二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

2017 秋 北信越地区高校野球大会 ~星稜回顧録 トレーナー帯同編~

2018年07月12日 | 高校野球

 星稜高校高校野球部へ帯同して20年・・・金沢に帰り開院と同時にトレーナー活動も開始しました。

 平成10年ですから、夏の甲子園は第80回記念大会でした。私が名古屋での修行時に時間をみつけて選手の治療に行かせていただいておりました愛工大名電高校もその大会は出場しておりました。

 松坂大輔 選手(現 中日ドラゴンズ)が横浜高校3年の時です。ノーヒットノーランで優勝を飾った時です。その時、星稜高校は3回戦で横浜高校と対戦しました。

 今でも半人前ですが、その頃は開院したと言ってもまだ鼻たれ小僧のトレーナーでした。もう一人のトレーナーの先生に指導を受けながら帯同し、「治療院は大丈夫か」(※治療院は休診にして甲子園へ帯同しております)と心配に思ったくらいでした。

 昔の話はこれくらいにします

 

 今回の第137回北信越地区高校野球大会の日程が、10月14日(土)・15日(日)、1週間を置いて10月21日(土)、22日(日)でしたので、前日の金曜の午後の診療を早く終了させていただき、選手の宿泊するホテルに向かうという状況でした。

 22日は、順調に行っておれば決勝戦だったのですが、台風接近で風雨が強く中止となり、天気が落ち着いた26日(水)が決勝戦となりました。
 もともと、決勝戦は岐阜県で開催される、全日本鍼灸学中部支部学術集会で症例報告の発表予定があったため観戦はできなかったのですけど

 

 帯同ですので、基本、選手と一緒に行動します。

 北信越地区高校野球大会は、試合の連続です。勝ち進んでいけば、投手や捕手、障害のある選手を中心に、翌日の試合にベストあるいはベターに身体を持っていけるように施術を行います。

 スポーツトレーナーは、救急処置・応急処置等の知識とスキルを持たないといけませんが、施術に関しては、自分の取得・修練してある免許技術の範囲内で行います。

 私は、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得しているので、その範囲の中で施術を行います。こんなことは言わなくてもいいのですが、人の身体を触るという責任がある以上、そこにプライドを持って施術させていただいております。

 甲子園大会でのトレーナー帯同は、今度書きたいと思いますが、北信越地区高校野球でのトレーナー帯同は、こんなタイムスケジュールになります。

  起床 6時くらい

  朝食  ※ここ前後にテーピング等必要な選手は対応。

        ※朝食から出発までに選手への声掛けや顔いろを少しうかがう。

  出発  

  練習する時間があれば、練習会場へ

        ※練習準備を手伝いながら、何かあれば対応。

         「爪切りありますか」 「棘が刺さりました」など、そんなこともあり

  試合会場 到着  ※選手は試合会場へ。

        ※チームについてるトレーナーは高校野球の場合、球場の中には入れません。

         有資格者でチーム登録があれば入れるようにしていただきたいのですが。

  試合観戦 ・・・ 勝利  ※アイシング等必要であれば対応。

  宿舎のホテル到着

  選手ケア活動  投手・捕手・障害のある選手・疲労がたまっている選手

               順番に施術を行い、明日へ筋疲労等、不安を残さない。

  夕食

  ミーティング  トレーナーとして参加

  選手ケア活動  残っている選手をケアする。

              時間があればプラスαの施術を行う。

  就寝(消灯)

 

ホテルの一室がトレーナー室   2名同時に施術します

 

 こんな一日を過ごします。

 そうです。一日中、選手とともに活動します。練習も手伝い、時にはトレーナーの仕事以外のことも行うことがあります。そこは臨機応変、チーム星稜です

 

 いろいろなトレーナーという人がおり、いろいろな活動パターンがあると思いますが、マッサージや指圧はご理解いただけるかなと思います。そして、鍼施術も筋疲労や痛みの軽減・除去には、と理解していただけることかと思います。

 さらに鍼灸施術が活かされるという部分はあらゆる症状や訴えに対応できることです。自律神経の調整ができます。まずは良質な睡眠が得られやすい。お腹の調子が悪い場合は、部長や監督に伝えますが病院に行くほどでもない場合はそのような症状にも対処できます。緊張がほぐれやすいという部分でも効果を発揮します。

 また、最近多いのは花粉症やアレルギー性鼻炎です。それぞれが選手は薬を持っていますので、それで対応しているようですが、症状がきつい場合や治まらない場合があります。そこは鍼灸施術が力を発揮するところです。

 あとは身体に触れながら、皮膚に触れながら、そして筋肉、筋膜に触れながら施術するわけですから、眠っている選手もいますが、いろんなことを話します。
 そんな場合は、前向きになれるように、緊張から少しでも解き放たれるような言葉がけを行います。

 そんな所も、スポーツトレーナーの大事なところであり、地味な醍醐味であり、コミュニケーション能力が必要なところでもあります。

 

 そんな活動を北信越地区大会、全国高校野球選手権大会、全国高校野球センバツ大会にトレーナー帯同させていただくと、反省点や改善点を選手たちから学びます。そして、選手も試合に集中しますが、トレーナーも選手が集中できるように集中しますので、基本、頭の中は野球関連、スポーツ障害や身体の動きに集中します。

