二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

第90回記念センバツ高校野球大会 トレーナー回想録 ~対 三重高校 編~

2018年07月17日 | 高校野球

 下記からの続きでトレーナー回想録(試合編)を書かせていただいております 

 第90回記念センバツ高校野球大会 トレーナー回想録 ~対 近江高校 編~

 第90回記念センバツ高校野球大会 トレーナー回想録 ~対 富島高校 編~

                           ※こちらもお時間があればご覧ください

 

 前日の試合で第4試合を経験し選手たちは疲労具合も、試合運びなども様々なことが勉強になったと思います。準々決勝も第4試合で、第3試合が長引いたため、試合開始予定時間1時間半も経過しての試合開始でした。おまけに試合開始時からナイトゲームとなり、2試合連続でカクテル光線を浴びました

 三重高校は唯一と言えば唯一、優勝校大阪桐蔭高校を苦しめた高校でした。そして日大三校も完封ゲームの大差で勝利するという実力のある高校です。

 先発は予想に反し甲子園初先発の右投手。この投手も140km台のストレート(おそらく130km中盤を常時保つ)と変化球も緩急を使い分け、なかなかいい投手でした。三重高校の選手の厚さが感じられました。二番手も甲子園初先発の左投手でした。選手にいろいろ経験をさせることができるという点では、春の甲子園でしかできない投手起用かなとも感じましたが、最後に登板したエースを打ち崩せなかったのは、これからの星稜の選手たちの伸びしろだと感じます。

 三重の攻撃力も1・2・3番は足も速く、長打力もあり、ここをどう抑えるかというところがポイントでしたが、彼らにやられました。いい打撃でした。

 そんな三重高校と星稜は春のセンバツ大会初のベスト4進出をかけて対戦しました

 

 

 第90回記念選抜高校野球大会 

  星 稜  三 重(三重県)  4月1日(日)  観客数:10,000人  

  試合開始;17時28分  試合終了;19時59分  ~大会第10日目 第4試合~

   三 重 034 000 205  14   H15  E3

   稜 022 001 130  9    H11  E3

   投手;竹谷君(2回1/3)-奥川君(4回2/3)-山口君(1回)-奥川君(0/3)

        -寺沢君(1回)

    二塁打;東海林君 2 

第90回選抜高校野球大会 準々決勝 三重×星稜

 

 まずは守備の大事さを痛感しました。三重高校の各バッターとくに上位打線は振りも鋭く、打球も速かったですが、3点~5点は守備力の対応で防げた点数ではなかったかと感じました。特に9回表の先頭打者を打ち取った場面でのエラー、ここから怒涛の5点を得点されるきっかけとなりました。守備の怖さ、試合の流れの怖さを感じた場面でした。負けましたが、次の大会に向けいい経験ができたと思います。

 相手もエラー3と守備の乱れがありました。今年の星稜打線が粘り強い一つの要因は相手のミスを得点に繋げる力があるということです。その集中力と勢いは見ていて頼もしく思います。

 2回に3点をとられた後の、東海林君のセンターオーバーの2点タイムリー、3回に4点を追加されての2アウトからの山瀬君、奥川君のタイムリーヒット、素晴らしいと思いました。また、6回の南保君のタイムリーも2アウトからでした。

 7回、2点を追加された後の鯰田君のセンターのエラーを誘う一打もいい感じで打てました。8回の勝ち越しの時にもう一本が出れば言うことはなかったのですが、そこは改善点でしょう。

 最後は三者凡退に打ち取られましたが、非常に粘り強い打線になってきたことは確かです。ここをスタートとして春、夏と成長していってほしいと感じたのでした。

 

 投手は、竹谷君が最後まで本来の姿を取り戻すことはできませんでした。私も身体面からその要因克服のためにアプローチしていきたいと思いました。ところどころ光るところがあるので、その部分を伸ばしていければ問題はないと思います。

 奥川君はよく投げました。そしてゲームの流れをつくり攻撃に繋げていきました。この試合では、近江高校ほど全体的には球のキレはありませんでしたが、気力のが乗っている時には鋭い球を投げていました。若干、守備が足を引っ張った感はあるのですが、スタミナ等、改善していくところは多くあると思います。そのあたりはスタッフも本人も認識できた大会ではなかったかと思います。

 三重高校も甲子園初先発なら星稜も初先発 山口君はやや制球力を崩してはいましたが1回を無得点に抑えました。彼もここに来て成長している一人だと感じます。この経験は大きな糧となると思います。

 9回、得点10-9、ノーアウト満塁でマウンドを託されたのは2年生の寺沢君。試合の映像を見る限りですが一番よくベンチで声を出していた一人ではなかったかと思います。この大舞台のギリギリの局面で起用された寺沢君。もう少し簡単な場面で投げさせてあげたかったですが、結果はどうあれ、アウト二つを三振でとったシーンは感動しました これも守備の対応がもうひとつのところが重なり4点を取られましたが、彼にとっては大きな大きな成長点となったのではないかと思います

 

 星稜高校野球部の春のセンバツ大会の道はここで終了となりました。

 良いも悪いも多くのお土産をもって金沢へ帰ることができます。

 タイ記録なれど星稜にとって23年ぶりのベスト8進出という歴史の1ページに名を残し、彼らはさらに成長していくことでしょう と信じたいと感じましたし、この素直で、明るく、元気なチームカラー、謙虚な野球への姿勢があれば、ここを足がかりに大きくステップすることもできると感じました

 

 スタンドで、テレビで、ラジオで、ネットで、甲子園球場に向けて声援、応援をしていただいた皆様に感謝です

 私も多くのものを学ぶことができました。

 それについては、少しだけ 練習・トレーナー活動編で書かせていただきたいと思います

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

追伸;大会第10日目の他の試合

 第1試合  日本航空石川高校(石川県) 1-3 東海大相模高校(神奈川県)

 第2試合  創成館高校(長崎県) 10-11 智辯和歌山高校(和歌山県)

 第3試合  大阪桐蔭高校(大阪府) 19-0 花巻東高校(岩手県)

 

    二葉鍼灸療院 田中良和

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