二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

大きな努力で小さな成果

2010年01月14日 | 言葉のちから 心のちから
社会では、世界を席巻しきた今までの資本主義経済の終焉へ向けての流れや民主主義の名のものと隠されて続けてきた真実が明るみに出て、変化の時代が到来しています。

今まで以上に、「こころの豊かさ」や「愛」などの相手を思いやる気持ちが大切な時期にきているのでしょう。自分の心の内側に焦点をあて、そこから、広い視野で世界を、地球を、宇宙を、時代を、みつめていくことが必要なのかもしれませんね。

でも背伸びする必要はありませんよね。自分のできることを、自分の日常生活の中で、その時々で自分の心の内側をみつめていくことが肝心です。

≪与えられた境遇を受け入れて、少しでもよくしていく努力をする。大切な人生の意義だと思います。
たとえ紙一枚の厚さのためであっても、どんな努力も惜しまない。ときには、何の成果が得られなくても諦めない。

「大きな努力で小さな成果を」「微差」「僅差」を大切にする。私の基本的な考え方です。≫

『鍵山秀三郎 一日一話』 鍵山秀三郎 著


≪真に大志を抱く者は、小さな事柄でも一所懸命に勤め、また真に遠大なる考えを抱いている者は、些細な事柄もゆるがせにしない。
 ○人間の本当の正しさは、礼節と同様、小事における行いに表れるもので、言葉ではない。≫

『佐藤一斎 一日一話 ~言志四録を読む~』 渡邉五郎三郎 監修


欲というのは生きている限りなくなるものではありません。欲は人間が生きていく上で必要なことだと思います。「健康になりたい」「おいしいものが食べたい」みんな欲なのですから。

しかし、他から奪ってまで、自分さえよければ、相手をだましてまで、相手を犠牲にしてまで、環境を破壊してまで、自分の富になりさえすれば、今まではそんな世の中でした。そんな欲では、自然環境も地球も、人間自身(心や精神)も歪みが出てきて限界がくるのは当然の流れだと思います。「今」はその流れに変化が起きている時期です。

人として正しい欲を追求するとでも言いましょうか。他者を思いやり、愛する欲とでも言いましょうか。生活の中で小さなこと、些細なことから実践していくことが大切ですね。一人一人が行えば、×68億人のパワーが生まれますよね

確かにお金を儲けないと生活はできませんが、何のために仕事をするのか、誰のために、何を目的に、どんな理想を持って、どんな信念を持って、そんなことが大切なのだと感じます。お金はその後についてくるのでしょう。原因があり結果があります。他者に喜んでもらえる、その対価として物質的にはお金という形で見返りがくると考えると楽しくなります。

思考が人生そのものだとも言われます。精神的に豊かに思考すれば、そんな人生が実現できるということです。エゴを追求し、自分だけのことを考え思考すれば、そのような人生が実現します。

人生は成長のためにあると思います。仕事しかり、結婚しかり、様々な人生の場面しかり。
「今」を一所懸命、小さいこと、些細なこと、簡単なことにも一所懸命に努力することが大切ですね。そして、自分が納得いくまで努力をするプロセスが大事であり、成果は小さくても、そこに感謝をして、次の成長に繋げていくことが、人生の階段を一歩一歩(時に一歩さがりながら)進んでいくということなんでしょう。

オバマ大統領ではありませんが、change 変化の時期に来ています。何の変化か… それは自分自身に内在する心の変化です。心の窓を開いて自分の可能性を引き出すことが変化なのだと、私は思っています。

二葉鍼灸療院 田中良和
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白山比神社(しらやまひめじんじゃ) 参拝

2010年01月12日 | 日常
1月11日(月祝 成人の日)、星稜野球部の練習を見た後、今年は必ず参拝に行こうと思っていた白山比神社へ行ってきました。初めての参拝です。

練習を見てからでしたから、神社到着が5時くらいでしたので、もう辺りは暗かったです。誰もいないのではと思いましたが、ちらほら参拝にお見えになる方々がおられました。



なぜ今年は白山さんへ行こうかと思ったのかそれは…秘密…ではありませんが、実は白山が偉大な山だなと思ったからでした。変な理由日本の三名山と言われる山は、富士山、立山、白山だそうですね。立山、白山の二山に囲まれているのが石川県です。災害の少ないのもこの山のお蔭なのかも…。水がないと人間は生きていけませんが、人間の利用する水はほとんどが山(森林)から一度地中に吸収され、土地の養分を吸収し伏流水として湧き出てきます。白山はその影響を石川県の広範囲に与えています。ですから美味しいお米もできるし、美味しいお酒もできます(今、ちょうど車多酒蔵の”五凛”という純米酒を頂きながらブログをうってま~す)。その川の養分は海岸の生き物に栄養を与え、そこからの食物連鎖により、元気のいい美味しい魚介類を頂くことができます。食べることばかりですが、石川の人々が様々な恩恵を受けているのが、この白山だと思ったという理由で、今年は感謝の意味を込めて参拝したいな~と思ったのでした。

金沢とは温度が違います。ひんやりと気持ちを引き締めて頂いた感じです。神社周囲のご神木も太く、生命力と、自然のパワーを感じました。ちょっとタッチさせて頂きパワーを注入させて頂きました。

