二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

第28回 生体調整機構制御学会 参加報告①

2010年09月08日 | 鍼灸
8月29日(日)、愛知県名古屋市で開催された、第28回生体調整機構制御学会に参加、発表させていただきました。

今年は金沢も暑いのですが、本日の名古屋もさらに暑い日でした。
都会特有のむ~っとする感じですね。

本日、午前5時の「特急しらさぎ」で金沢を出発。米原で新幹線に乗り換え名古屋に到着。寝坊ギリギリでしたが、なんとか起きることができ、ホッでした。

名古屋は専門学校通学や東洋医学研究所での修行生活で10年間過ごした場所ですから、その地に足を踏み入れると、すごく懐かしいのですよね~これが。

☆ 第28回 生体調整機構制御学会学術集会 ☆

  日 時:平成22年8月29日(日) 午前9時15分~午後4時50分
  場 所:名古屋市立大学医学部講堂(図書室3階)
  主 催:(社)生体調整機構制御学会
  後 援:(社)全日本鍼灸学会 (社)愛知県鍼灸マッサージ師会
       中和医療専門学校 他 専門学校




昨年と同じ場所ですので、少し覚悟をしていたのですが、会場の冷房があまり強くないので暑かったですね。でも、体にはそれが調度良かったかもしれませんね。最近、寝不足だったのですが、勉強する環境が快適ではなかったので、あまり眠くなることはなかったですね。


 ご挨拶する学術集会長の黒野先生


 来賓のご挨拶 朝日大学 名誉教授 船越先生

専門学校の学生さんも授業の一環としているようで、たくさん来場ていました。全体の参加者としては、どうでしょう~学術集会の事前受付が500人ほどあったようですが、私の目算では、300人くらいだと思いましたが、もうちょっと多いかもしれません。なかなか盛況な学術集会となりました。

内容は、一般口演が6題、シンポジウム、教育講演、特別講演と非常に内容の充実した学術集会でした。

学術集会参加者は、ほぼ愛知県、岐阜県など東海地方の先生や学生です。参加者では、私が一番遠いのかな~と思いましたので、じっくり一日勉強する分、分からないことはドンドン質問しようなんて気合を入れていきました。ほぼ全ての発表に対して質問しました。最後の一般口演では、少し遠慮がちに質問させて頂きましたが…

と、思いきや、帰りがけに偶然、道で出会った学会参加者の女性と話をしていると「朝、奈良から出てきました~」なんて言ってましたので、これはもしかして、もっと遠いところから勉強しに来ているかもしれないな~なんて思ったのでした。

さて、今回の学術集会も非常に勉強になりました。明日からの臨床に活かすことのできる話が満載でした。その話ですぐに患者さまに効果が出て、儲かるようになる…という安易な、甘っちょろい、短絡的な「臨床に活かす」ではなく、心の持ち方、患者さまの診方、鍼灸医学・医療の仕事としての価値観、そんなものが変化するのです。

結果、患者さまに対して、より最高の鍼灸医療を受けて頂くことができ、さらに患者さまから得た情報をもとに、さらに自分を鼓舞、喚起できる、そんな効果が学術集会に参加することによって起きるのです。

儲けを先に、すぐに効果が出る方法を先に、考えていたのでは全くお門違いだと私は思うのですね。どんな学会でもそうですね。ヒントはあるかもしれないけど、身につけるには時間がかかるのです。
どんな仕事、とくに職人は一緒だと思います。

シンポジウム、教育講演、特別講演、それらに共通する内容というか、主張、テーマは何だったのだろうかと考えました。そして私なりに導きだした答えは…

 ①鍼灸刺激は、生体をリセットする働きがある
   (高いものは低く、低いものは高く調整する)
 ②鍼灸刺激は、身体の隅々に変化を及ぼす可能性がある
 ③鍼灸刺激は、人種や年齢、性別に関係なく活用できる
 ④鍼灸刺激は、文明の発達により、科学的に証明できる部分も増えている
  (私は、すべてが解明できるとは思っていませんが…)

そんなところでしょうか。

報告②、③、④、⑤では、それぞれの内容について少し書いていきたいと思います。

二葉鍼灸療院 田中良和
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志 こころざし ~心の灯火~

2010年09月08日 | 言葉のちから 心のちから
暑い日が続いています。 本日、金沢は台風のため大雨 これも森羅万象、自然の営みなんですよね~。台風が過ぎると少し暑さも落ち着きますか、こうご期待ですね

皆さま、お体の調子はいかがでしょうか
体調を崩されている方は、是非とも鍼灸治療を体調管理の一つとして取り入れてみてくださいね。ご相談もメールやお電話、ファクス、糸電話 なんでも受付ますのでご連絡くださいませ~

