二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

第49回 加賀・三策塾(学術研修会) に参加

2012年01月10日 | 鍼灸
12月4日(日)は、第4回IST認定スポーツトレーナー養成講習会と重なりました。本日も先月に引き続きコーディネーターの中田先生が中央業団体の会議で東京に行くということで、私が進行を勤めさせて頂きました。

ISTの受付を行い、講義の最初だけを少し聴講&撮影を終えて加賀・三策塾会場へ向かったのでした。研修会が終了したら、再びIST講習に戻るという、なかなかやりがいのある一日だったんですけどね

 第49回 加賀・三策塾 

 日 時:平成23年12月4日(日)  午前10時~正午
 会 場:石川県立盲学校
 内 容:①鍼灸医療安全対策マニュアル 通読 「システムとしての鍼灸医療事故の防止 P57~69」
                               「鍼灸医療事故の事例 5 P95~97」
      ②筋肉の触診実技~筋触診マニュアルを教科書にして~
        「頭板状筋の復習、頭半棘筋
               後頭下筋群(大後頭直筋、小後頭直筋、下頭斜筋、上頭斜筋)」
      ③鍼灸業界・学会・医療など最新ニュースと報告



 石川県鍼灸マッサージ師会、金沢市師会 常盤会長の挨拶



内容は大きく変更はありませんが、鍼灸の安心・安全の認識と基礎解剖学的触診です。

私たちの仕事の特徴は、まず患者さまとの触れ合いです。悪いところへの「手当て」です。今回、触診した筋肉は、首や肩の凝りや痛みはもちろん、頭部の痛みなどにも関連する筋肉です。臨床の場合は一々「この筋肉は~」なんて考えていたら、どれだけ時間があっても足りません。臨床の時に、パッとヒラメキ、手がそこへ行き、無意識に触れるようにしておかないといけないと私は思っています。

そのために意識をしながら行う触診の実技は大事なのです。「そんなこと、まだやってんのか~」なんて思うかもしれませんが、何事も基本が大事であり、しっかりフィードバックすること、反復することが重要だと思います。研修会自体は短い時間ですが意識づけを行うためには十分な時間でしょう。

私もそんなに頭はいい方ではないので、コツコツと基礎を重ねながら、臨床に応用力をつけていくことを地道に行いたいな~と思っています。

「理想は高く、行動は地道に」ですかね。

来年度からは内容に、最低限おさえておくべき解剖学的知識を臨床を絡めて研修する予定になっておりますので楽しみです。

患者さまのために、地域医療のために、勉強し、技術を磨き、患者さまを受け入れるだけの心や人間性を修練する、医療を行うものにとっての基本であり、原理でしょう。言い換えれば「当たり前」でしょう。そう、いつも師匠に叱咤激励されます。

やったるで~


二葉鍼灸療院 田中良和
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石川県スポーツトレーナー連絡協議会(IST) 第4回認定スポーツトレーナー養成講習会

2012年01月07日 | スポーツ障害
12月3日(土)・4日(日)、石川県スポーツトレーナー連絡協議会(IST)の第4回認定スポーツトレーナー養成講習会が開催されました。これが本年度の最終講習となりました。


 第4回IST認定スポーツトレーナー養成講習会 

 日 時:平成23年12月3日(土)・4日(日)
 会 場:いしかわ総合スポーツセンター 第2・3会議室
 講習内容

  12月3日(土) ≪午後2時30分~5時30分(2単位)≫

   『スポーツ栄養学』  講 師;高畠朋子 先生  
                  (財)北陸体力科学研究所 ウエルネス事業部 ヘルスケア事業課 主任 
                                    管理栄養士

  12月4日(日) ≪午前9時~正午(2単位)≫

   『応急・救急処置(内科・外科を含む)』  講 師;太田圭亮 先生
                                   金沢大学附属病院 救急部

   ≪午後1時~2時30分(1単位)≫

    『AEDの基礎知識』  講 師;江幡 隆 様  日本光電中部株式会社 安全管理部

   ≪午後2時40分~4時10分(1単位)≫

    『サプリメントを語る』  講 師;北山吉明 先生  
                      (財)石川県体育協会 スポーツ医・科学委員長
                      北山クリニック 院長
   