 そこに、素晴らしい発想閃きを得ることもあります。

 トレーナーは常に縁の下の力持ちであり、影の存在(影の軍団)ですので、常に謙虚である必要があります。しかし、こと選手ケアやコンディショニングなどトレーナー分野のことは常に主役であるために、知識や技術の練磨が必要なのだといつも感じます。

 まだまだ発展途上ですが、選手が気持ちよく、悔いなくプレーできるように、さらにスポーツトレーナー道、鍼灸マッサージ道を精進していきます

 

 いつもお選手たちが世話になっています北陸交通さん

 

 2017 秋 北信越地区高校野球大会 ~星稜回顧録 試合編~
 お時間のある方は、こちらもどうぞご覧ください。  

 最後までお読みいただき、ありうがとうございます

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

 

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2017 秋 北信越地区高校野球大会 ~星稜回顧録 試合編~

2018年07月12日 | 高校野球

星稜高校野球部の2017年 北信越地区高校野球大会の回顧録を書いておきたいと思います。

 まずは試合編、そして別でトレーナー帯同編も書きます。

 

 ここ最近の北信越地区の高校野球レベルは、比較方法はいろいろありますが全国に引けをとらないレベルになってきていると思います。他県の激戦区と比較すると厳しいものはありますが、少し前と比較すると確実に上がってきていると思います。

 そして、北信越地区大会では星稜、航空石川、金沢とここ数年をみても石川県勢の活躍には目を見張るものがあるのかなと感じています。

 

 第137回 北信越地区高校野球大会 

 開催日:平成29年10月14日・15日・21日・22日

        ※決勝戦は台風のため26日(水)に順延

  場 所:福井県営球場 ・ 福井フェニックススタジアム ・ 敦賀運動公園野球場

  出場校:【福井県】 金津(1位) 坂井(2位) 工大福井(3位) 北陸(4位)

       【富山県】 富山商(1位) 富山国際大付(2位) 高岡商(3位)

       【新潟県】 日本文理(1位) 中越(2位) 北越(3位)

       【長野県】 日本ウェルネス(1位) 佐久長聖(2位) 松商学園(3位)

       【石川県】 星稜(1位) 日本航空石川(2位) 金沢学院(3位)

 

 《1回戦》  星 稜  北 陸   福井県営球場  10月14日

 北 陸 0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   H 7  四 0  E 1

 星 稜 0 0 0 0 0 0 1 0 X  1   H 6  四 1  E 1

   投手;奥川君   二塁打;鯰田君

 

 《準々決勝》  星 稜  北 越   福井県営球場  10月15日

 星 稜 1 0 0 2 0 0 0 1 0 0 1 2  7   H 19  四 6  E 0        

 北 越 0 1 0 0 0 0 0 2 1 0 1 0  5   H 15  四 8  E 2

  (延長12回)

   投手;奥川君(4回)-河村君(7回)-山口君(3/2回)-佐藤君(3/1回)

   二塁打;福本君・河井君・岡田君

 

 《準決勝》  星 稜  富山国際大付属   福井県営球場  10月21日

 富 国 0 0 0 0 0 0 0   0   H 3  四 1  E 3

 星 稜 0 2 0 3 1 0 1x  7   H 12 四 4  E 2

  (7回コールド) 

   投手;奥川君(7三振)

 《決 勝》   星 稜  日本航空石川   福井県営球場  10月26日

 航 空 2 0 2 0 3 2 0 1 0  10   H 15  四 5  E 2

 星 稜 0 0 0 0 0 0 0 0 0   0   H 7   四 3  E 0

   投手;奥川君(5回)-河村君(3/1回)-佐藤君(3回3/2)

 ※日本航空石川は北信越地区高校野球大会 初優勝

 北信越地区高校野球大会まで選手は成長しました。また、チームの柱の竹谷君を欠いてよく頑張ってきたと思います。竹谷君は試合に出ていたといっても、まだ投球には違和感を感じるし、打撃も痛みや違和感が気になり全力でできない状況でした。
 そんな中、力を結集してよく本大会でも決勝戦まで勝ち進んできたと思います

 なかなか厳しい戦いが続きましたが、キラリ と選手たちの輝く部分もたくさん見えました。

 

 

 

 しかし、決勝戦では、その分を差し引いても航空石川とは力の差を感じました。そして、平成30年の夏を考えた場合は、さらにレベルアップしていかなければ石川県代表の座は掴めないと感じました。

 県大会、本大会を通じて、1年生ながら投手陣をひぱってきた奥川君も航空打線には二桁安打を放たれます。ここも克服していかなければいけない部分です。奥川君に限らず投手陣の充実が大事です。

 そのためにも肘や肩を傷めないように私もトレーナーとして選手をしっかりみていかなければいけません。

 決勝戦、大差で敗退しましたが、石川県大会で優勝していますので春のセンバツ高校野球大会はおそらく選出されるだろうと私は信じておりました。

 