さて、有り難いことに、わたくしは公私ともども忙しくさせて頂いております。というより、目まぐるしく一日、一週間、一ヶ月が過ぎていってます。
ブログの更新もさることながら、やること満載。こんな無能な私をあてに、患者さまを始め、多くの人が仕事を任せてくれるということは、本当に恐縮すると同時に、さらに内側から喚起するものが湧いてくるのでござまする~

そんな忙しい中、脳神経の回路がショートしそうな中、ふと考えたこと…

「自分の人生って何」 ちょっと哲学的でしょ

まずは「今」自分が必要とされるなら、自分の能力が許す限り、一所懸命やってみようか、というスタンスで現在は生活を送っています。

≪諸君らは、現在どういうことを自分の一生の志としていますか。どうです。
   … 中 略 …
立派な先生になるなどということは、ていのよい一種の逃げ言葉とも言えるからです。何となれば、いかなる人が立派な教育者であるか、これは決して簡単ではないからです。
自分がそういうていのよい言葉に、ごまかされていると気付かないで、いい気になっているということは、そもそも人間のお目出たい何よりの証拠です。

そういう捉えどころのない、さればとて非難のしようもない言葉の陰に隠れて居眠りをしているような人間は、自分の使命の貴さについて、何ら自覚していない人間であって、実に遺憾とも言いようのないことです。≫


一日を流されて生きるのではなく、自分の志を持って、それに従って生きる、これは大切なことですね。
何か忙しさに紛れて、自分の心をしっかり見ていなかったようで、自分としては耳が痛い言葉です。

実現しよう!という強い志があれば、もっと明確で、具体的な目標を心の中に掲げよということでしょうか。

≪そもそも、人間が「志を立てる」ということは、いわばローソクに火を点ずるようなものです。ローソクは、火を点ぜられて初めて光を放つものです。
同様にまた人間は、その志を立てて初めて、その人の真価が現れるのです。

志を立てない人間というのは、いかに才能のある人でも、結局は酔生夢死の徒にすぎないのです。そして酔生夢死とは、その人の心の足跡が、よたよたして、跡かたもなく消えていくということです。≫


毎日、しっかりと自分で志を意識して、それに向かって邁進する。そうすれば、一日が充実し、24時間じゃ足らなくなるかもしれませんね。

それぞれの、生活での状況や環境があると思いますが。唯一自分がコントロールできるのは心です。性格が変わらなくても、心の在り方や捉え方は変えることができます。心は自分が持つ可能性の宝庫でもあり、その使い方によっては世の中のためにもなり、害にもなります。

どん底から這い上がり、病から立ち直るのも、貧乏を打開するのも、人生の成功を掴むための鍵となるのは心の状態だと思いますね。

無理はしなくてもいいので、「今」自分のできることを一所懸命に打ち込み、そして、心に大志(夢・目標・理想)を抱き、地道に進めばいいのだと思います。

そのきっかけが、「志」という炎を燃やすことなのでしょう

≪そこからして、私たちは「野心」という言葉と、「志」という言葉を区別せねばならんでしょう。
野心とか大望というのは、畢竟(ひっきょう)するには自己中心的のものです。すなわち自分の名を高め、自己の位置を獲得することがその根本動機となっているわけです。
ところが、真の「志」とは、この二度とない人生をどのように生きたら、真にこの世に生まれてきた甲斐があるかということを考えて、心中に常に忘れぬということでしょう。

ですから結局最後は、「世のため、人のため」という所がなくては、真の意味で「志」とは言いがたいのです。≫

以上、『修身教授録 ~現代に甦る人間学の要諦~』  森 信三 著より 


これからの時代、現在ある資本主義経済が破綻を迎え、それを支えてきて物質文明、いわゆる地球資源が減少し、私たちが生かされている地球という母なる大地が変化を遂げるとすると…

また大宇宙的に変化の兆しがあり、世の中の価値観が大きく変わるとすると…

ここ数年がその変化の時期にあたるとすると…

なんか話が大きくなってしまいましたが、そこで大切になってくるのが、東洋哲学的な自然観であり、古来より受け継がれてきた日本の精神文化であると思うのですね。

簡単に言ってしまえば「心」しだいということでしょうか。

一日一瞬、だた今を「志」という心の灯火をたて、そして、真に生きがいある人生を送りたいものです。私もそんな気持ちで今日一日、今この瞬間を生きていきたいと思ったのでした。

忙しい「今」だから、こんなことを考えたのかな~

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (5)
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