神社にお参りをし、ふと横をみると”おみくじ”がありました。「今年の初おみくじは大吉だったからな~、引かないで帰ろっかな~」「いやいや、せっかく白山(しらやま)さんに来たんだから、やっぱ引いていこう」ということで引かせて頂いたのでした。結果は………大吉、今年はやはり大吉なんでしょうね 

でも、いい言葉が書いてありました「大吉ではあるが、世の中、盛もあれば衰もある、これが人生です。こんな時こそ、謙虚に次にくる衰に備え、今から種をまいておきましょう」というような言葉がありました(文章の意味はこのような感じですが、文面は、もっとちゃんと書いてありました)。



調子の良いとき、成功している時、運がいいと思うときほど、謙虚さを忘れずに、自分の足らないところを見つめて対処しておく。次の変化に備え向上心をもって、広い視野で人生を計画することが大切なことだと訓示を頂きました。参拝に来てよかったと思いました。

生かして頂いて、ありがとうございます。

さて、今年も完走するぞ 

二葉鍼灸療院 田中良和
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星稜野球部 練習を見に行く(2010年 初)

2010年01月12日 | 高校野球
最近は、業界の仕事や行事、会議などが入り、なかなか練習を見に行けませんでしたが、久しぶりに練習を見に行ってきました。今年初ですね。

現在は室内練習場にて、下半身と体幹を中心とした基礎体力作りが練習の内容であるようです。選手は皆、下半身に疲労がたまっているようでした。身体のケアをすることも大事ですが、この季節は身体をいじめる時期でもあり、やや疲労が加重するくらいのほうが筋力やスピード、俊敏性などの基礎体力ができてくるというものです。


体育館を疾走する投手陣 投手は野手の数倍走らないとね 野球の中で一番体力が必要で、試合でもっとも光る存在は投手なのですから

選手個々に身体の完成度や、クセなどあり、筋力や柔軟性なども様々です。その辺りを練習を見ながら、体の動かし方や意識の置き方などワンポイントアドバイスするのも私の仕事のうちです。正しい、選手にあった身体の動きをすることが、この時期、機能的な筋肉をつけていく上で必要になってくるのでしょう。

久しぶりに練習を見ていて、「やっぱりこのチーム面白いな~」と思いましたね。何かチームから出てくる明るさというものがあり、きつい練習だと思いますが悲壮感がありません。これから段階的に練習の強度も増してくると思いますが、この気持ちを忘れずにやって欲しいと思いますね。




練習メニューをみるとスタッフが飽きないように、それでいて総合的に体力がつくようなメニューになっています。これは選手にとって幸せなことでしょう。そんな中で”意識して練習する”ということが、さらに自己のパフォーマンスを高めていきます。このトレーニングはどの筋肉を鍛えているのか、どの野球の動作に関連するのか、この練習の意図は、など練習の内容に関して意識して行う。また、自分の冬季の大きな目標、中期的な目標、日々の目標を立て、それを意識して練習に取り組むこと。筋肉だけの問題ではなしに、脳神経のネットワークも活性化されるわけです。

そして、この時期の身体をつくる大きな要素は”食事”です。食事もトレーニングのうちです。ただお肉(タンパク質)を摂取すれば、疲れにくい、回復しやすい(修復能力が高い)、機能的な(野球に)筋肉がつくというものではありません。人間の身体の消化・代謝システムというのはそんな単純にはできていません。ようはバランスのよい食事を摂るということなのですが、やはりご飯をしっかり食べるということが基本になります。

炭水化物(糖質)をしっかりとり、エネルギーを筋肉に蓄えます。激しい運動をすると身体各所で新陳代謝が活発に起こります。この際もエネルギーが必要になります。脂肪と酸素を反応させてもエネルギーをつくるのですが、運動選手のスタミナにおいて大切なのは細胞内に糖質や瞬時に利用するエネルギー物質がどれだけ蓄えられているかにかかっています。

タンパク質はトレーニング期においてはしっかりとります。鶏・豚・牛・魚などの動物性のものとともに、大豆など植物性のものを一緒にとるようにすると、腸の中に入ってからの毒性が少なくなります。腐るという字は、中腔の器官を表す「府」=腸菅に「肉」という字がつきます。食物繊維のまったくないお肉ばかり食べると、腸壁にひっつき排便が上手くできなくなり、腸のひだの間で腐敗して、免疫力も低下しますし、血管の機能も低下します(循環が悪くなる)。また、疲れすぎて食欲が低下したり、どうしてもタンパク質の摂取量が運動量に対し足らない場合は、プロテインなどで補ってもいいと思います。あくまでの食事がベースであり、補助のプロテインです。

脂質はお肉を食べれば自然に一緒に入ってきます。揚げ物やてんぷらなどはほどほどでいいでしょう。食事を簡単に済まそうとするとどうしても脂肪(揚げ物など)が多くなってしまいます。脂肪は取り過ぎるとエネルギーとして体内の脂肪細胞に蓄えられるわけですが、スポーツ選手でも溜まり過ぎると(肥満)、細胞が糖質を取り込む時に利用されるインシュリンというホルモンの機能が低下し、エネルギー製造システムが上手く循環しなくなります。普通の人なら糖尿病への道に向かっていくということです。