    『実践スポーツトレーナー学』  講 師;片田敬太郎 先生
                       石川ミリオンスターズ コンデイショニング&ストレングスコーチ
                       (財)日体協公認アスレティックトレーナー
                       理学療法士

   閉講式


この両日で、平成23年のIST認定スポーツトレーナー養成講習会は終了となります。80名以上の皆さまが参加され熱心に講習を受講されていました。また、この事業で平成23年度のISTの行事は終了です。3月27日の発会式から突っ走ってきました…いや、その準備段階からですかね。はじめは本当に形になるのかと思っていましたが、役員の皆さまが有能な方が多く無事、形になり、そしていいスタートの年となりました。

平成24年は、さらに充実し、スポーツ石川を盛り上げる縁の下の力持ちになれるように頑張りたいです。


 スポーツ栄養学の講習 高畠先生
 

高畠先生には、パフォーマンス向上やスポーツ障害の予防に大切な、運動・休養・栄養のうちの栄養の部分の講習をして頂きました。運動能力向上には、どんな栄養が必要で、どのように食事メニューを考え、具体的にはどのようなメニューで構成すればいいのか、など分かりやすく、具体的に教えて頂きました。

言わば、スポーツ栄養学 基礎編のようなものを選手に分かりやすく説明できるように教えて頂いたということでしょうか。

また年代別エネルギー摂取必要量など数字を出していたのが分かりやすかったのではないかと思います。数字では分からない所もあるが、数字があるから一つの目安にもなります。一定の基準を目安として、自分なりに選手にどう指導していったらいいか、アドバイスをしていったらいいか、ということだと思います。栄養に限らずケースバイケースということも頭に入れておかないとね。



 応急・救急処置 太田先生
 

太田先生には、応急・救急処置として、救命を行うことの意義、心停止を疑われる人に対する救命方法の流れ、救命処置の胸骨圧迫はなぜ大切なのか、その原則、小児心肺蘇生、AEDについて、傷病者の観察の仕方、心筋梗塞について、脳卒中について、熱中症について、その手当、ハチ刺傷について、外傷(出血、創、骨折、捻挫)についてを説明、解説して頂きました。



 AEDの基礎知識 江幡様とアシスタントの方


江幡様には、より詳しくAEDについての説明と使用方法を実技を交えながら説明して頂きました。当初、日赤の救急法救急員の資格を取得し、認定証をもらおうという予定にしておりましたが、講習時間が4時間以上必要であることと、一回の講習の定員が30名であるということで残念ながら断念したわけで、このような企業の方に説明をして頂いたわけです。
医学的な説明などは午前中の太田先生のところで出てきましたので、救急表の講習としてはオッケーだろうと思います。



 サプリメントを語る 北山先生
 

北山先生には、スポーツ栄養の分野、ことにサプリメントについて講習をして頂きました。巷に健康をうたって販売されている食品に「保健機能食品」があり、国に届け出が必要な「特定保健用食品」と、必要のない「栄養機能食品」があります。後者がほとんどであるようです。国に届け出がしてあるものには消費者庁許可のマークが入っており、表示内容に用途(栄養成分機能)が表示してあることが違いだそうです。お話を聴くまであまり意識してみませんでした。その他、栄養分の消化・吸収機能を考えた場合、サプリメントの成分がそのまま体内に吸収されるとは考え難い、サプリメント広告の嘘、適切な情報収集が大切なこと((独)国立健康・栄養研究所、厚生労働省、内閣府 食品安全委員会、消費者庁食品表示課など)、サプリメントの間接的悪影響(あくまでも栄養補助、噛まない…発育期には本当に必要?!)、水分摂取の重要性と摂取方法などの内容でした。