 冬場のトレーニングでしっかりと身体や心をつくり、春のセンバツ高校野球大会を足がかりにチームに力をつけ、最終目的の夏の甲子園大会出場を目指したいところだと感じていました。選手も口々に春のセンバツ甲子園大会は通過点であると話しておりました。

 監督、コーチもここまで苦心してチームをつくりあげてきました。さらに難題があろうかと感じていましたが、選手たちの可能性というのは本当に底がしれないのだということを春のセンバツ高校野球で体験することになります。

 

 簡単ではありますが、2017 北信越地区高校野球大会 ~星稜回顧録 トレーナー帯同編~ も書かせていただきましたので、お時間のある方はお寄りください。

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 ※写真は適当に載せてありますのでご容赦ください。

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

   

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2017 秋 北信越地区高校野球石川県大会 ~星稜回顧録~

2018年07月12日 | 高校野球

 今年も熱い熱い高校野球の季節がやってきました 夏の甲子園出場をかけて、高校生たちが熱いドラマを繰り広げる時期がやってきました。 今日が開会式です

 私がサポートしています星稜高校野球部は15日から登場します。

 その前に、ずっと星稜高校野球部に関してはブログを更新できていませんでしたので、ここまでどんなチームに成長したか、その回顧録を書かせていただきます。

 

 今年のチーム星稜のスタート、昨秋の県大会を振り返るわけですが、昨夏に惜敗した前チーム星稜は、個人個人の力があり、個性が光り、さらにチームとしても力があり、甲子園での活躍が期待されたチームでした。

 その後、結成された現チーム星稜は、昨夏からのメンバーも残っているものの個々の力も低下し、林監督体制になってからは実力的には下から数えた方が早い・・・そんなチーム状況でした。

 当時は、そこまで監督が話すほどのチーム状況だったということです。

 が、彼らはこの大会、北信越大会と今夏の大会に至るまで、怒涛の成長を遂げていきます。

 不思議な力を持ったチームなのです。

 第137回 北信越地区高校野球石川県大会 

  2回戦   星 稜  尾山台  ~石川県立野球場~  9月10日

 尾 山 0 0 0 0 0 0 0 1   1

 星 稜 0 2 1 0 0 0 0 5x  8  (8回コールド)

  投手;奥川君    三塁打;南保君2  二塁打;河合君・鯰田君

 

 3回戦   星 稜  野々市明倫  ~石川県立野球場~  9月18日

 星 稜 1 2 1 0 3 2 0  9

 明 倫 0 1 0 0 0 0 1  2  (7回コールド)

  投手;竹谷君-山口君-寺沢君-河村君   三塁打;鯰田君・平野君  二塁打;鯰田君

 

 準々決勝  星 稜    飯 田  ~石川県立野球場~  9月23日

 飯 田 0 0 0 0 0 0 0 1 0  1   

 星 稜 2 0 0 0 0 0 0 0 X  2

 投手;奥川君   二塁打;福本君2

 

      

 

 準決勝  星 稜   小 松  ~石川県立野球場~  9月29日

 小 松 0 0 0 0 0 0 0 0   0            H1

 星 稜 5 0 0 0 0 1 0 1x  7  (8回コールド) H9

  投手;奥川君(7回)-山口君(1回)   三塁打;福本君・南保君・奥川君 

 

 決 勝  星 稜  日本航空石川  ~石川県立野球場~  9月30日

 航 空 0 3 5 0 0 0 0 1 0  9   H14  四 7  E2

 星 稜 2 0 0 0 0 1 7 0 X  10  H14  四 6  E3

  投手;奥川君(2回3/2)-寺沢君(3/1)-河村君(3回)-山口君(1回)-奥川君(2回)

  二塁打;山瀬君2・福本君・鯰田君

 星稜高校 : 北信越石川県大会 3年ぶり36回目の優勝(秋は5年ぶり17回目の優勝)

 

 この大会、2回戦でエースで主将の竹谷君が手のケガのため手術をすることになり戦線を離脱します。しかし彼は腐らずにベンチで大きな声を出し主将の責務を果たしていました。

 この後に行われる北信越大会には完璧ではなかったですが試合には出場できるようになりますが、大きな柱を欠くなかよく頑張ったと思います。

 決勝戦は私は都合で帯同できませんでしたが、強打の航空石川打線に捕まり序盤で最大6点差をつけられながら、相手のミスも活かし終盤で逆転して優勝しました。
 確かに”逆転の星稜”の伝統は彼らにも受け継がれているようです。

 冒頭にもお話した「不思議な力」、私見ではありますが、このチームはどんなときも、素直で、元気で、明るく、集中力があるチームだと思います。個々の力や技術は強く秀でたものではありませんが、そんな資質をもった選手が多く存在するのが、今のチーム星稜だと思います。

 それが彼らの「不思議な力」の源のような気もします。

 よく頑張り優勝を勝ち取ったと思います

 しかし、北信越本大会では、すこし伸びた鼻をポキンと折られるような、実力の差をまざまざと見せつけられるわけです。それがまた彼らの肥しとなり花を咲かせるわけですが

 次は北信越地区大会本大会編を書きたいと思います。

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

  二葉鍼灸療院 田中良和

 

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