三大栄養素だけでは身体の中では機能的に利用することができません。そこには、ビタミン・ミネラルという微量栄養素が必須となります。これらは身体の中で合成することはできず、食物から摂取しなければいけません。この微量栄養素の摂取不足こそ病気の原因とも言われています。野菜や果物をしっかりとるということです。それも”季節のもの””地元産か産地が近いもの”がベターです。無農薬・有機肥料を使っていればそれに越したことはないのですが、そこまで求めると、現代の食事情からして食べるものがなくなってしまいます。ビタミンはエネルギーの最終段階で必要な補酵素を作るため、ガン化しそうな細胞を除去するため、身体の様々な場所で三大栄養素を援助しています。ミネラルも、神経伝達、筋肉収縮、細胞の新陳代謝など身体の様々シーンでこれがなくては身体機能として成り立たないくらい重要な働きをしています。

もう一つ、食物繊維をとるということです。人間は息を吐くから吸えます。食物もカスが出るから、次が入ってこれるわけです。排便です。食物繊維は腸壁にひっついている腐敗物や便などを外へ排出する刺激となります。また、腸内細菌の餌、特に乳酸菌などの善玉菌の餌にもなり、腸内環境がよくなります。そうすると、朝一番に気持ちよく便が出て、腸管機能(消化・吸収・転換・排泄)がよくなっていますので、よりスムーズに身体に必要な物質(栄養素)が必要な場所へ送られるということにもなります。

また、筋肉の修復・筋肉の増強・疲労の除去を効率的に行うには、練習後、30分~1時間の間にプロテインなどのタンパク質と、バナナやおにぎりなどの炭水化物をいしょに摂取したほうがいいです。

よく考えると量の差こそあれ、身体をつくる食事は普通の学生とそう大きく差はないと感じます。量は別ですよ。食事は各家庭で環境が違ったり、状況が違うので、家族で相談して、栄養もトレーニングのうちであり、成長期には非常に重要な身体づくりの要素になることを話し合って、これも選手自身が意識して食事を行うことが大切です。それにも増して重要なことは「感謝」して頂くということですね

練習も食事も、意識して自分の身体と心を感じることがこの時期には大切です。グランドへ出てからでは、なかなか自分の身体に意識が届きにくいものです。今の内に、しっかり体内意識、体内感覚を研ぎ澄ましておくことが、基礎体力だけに限らず、野球に対する強い意識づけに繋がり、個人のレベルがアップし、チームが強くなっていく原動力の一つになってくると思うのです。

最後のミーティングにおいてもこの話を少しさせて頂きましたが、皆、真剣に、いい目をして話を聴いていました。んん~今年のチームは、なかなか良い成績をを残すと思いますよ 

二葉鍼灸療院 田中良和
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2010 二葉清友会 新年会

2010年01月12日 | その他の活動
1月10日(日)、二葉清友会の新年会に参加しました。この会は、東洋医学研究所 所長 黒野先生が中心になって行われる会であり、東洋医学研究所の重要な人づくりの柱になる会です。日本の精神文化、あるいは、東洋哲学思想をもとに現代の世相、心の在り方を勉強し、それを自己の人生に活かすことのできる人間性を養うための会が二葉清友会です。

金沢を早朝に出発。 雨が強く降っていました。名古屋に着くと曇りのち晴れ、空が高い感じがしました。日が差すと温かささえ感じました。さすが太平洋側は違いますな~。

さて、会が始まる前と終了後、師匠の黒野先生に短い時間ではありますが様々な話を聴かせて頂きました。世界や日本の社会の流れ、政治や経済の話。医療界の話、政治家や医師、あるいは、行政側との話し方、とテクニカルな面の話は、自分の仕事を行っていく上で、非常に幅広い視野で物事を視て、信念を持って事に当たらなければならないことを学びました。ここ数年は世界的に変化のある年になると思っている私にとっては腑に落ちる話が多かったです。広い所から自分の仕事を見つめることが、今後の人生を切り開いていく大切なポイントになると感じましたね。

鍼灸業界、鍼灸学会のお話も聴かせて頂き、身の引き締まる思いでした。これは悲観的にとか、オーバーな話でなく、鍼灸の業団、学術団体が社会からどんな評価を受けているか、医療の中ではどう考えられているのか(特に鍼灸師が)、代替医療の中ではどうなのか、事業仕分けではありませんが、代替医療の仕分けをし、それに力を入れようとしている国としての流れを鍼灸師は理解しているのか、など、非常に我が身を常に磨いて、一般の国民だけでなく、様々な分野の人に認められる鍼灸師、鍼灸医学、鍼灸界になっていかなくては、鍼灸師自体が非常に危い立場にあると自覚させて頂きました。


 黒野先生の開会のご挨拶。向って左は日本棋院中部支部総本山 酒井先生

さてさて、この会は金沢、新潟、広島、浜松、岐阜など各地で開業させて頂いている弟子、愛知県内で開業している弟子、東洋医学研究所で研修中の弟子(専門学校教諭も含む)、弟子以外でも師匠の鍼灸医学に対する姿勢に学ぶ多くの鍼灸師が参加しています。黒野先生の囲碁の仲間、昔からのご友人方も参加されます。総勢50名を超えていました。

