順調にいけば今年ご出産されます。
・今年の年末、胚移植をされた方は、2年2カ月と長期にわたり治療に来院され、今年、めでたく妊娠されました。遠方からの来院でしたので、本当によかったと思います。
・お二人目のお子さまが欲しくて来院されていた方は、3か月ほどの治療で来院されなくなり、どうしただろうかと思っていたところ、年賀状にて「鍼の効果もあり、双子を昨年12月に出産しました!」とご報告がありました。
昨年から、今年にかけての嬉しい報告ですが、治療期間は人それぞれ違ってきます。ただ言えることは、鍼灸治療は身体に良好な刺激を与えるとしても、けっして悪くなることはないということです。
自然妊娠を目的として、人工授精や顕微授精を併用して、どんな場合でも鍼灸治療は行っていけないことはありません。目的達成のための強い味方になると考えます。鍼灸治療の臨床研究や、鍼灸治療の不妊症に対する効果に関しては、東洋医学研究所グループの不妊症専門で治療されている 鈴木裕明 先生のHPをご参照ください。
≪空の上にはこんな小さい子どもがいっぱいいて、
これくらいの大きい人がおせわしてくれてて
小さい子たちは空の上から見てて、あの家にするっておりていくんだ。
で、ぼくもおかあさんのいるところに決めたんだ。
その時は、なっちゃん(妹)に会えなかったけど、
きっとなっちゃんも
ぼくとおとうさんとおかあさんがいるおうちに決めたからきたんだよ。
まきあつしくん/3歳ころ
(3~6歳の間、おなかの中のこと、おなかに来る前のことをよく話してくれた中の一つ)
『ママの おなかを えらんできたよ。』 池川 明 著
不妊症に限らず、当院とご縁のあった患者様には、心をこめて治療させていただきます。
一緒にがんばりましょう
二葉鍼灸療院 田中良和