 実践スポーツトレーナー学 片田先生


その後、後半は受講者へのサプライズとして、2011年 BCリーグ日本一に輝いた、石川ミリオンスターズの影の功労者、縁の下の力持ちであるストレングス&コンディショニングコーチの片田 敬太郎 先生に、実践スポーツトレーナー学として、ミリオンスターズはもとより、これまでのトレーナー活動の経験をお話して頂きました。
片田先生は、米大リーグ、ホワイトソックスでもトレーナー経験があり、お話は短い時間でしたが本当にトレーナー活動において考えさせられる内容で、非常にためになりました。私としては野球という共通の種目であり、さらにためになりました。
まず、その環境によってトレーナー活動の内容や方針が変わってくること。当たり前のようですが、難しくもあるのです。少年期や成長期では痛みがあれば無理をさせない。痛みを我慢して、あるいは、運動が可能なまでに怪我が回復する前にプレーさせることで、選手寿命が短くなるかもしれないということです。そのような選手も多々存在します。逆にプロならばギリギリのところで何とか出場させなければ、ご飯を食べていけないということがあります。
競技特性や、ポジション、フォームなど様々な状況を観察し、傷害が起こる原因、対処方法を考えていくことも大切。だから講習会や書籍などの基本は習得しておかなければならないが、現場では応用が必要であり、でないと選手を活かせるトレーナーにはなれないということでした。んん~本当勉強になります。心に沁みこんで来るな~という話でした。実例を交えながらの話ですから説得力があります。

その他、テーピング一本にも意味を持たせるなど、たくさん有益な話があったのですが、最後にスポーツトレーナーに大切なのは、ドクターとの連携であり、トレーナーとしての覚悟と選手のためにという情熱だということでした。

最後の言葉はうっすら覚えですが、何かスポーツトレーナーというものに、これまでよりさらに心から湧き上がる楽しさ、嬉しさ、面白さを感じました(自覚と覚悟もね)。


 閉講式でご挨拶される北山IST会長

ということで、第4回 IST認定スポーツトレーナー養成講習会が終了しました。
平成24年の2月ごろに補講も行う予定にしています。


二葉鍼灸療院 田中良和
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「糖尿病のお話 -糖尿病と歯周病-」 平成23年12月 東洋医学研究所コラム

2012年01月05日 | 東洋医学研究所 コラム
東洋医学研究所のコラムが更新されました

 『糖尿病のお話 -糖尿病と歯周病-』 

      東洋医学研究所グループ 二葉はり治療院  中村弘典 先生

      『糖尿病のお話 -糖尿病と歯周病-』 研究所コラムはこちらをクリック!


これまた1カ月遅れの更新です。

12月担当は糖尿病に対する鍼治療を研究されている中村先生です。

糖尿病も今や国民病です。私の母の家系も糖尿病があり、母も糖尿病です。ということは私も糖尿病になる危険があるということです。気をつけないと…

糖尿病は、全身の細かいところから大きなところまで血管が全身にくまなく張り巡らされていることを考えると全身病です。血液中の糖分が多いわけですからね。それが血管を変異させ様々な症状を引き起こし、最悪の場合は脳や腎臓、神経、目などの合併症を引き起こします。これが怖いんですよね。

その糖尿病の一つのバイタルサイン(生命徴候)であるのが「歯周病」なのだそうです。
このようなことを知っておくと自分自身でチェックもできますし、予防もできます。私たちなら診療の一つの判断材料となるわけです。

コラムの中に「自分の歯が多く残っているほど病気が少なく、健康的で自立して生活している」ということが書かれています。歯や口というのは消化管の入り口です。消化管は咀嚼する口や歯、免疫的に重要な咽頭部分にあるワルダイエルのリンパ輪、食べ物を選別して身体に吸収する小腸(ここは腸管免疫でも重要な部分)、食物の糟を排泄する大腸(ここも小腸と同様、腸内細菌と共生し、免疫や身体の健康に重要な部分)、その他に胃も存在しますが、栄養素を身体に吸収したり、細菌やウイルスを排除したり本当に重要な部分なのです。