11時から3時間、ルブラ王山にて開催され楽しい雰囲気にて進行されました。

やっぱり、この雰囲気がいいですよね。人生、楽しくないと そして同じ価値観を持つ仲間が多くいて、何でも話せるというのは非常にうれしいことですし、感謝しなければいけません。それも、いい師匠に巡り会えたということが重要なポイントであり、これなくして自分の人生はあり得ないと感じます。私は人生の分岐点、分岐点で素晴らしい方々との出会いがあり、そこから何か大きな力で人生の方向が示されているように思うのです。小学校の時は少年野球の野村監督、高校の時は星稜高校野球部 山下監督、仕事を決める時は川本接骨院・鍼灸院の川本先生、そして、仕事・人生を追求する段階では師匠の黒野先生と、各分野で自分のことは省みず他の人たちのため、世の中のため、業界のため、精力的に動いてきた尊敬できる方々に出会えたことが自分の財産だと思います。また、その出会いに報いることができる人間になっていこうと思うのです。



 楽しい~ 美味しい~

 サブちゃん”まつり” 歌っちゃえ~

名古屋は第二の故郷ですが、本当に東洋医学研究所に寄せて頂き、師匠の話を聴き、後輩たちの頑張っている姿を視ると、本当に勉強になることが多いですし、いい刺激、いいストレスになるのです。

また、この会に参加するたびに、人の繋がりの大切さ、心の大切さを実感します。ここ3年はこの二葉清友会で45年以上前から勉強し続けている、日本の精神文化、東洋哲学思想などをもとにした心の在り方、考え方、ものの捉え方が重要になってくると私は思います。変化の時だからこそ自分の心の中はぶれてはいけないのだと思います。ぶれない心とは何なのか…皆それぞれ思う事は違うと思いますが、師匠が最近よく話をされる”本当のことを視て、本当のことを言う”そして”本当のことを言っている人の話を聴く””本当のことを見分ける”本当の、本物を心の中に持つことだと思います。鍼灸業界に限らず、社会でも本当のことを言う人がバカを見る場面が多く見受けられます。そんな業界や社会ではおかしくなっていって当然だろうし、それが原因と結果の法則だろうと思います。

そんな世の中にならないためにも、自分を磨き、自分の人生の一瞬一瞬において、人を思いやり、本当のことを見つめることが大切になってくると思います。本当のことには、愛があり、思いやりがあり、感謝があり、寛大さがあるのだと感じます。そんな社会するには、一人一人の心の在り方、そして実践しだいですよね。

帰りの名古屋の天気は晴れ、日差しも強く、この会に参加し、師匠の話を聴き、太陽の日差しを受け、いろんなエネルギーを頂いた感じです。ありがとうございます 

二葉鍼灸療院 田中良和
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政権交代から4か月が過ぎ…

2010年01月08日 | 社会
昨年の8月、ながらく続いた自民党政権が、さまざまな真実や歪をを知りはじめた世論により崩壊し、民主党へ政権が交代しました。

ここまでの間、小沢さんや鳩山さんの献金疑惑が各紙面や報道をにぎわせています。普天間基地や予算編成、さまざまな政策に対して各報道機関とも重箱の隅をつつくような否定的な報道が目立ちます。
亀井さんが、郵政民営化という欧米化にストップをかけ、国民の資産や土地のバラ売りを土俵際で踏ん張り投げを打っているのに、それに文句を言っている記事も多いように思えます。財政は厳しい状態で亀井さんが本当のことを言っているのに、話を違う方向に向け、連立がおかしい、成り立たないなどという話になります。

小沢さんは実力者であり、鳩山さんが表で動き、裏では活動的に小沢さんが力を発揮しているんでしょう。

何を言いたいかといと、国民が賢くならないといけないということです。新聞やテレビが一斉に同じ論調で、同じ報道をしている時は、なぜだ?と疑うことが必要です。これは小泉内閣の時に嫌というほど味わったのではないでしょうか。実際、小泉さんが首相の間、株価はどんどん下がってしまいました。それなのに規制緩和の名のもとに外資が一斉に日本の市場に入ってきました。国内の倒産件数は増加の一途。本当に弱い所は生き残れないのでしょうか?環境に適していかないと生き残れないのは事実ですが、人為的に操作されたものを全て適者生存と受け入れては、情報を知らないものはひとたまりもありません。それがまかり通ってきたのが小泉内閣の時期なのでしょう。

行政や政治は深くややこしく複雑に絡み合っています。メディアの表面的な報道に惑わされてはいけない時だと思います。もっと深く流れているものを知り判断していかないと結局は損をするのは国民なのだと思います。

普天間基地の問題にしても、ここで問題になっているのはヘリポートの問題であり、1300メートルもの滑走路をつくることではないのです。それも地球が長い年月をかけて創り上げてきた美しい自然を破壊して、戦争を援助する施設をつくるのです。そこには国家間だけではなく、その利益を狙う人たちも結びついているのでしょう。また、沖縄に駐留している海兵隊のグアム移転にもう日本から相当の支援金が出ているようです。アメリカはもうグアムへ移転してもいいと思っているのでしょう。そして、話し合いの期間を延ばせば、さらに補償金をとれるのではと考えているのかな~と感じます。あくまでも自分の推測ですけどね。

