もう夏が始まっていますが、ここで春のセンバツ高校野球大会のトレーナー回想録を書かせていただきたいと思います。
星稜高校が春のセンバツ高校野球大会へ出場するのは、2005年の第77回大会以来ですから13年ぶりでした。当時、私も帯同させていただきましたが、その時の対戦相手は、鹿児島県の神村学園でした。この試合が山下 智茂 先生(現 星稜高校野球部名誉監督)が指揮をとった最後の甲子園となりました。 5-3 での惜敗でした。
さて、2018年、抽選の結果、大会第7日目(3月29日 2回戦からの登場)で九州地区代表(宮崎県)の富島高校との対戦となりました。県立高校ですが九州地区代表でもちろん侮れない相手。それに2005年を思い浮かべ”ワーオ九州かい”と本当に思いました。
大会第7日目ということで選手のコンディションンも悪くありませんでしたので出発を遅らせ、3月25日の夕方到着を目指し選手たちが宿泊する大阪のホテルへ向かいました。
嬉しいことに ホテル到着後すぐに「ケアお願いします
」という選手があり、大阪まで安全運転で来ましたが、疲れも吹き飛び数名ケアさせていただき、選手とのトレーナー帯同生活が始まりました
選手たちは3月15日から甲子園へ入り調整。大雑把に天候を書いておくと、大会が始まる前までは冷たい雨が降り、コートが必要なくらいの寒さであり、大会が始まってから昼間は初夏のような暖かさという、今年の天気を象徴するようなセンバツ高校野球大会でした。・・・体調管理も難しくなるのですが
練習・トレーナー活動編は後日、書かせていただき、まずは試合編の回顧録を書いておきたいと思います。
第90回記念選抜高校野球大会
大会期間:2018年3月23日~4月4日 優勝校 : 大阪桐蔭(2年連続3回目)
出場校:36校(21世紀枠 3校・神宮枠 1校を含む) 総観客数:約540,000人
星 稜
富 島(宮崎県) 3月29日(木) 観客数:15,000人
試合開始;9時02分 試合終了;11時 ~大会第7日目 第1試合~
富 島 0 0 2 0 0 0 0 0 0 2 H8 E3
星 稜 1 0 7 2 0 0 0 1 X 11 H11 E0
投手;竹谷君(2回1/3)-奥川君(6回2/3)
二塁打;南保君2 山瀬君2
選抜高校野球 7日目 第1試合 星稜×富島
第2試合: 日大三 三重(0-8で三重が勝利)
第3試合;東海大相模 静岡(8-1で相模の勝利)
投手では、身体の調子は悪くありませんでしたが先発の竹谷君は、まだ身体にキレがなく、バランスも微妙にずれているようで、いい球はあるのですが、相手打線に痛打され、3回途中で奥川君に交代。奥川君も素晴らしく動きが良いというほどではなく、ややボールが真ん中に集まることはありましたが、要所はしっかり抑え相手打線に追加点を許しませんでした。
竹谷君の顔が冴えなかったのが気になりました。またやはり初戦、それも甲子園での初戦ですから皆、緊張したようで表情もすごく固かったです。次の試合からは、いつもの明るいチーム星稜に戻るのですが、やはり緊張するものは緊張するのです。
打撃はこちらもやはり固い。好調を維持している南保君と山瀬君は元気でした。その他の選手は少し固さがありましたがフルスイングをして球威に負けていなかったので、うまく間、間に飛んでいきました。
奥川君のピッチングと固い守備でリズムをつくり、今年のチームカラーの一つである集中力のある攻撃と相手のミスを見逃さない勢いでビッグイニングをつくり試合の流れを掴み、久方ぶりのセンバツ高校野球での勝利を掴むことができました
終わってみれば固さはあったかもしれませんし、監督やコーチのゲームメークとは違ったかもしれませんが初戦としては、まずまずのスタートだったと思いました。
それにしても甲子園球場で聞く母校の校歌
いいもんですいつ聴いてもジーンときます
星稜高校は終盤の登場ですので、これから次から次へと試合が展開していきます。次の3回戦は、大会第9日目で強豪校の近江高校(滋賀県)です。
試合が終わってからが私のお仕事です どんな時でもお仕事ができることは嬉しいことです。選手たちが万全の調子で明後日を迎えられるように尽力するのでした
最後までお読みいただき、ありがとうございます
追伸
星稜高校野球部の宿舎であったAPAホテル肥後橋駅前さんから、初戦勝利ということで元谷社長からささやかなお祝いのケーキをいただいたのでした。
サプライズに感謝 粋なはからい