まあ、発生学的に考えると、原始生物は腸管だけであったようです。脳や各臓器は進化の過程の中で腸管から生まれたことを考えると、やはり腸管は非常に重要ですよね。そのスタート地点である口や歯というのも重要なのは言うまでもありません。

今回のコラムでは、歯周病は自覚症状がほとんど現れず進行する、歯周病は生活習慣病、歯周病には大きな合併症がある、歯周病は糖尿病とどのような関係にあるのか、糖尿病で歯周病が増える理由、歯周病チェック、などの項目で説明がされています。

では、東洋医学研究所コラムをご覧になりまして、ヘルシ~&エンジョイライフの一情報として役立てて頂ければ有難く思います。


二葉鍼灸療院 田中良和
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第7回がん患者大集会 参加 2

2012年01月05日 | 癌(ガン)
平成23年11月27日(日)に開催された第7回がん患者大集会に参加した報告2です。


 最初に小宮山洋子 厚生労働大臣の挨拶がありました




 パネルディスカッションの途中で、川田龍平 衆議院議員(上)、柿沢未途 衆議院議員の挨拶がありました



リフレッシュタイムとして、歌手のエンエンから3曲の歌の披露がありました。歌手活動の一環として「がん患者支援プロジェクト」へ協力し、歌でガン患者さんの心を癒すことができたらという取り組みを行っています。岐阜や愛知を中心に活動しているそうです。CDを買うと500円はプロジェクに寄付されるそうで1枚買いました。

…っていうか歌も良かったし、可愛かったし…買っちゃいました。

こちらは、エンエンさんの公式ファンサイト です。ご興味のある方はどうぞ



パネルデイスカッションでは、司会の吉野ゆりえさん(自身もサルコーマ(肉腫)にかかり現在も治療中)がコーディネーターとなり、基調講演を行った間野先生、藤原先生、落合さん、そこに、林 昇甫 厚生労働省保険局 がん対策推進室 がん医療専門官が加わり「新薬、新しい治療方法を一日も早く利用するために」ということでディスカッションがありました。また、もう一人の司会である堀さんが、時折、ツイッターからの意見や質問を行うと言った形式でした。

厚生労働省の林さんは、医師であり、2年前までは肝胆膵移植外科であり希少ガンを専門にもされたいたというお話でした。

平成24年はガン対策基本法の見直し時期でもあるため、現在、様々な部分が議論されているとのことでした。がん対策推進室では、実用化研究事業として30億円の予算を概算要求として提出し、「ガンワクチン治療法の開発」に力を入れているとのことでした。この事業を早期に治療法確立へ繋げたいということで動いているようです。また、今後、分子標的薬や抗体薬あるいは適応外薬の開発も着手していきたいとのことでした。

この患者大集会の講演を聴いての私のガンに対する考えは、パート1に書きましたが、コーディネーターをつとめた吉野さんが「研究者、医師、患者、家族、それぞれの立場で皆さん頑張っています。今後は情報交換を密にして連携、協力(三つの力を合わせ十の力を得る)して共通の敵であるガンに向かっていきましょう」とパネルディスカッション結ばれていました。鍼灸師はどんな役割で、どんなスタンスでガン患者と向き合っていったらいいいのかということを考えさせられました。
でも、ガンに向かう様々な立場の人たちの話が聞けて、今後のガンに対する鍼灸治療を行って行く上での方針がはっきりしてきました。


 
最後に、厚生労働省の方に「アピール文」を手渡し、第7回がん患者大集会が終了しました。

いい刺激になった大集会でしたし、東京で過ごしたいい一日でした。





帰りは、電車の時刻まで少し時間があったので、東京駅の黒門横丁 「おさかな処 築地奈可嶋」で一杯やって帰路に着きました。ココは東京の友人から「東京駅周辺にはこんな所もあるよ~」と教えてもらったところです。
料理は、なかなか美味しかったです。刺身が量の割に少し高いかな~なんて思いました(隣で注文している人のを見て注文しませんでした

そんなこんなの充実した一日でした。


二葉鍼灸療院 田中良和
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