リーマン・ブラザーズが倒産し、サブプライムローンに続き第2の金融危機が起きました。これは資本主義の限界が見え隠れすると感じるのですが、リーマン・ブラザーズが倒産する最後のきっかけはグルジアの南オセチア侵攻にあるようです。折しも皆、北京オリンピックで浮かれていた最中、グルジアが南オセチアに侵攻しました。経緯を話すと長いのでやめますが、グルジアのバックにはアメリカとイスラエルがおり、南オセチアはロシアにより守られています。結果、グルジアは待ち構えていたロシア軍に負けるわけですが、後ろの大国が糸を引いていたことは明白ですよね。ロシアは「何をやっとるんじゃ」ということで、アメリカ国債、地方債、リーマン・ブラザーズ債を市場に大量に放出したようです。それが金融危機のきっかけなわけです。社会や経済は、いろんなことが結びついているんですよね。

私の師匠は、「世界で起こっていることや、日本で起こっていることは、けっして他人ごとではないんだよ」「自分のこととしていろいろ考えるようにしなさい」と修行時代によく話されていました。その意味がここにきてやっと分かってきたということですかね。

今年も資本主義の限界が顔をのぞかせ、世に言う景気の二番底なんてのは問題にならないくらいの大変化が起きるかもしれませんね。またどこかの世界的動きが引き金を引くことになるのかも…そんなことを意識しながら、自分は「今」何をすべきか考えていくことが大切だと思うのです。

健康は自分に責任があります。人生も自分に責任があります。浅く観るのも、深く観るのも自分次第ということでしょうかね。世の中の真実に目をそらさず、だまされず目を養い、そこから光輝く未来を展望することが必要な一年であると感じます。

今年も広い視野で、社会や政治、経済、自分の仕事、人生をみつめていこうと思います。

二葉鍼灸療院 田中良和
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平成22年 石川県知事 新年互礼会&初詣 ②

2010年01月07日 | その他の活動
1月2日、石川県知事の新年互礼会は11時30分で終了。その後、ホテルのすぐそばにある尾山神社へ、同じく互礼会に参加していた、同期のヤス先生とミヤ先生とともに初詣に行ってきました。

雨模様でしたが、神様に「生かして頂き、ありがとうございます」とお礼を言ってきました。

その後、ヤス先生の患者様が経営している竪町商店街のブティックへ皆で足を運びました。ヤス先生が福を、違うか、服をコーディネートしてあり注文してあった品を見に行くとのことでした。
「こんな店は入ったの何年ぶりやろ~」と感じましたよ

とかなんとか言っているうちに、私も服をコーディネートしてもらうことに…テーマは「私に似合う勝負服&普段着でも」さすがですね。自分で選んではあり得ない、考えられない服をチョイスしてもらいました。写真はありませ~ん 馬子にも衣装って感じですか~こんな格好もいいかも…なんて少し気に入った次第でございます。

その後、皆で初外飲みに行こうということで、そこから歩いてすぐの『池田町バルバール』というお店で昼から一杯ひっかけてきました。
ヤス先生が一回行ってみようと入ってみたのですが、なかなかいい店でした。そんなに大きい店ではありませんが、料理もおいしく、店長さん、店員さんも笑顔で明るく対応してくれるし、雰囲気も明るくて、本当に正月から得した気分でした。

『池田町バルバール』の店内~

何時間、食べて飲んだでしょうかね。3時間半くらいでしたか…4時間くらいでしたか~、まあ、いっか。楽しいお酒でした。今年一年についていろいろ話しました。ヤス先生、ミヤ先生ともに同じ年齢ですが、血液型も、人生観も、鍼灸への入り口も、治療方法もぜんぜん違うのですが、言いたいことも言いあえるし、何でも話せるいい関係なんですよね。人の巡り合わせなんて本当に分かりません。仲間に恵まれる、友人に恵まれることほど貴重な財産はありませんから

これで帰路につく…と思いきや、もう一軒行くことに。この3人が揃うと1件で終わることはま~~~~~~~~ずありません。ということで、いつもの行きつけ『サントリージガーバー セントルイス』へ。
ここではほろ酔いで、さらに「まだ話すことがあるのか」というくらい、仕事のこと、恋愛のこと、人生のことなどについて深く話しました。大学時代バーテンのバイトをしていたミヤ先生は、お酒に関してか~な~り詳しいので、彼が大好きなお酒の話はいろいろ勉強になるところが多いのです。ミヤ先生のせいで、最近、私はシングルモルトにはまっているのでした。ってあまり飲みにはいけませんが…ほんとかな

1月2日、この日も動き回った一日でした。しかし、元旦といい、なかなか充実した時間を過ごしたのでした。やっぱり今年はいいことあるぞ 

二葉鍼灸療院 田中良和
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平成22年 石川県知事 新年互礼会&初詣 

2010年01月07日 | その他の活動
1月2日(月)は、午前10時30分より金沢ニューグランドホテルにて、谷本石川県知事の新年互礼会が開催されました。私は石川県鍼灸マッサージ師会の理事として出席してきました。

今年は2月の終りに県知事の選挙がありますので、何か雰囲気が違いましたね。谷本県知事も今回は5選目を迎えますから、県政、最後の総仕上げとして是非とも当選したいことだろうと思います。

国では民主党が政権を取りましたので、挨拶の順番も人数も民主党が多かったです。自民党の議員さんが何か元気がありませんでしたね。これも勢いですよね。

私が県政に期待するところは、これは国にも言えることかもしれませんが、農林水産業に力を入れて欲しいということです。日本の食物自給率はカロリーベースで40%を切るか切らないかというところです。しかし、これは農薬や化学肥料、家畜の飼料などは全く考慮されていません。また、戦争は起きなくていいんですが、もし戦争でシーレーンが封鎖された場合は日本に石油が入ってこなくなります。石油が入ってこなくなると農作業機械が動きません。石油も考慮すると食物自給率は1%以下とも言われています。

そう考えると、農林水産業とエネルギー問題は対にして考えなくてはいけないのかもしれませんね。エネルギーに関しても積極的に自然エネルギーの開発・普及に力を入れて欲しいです。石川県には志賀原発がありますが原発開発なんてのはもってのほかです。今、原発をとめても原子炉が冷え、放射能の影響が小さくなるには100年かかります。低レベル放射性廃棄物だって数100年管理しないといけないし、高レベル放射性廃棄物を完全に安全に処理することなどは今の科学をもってしてもできません。もし、その中にあるプルトニウムが漏れ出した場合、それを吸いこみ内部被ばくした人間は100%肺がんになるのです。そんな超危険なエネルギーなんですね。それがすぐ近くにあるわけです。日本には自然エネルギーを開発する高い技術力があります。石川県でも、太陽、波力、風力、海洋を利用したエネルギー、地熱(日本の地熱エネルギー量は世界第3位だそうです)など、どんどん促進して欲しいと思います。

これからは特に「こころ」が大事な時代になってきます。金沢には昔から「おもてなしの文化」があります。相手に喜んでもらうということですね。学力も大事ですが、それを活かす基礎的な人間力を養う教育をもっと推進して欲しいですね。教育が未来の国の行く末、世界の行く末を決めるのだと思います。石川県には自然も、文化も、伝統も、豊かな土地もあります。子供たちが育つにはもってこいの土地だと思いますね。本当の心の教育を大人が協力してやって欲しいです。

資金がないなら税源移譲しかないでしょう。消費税に関し県(地方)に大半の使用権を与えればいいんじゃないですか。国は一般会計と特別会計を一つにすれば莫大な予算を組めます。それに各省庁が余剰金や運用資金などのお金をプールしているわけですから(埋蔵金)それを使って、国民のお金を透明性を持たせて使っていけばいいと単純に考えます。いろいろ旧態依然とした利権が絡んでいるので難しいでしょうけど。それを追求した人がいなくなる国ですからね~。

なんか長くなってしまいましたね。

そうそう、乾杯をされた商工会議所の副会頭さんの話の中に

「12月31日に夕日に感謝しましたか?」という話がありました。
元旦の朝日には感謝するが、大晦日の夕日に感謝する人は少ない。終わりがあるから始まりがあるというお話でした。

もう一つ

「母に教えられた柿の木の実の取り方」
柿の木に実がなった時、母から、「上の方と下の方は実をあまり取らずに、真ん中の一番取りにくいところの実を取りなさい」と教えられた。下の方は近所の人や子供たちが取るだろうから、上の方は冬に雪が降り餌がなくなった小鳥たちのためにとっといあげなさいというお話で、今の世の中、社会でも経済でもこのような考え方ができていないのではないか、というお話でした。

新年早々、いいお話を聞かせて頂きました

それに、今話題の、前回の衆議院議員選挙で、森 嘉朗代議士と戦った、田中美恵子氏も挨拶していました。テレビで観るよりカワイイ人でした。

ちょっと長くなったので、パートⅡに移ります。

二葉鍼灸療院 田中良和
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元旦の過ごし方

2010年01月07日 | 日常
1月1日(元旦)の過ごし方は、今年も例年通りでした。まだ一人身ですから、いろいろ自由が利くということもあるかもしれませんが、ゆったりと過ごします。
(上の写真は、少し晴れ間が見えた時に撮った、元旦の金沢の空で~す)

大晦日の夜から除夜の鐘を聴き、その後しばらく意識はありましたが、家族での楽しい食事と美味しいお酒が功を奏し、自然と異世界へ落ちていきました。
そ~いえば初夢は…見てませんね。

そのお酒がなかなか抜けきらない体を動かし、昼ごろ近所の氏神様である小坂神社へ初詣。私は今年、厄年なのでお祓いもして頂きました。一応、ネクタイ締めて、キリッと気分を引き締めてお祓いをして頂きました。何かいい風を感じましたね。厄年など昔から伝えられてきている神事などには意味があるのでしょう。お祓いをして頂き、「今年は厄年だから、いいことがあるぞ」と感じたのでした。


氏神様の小坂神社への階段です。今年は寒気が入り、とは言うものの15cmほどしか積もっていませんが、久しぶりに雪が多い元旦でした。天気予報では暖冬だと報じられていますが、今冬は暖冬ではなく、雪もそれなりに降るんではないかと思います。

その後は、ゆっくりと自分の時間を持つようにしています。これも一人身の特権か 毎年、ゆっくりコーヒーを飲みながら本を読むのです。ここ数年は、ホテル日航金沢の1階 ラウンジ『ファウンテン』で過ごさせて頂いています。約1年ぶりに訪れ、内装も変わり、禁煙席と喫煙席の仕切りもしっかりして(私は当然、禁煙席)落ち着きました。ここで4時間ほど読書したのでした。

私はお酒もほどほど飲みますが、甘いものも大・大・大好きなのでございます
上の写真は、1月の冬のスイーツセット”かぼちゃのモンブラン風パフェ”とコーヒーです。美味かった

元旦には、仕事や人生において、今年の自分の抱負や夢を創造(想像)したり、思考したりするため、そのような本を読みながら考えたり、直感やヒラメキが湧いてくる時間をつくります(オレ流)。今年、読んだ本は…ひ・み・つ・です。
自分の人生について、自分の使命について、どうしてここに生れてきたんだろうなど根本的なことから、恋愛や結婚について、世界や日本の社会状況を踏まえ今年はどうして進んでいったらよいか、地球や宇宙など人間の思いとは関係なく変化していっている大自然に思いを馳せたりします。
また、この美しい、有り難い地球という惑星に対し、今後、永続して協調し、人類の営みを子々孫々まで循環させていくには「今」何をしなければいけないのか、自分ができることは?、大きく変化している世界、日本、大自然の中で何を正しく捉えて、自分も変化・進化・成長していこうかなどとも考えていました。
さらに、具体的に仕事に関しては、治療院のこと、自分が目指していく方向性、学問のこと、鍼灸業界のこと、日本の医療のこと、その中での鍼灸の立場のこと、では日々臨床においてどうしていったらいいのか、などなど本を読みながら、湧いてくるイメージ(直観)を楽しみながら、創造(想像)し思考していました。

このような時間は、心休まり、一年の計は元旦にあり、ではありませんが、ゆったりと心を整理して考えることができるんですよね~

また、このホテル日航金沢のファウンテンに働いている人の対応もいいのです。いろいろ上層部では問題のある日航グループですが、ホテルの従業員の態度は正月の心新たな気分を、さらに気持よくしてくれるのです。
だからお気に入りの場所の一つなので~す。世の中すべて人間関係で成り立っていますから、相手に気分よく、気持ちよく、楽しくなって頂けるよう応対することは大切なことですよね。私たちの仕事も同様です。治療技術がなくてはならないのはもちろんのことですが、こんな小さな人と人の関係が意外に大きなことでもあるんですよね。

さて、今年の抱負や夢もしっかり創造(想像)できました。はじめて引いたおみくじも”大吉”だったので、今年も楽しい、充実した一年になりそうです 

二葉鍼灸療院 田中良和
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健康は養生(予防)から!!

2010年01月06日 | 養生(予防)
今年(寅年)は、どんな年になるのでしょうか私たちの心の感じ方次第でしょうかね。

一年一日、「今」を楽しく、元気に、充実して生活するためには心身の健康が大切です。健康を保ち、死ぬ瞬間まで元気に動いていたいものです。また、日々の生活においても不安になったり、心配したり、怒ったり、腹を立てたり、マイナス感情をできる限り少なくしていきたいものです。心と体をどうすれば健康に保ち、豊かな人生を送ることができるか…人生の課題の一つでもあると思います。

ここで、江戸時代の人としては長生き(84歳であの世に旅立たれた)をされ、日々養生法を実践された貝原益軒という人物の言葉を紹介します。お亡くなりになる1年前に完成した『養生訓』の冒頭の言葉を書いておきます。

≪「人間の尊厳性」
人の身体は父母を本(もと)とし、天地を初めとしてなったものであって、天地・父母の恵みを受けて生まれ育った身体であるから、それは私自身のもののようであるが、しかし、私のみによって存在するものではない。つまり天地の賜物であり、父母の残して下さった身体であるから、慎んで大切にして天寿を保つように心がけなければならない。

これが天地・父母に仕える孝の本である。身体を失っては仕えようもないのである。自分の身体に備わっているものは、それがわずかな皮膚や毛髪でさえも父母から受けたものであるから、理由もなく傷つけるのは不孝である。まして大いなる生命を私ひとりの「いのち」と思って、慎まず、飲食、色欲を思いのままにし、元気を損ない病となり、もって生まれた天命をちぢめて、早世することはまことに天地・父母への不孝であって、馬鹿げたことであると言わなければならない。

人としてこの世に生まれて来たからには、ひたすら父母・天地に孝を尽くし、人倫の道を実践し、義にしたがい、なるべくならば幸福になり、長寿にして悦び楽しむことは、誰もが願望することであろう。このようになりたいと欲するならば、まず、今のべた道を思考し、それを踏まえて、養生の方法を心得て健康を保つことである。これこそが人生で最も大切なことであろう。人の身体はきわめて貴重であって、全世界の何ものにもかえることのできないものではないか。

しかるに養生の方法を知らないで、欲にふけり身をほろぼし命を失うことは、もっとも愚かなことでもある。生命と私欲との軽重をよく考えて、日々の生活を慎み、私欲の危険性を恐れること、深淵にのぞむような、薄氷をふむような細心の注意を払って生活すれば、長生きも出来て、災難もまぬがれるだろう。

ともかく人生は、楽しむべきである。短命では全世界の富を得たところで仕方のないことだ。財産を山のように増やしても何の役にも立たない。それゆえに、道にしたがって身体を保って長生きするほど大いなる幸せはない。そこで『尚書』では長寿を五福の第一にしている。長生きは、すべての幸福の根本と言われるのである。≫

『貝原益軒 養生訓 全現代語訳』 貝原益軒 著  伊藤友信 訳


※『尚書』というのは、四書五経のひとつである『書経』のことです。書経は、中国の瞬・夏・周王朝の王者、および、それを補佐した人の言辞の記録で、五十八編から構成されています。
※五福とは、一に長生き、二に財と地位、三に健康と平安、四に陰徳を積む、五に善終(臨終の時に心残りがないこと)です。

健康で長生きすることこそ、人生においての課題であり、そして、それが幸福の第一歩だということですね現代社会においてはこれが一番難しいのかもしれませんが、心身が健康でなければ人生の目的を達成することもできませんし、心からの笑顔で日々を過ごすこともできません。

そのためには、貝原益軒さんも言っておられるように、生活習慣を整えることが健康な心身をつくる第一歩だということであり、ここが一番重要な点でもあるのです。睡眠、食事、運動、呼吸、排便、心の在り方、など人間が生活する営むにおいて基本的なものを見直し、正しく実践することが大切です。

それでも体調が悪くなったり、どうしても忙しくて時間に追われ、結果、様々な症状が現れた場合に医療による処置を受けることが必要となります。そこの第一段階としては、まず鍼灸治療など、身体の中でバランスを失っている自然修復・治癒の力(機能)を活性化させる方法を選択することが本来の健康を取り戻すには大切だと思います。それでも症状がとれない、あるいは、まずは医学的処置をしなければいけない緊急の場合は病院へかかることが望ましいのではないでしょうか。

心身を本来の健康な状態に戻すのは、自分の体の中に眠る力なのです。それをサポートするのが医療なのだと思います。手術が必要であればすべきですが、その後、身体を健康な状態に戻すの体の中の力です。鍼灸治療もしかり。ツボに適切な刺激を与えることによって、体の中の力を活性化、賦活してあげるのです。ましてや、外から強力に与える刺激に関しては気をつけなければいけません。
日本人ほど薬を服用している民族はいません。厳しく言えば自己の体の中に眠る力を放棄してしまっているとも言えます。薬を飲んでいるから糖尿病や高血圧が治るのではなく、心筋梗塞や脳溢血、ガンなどにならないなんて考えは、自分の力を放棄してしまっていると言ってもいいでしょう。しかし、時と場合によっては薬もたいへん重要な場合もあります。全てを否定するわけではありません。自分の健康はまず自分の生活習慣からです。そして体の中の自然治癒力を活発にさせること、そして、最後に手術や薬など不要なものを取ってしまったり、過剰なものを抑えつけることも一時的は必要になっていくのだと思います。

健康は自分自身に責任があります

自分の健康を実現するのは自分自身であり、自分自身が主役なのです。医師が主役でも、鍼灸師が主役でもありません。自分の体の声をきき、心の訴えに耳をすまし、東洋・西洋両医学を適宜、必要に応じて自分自身の責任で利用していくことが理想でしょうね。

テレビで報道されていたり、雑誌・新聞に書かれている健康情報には、???というようなものが多くみられます。真実の情報を得ることはなかなか難しい世の中となっています。どこからの情報で、どんな情報を取り入れ、どう自分で実践していくか…これも自分自身の責任にかかっています。自分の身体をつくる主役は自分なのですから

人間の身体の中は神秘的であり、無限の可能性があり、自分の心しだいでいかようにもコントロールすることができます。天地・父母から頂いた身体を大切にして、今年も健康で、楽しく、笑顔で、豊かに一日を過ごしていきましょう。 

二葉鍼灸療院 田中良和
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新しい世界の変化と鍼灸医学

2010年01月04日 | 東洋医学研究所 コラム
東洋医学研究所のコラムが更新されました

『新しい世界の変化と鍼灸医学』 

   東洋医学研究所 所長  黒野保三 先生


『新しい世界の流れと鍼灸医学』 研究所コラムはこちらをクリック!

年頭のコラムは、東洋医学研究所 所長の黒野保三先生です。世界の政治や社会の流れの変化、日本の政治や社会の変化、先端科学の発展とそれをまだ活かすことができていない医療行政や医療現場、鍼灸をはじめ代替医療を取り巻く現状の一端など、世界という大きな視野から鍼灸医療を見つめて書かれています。

「この世の中の変化に敏感に反応せよ」と私たち鍼灸師のお尻を叩いて頂いているように感じます。まず変化を知ろうとする意識、そして知ることにより知識とし、自覚し、それに対応すべく行動する。これが大切なのでしょう。私も、医療に限らず、今年の社会は大きく変化すると展望しています。社会生活を営んでいる以上、世界情勢や世界の経済の流れに影響されるのが私たち国民です。まず知ることが大切ですね。

是非、コラムをご覧になってくださいね 

二葉鍼灸療院 田中良和
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