作家の方々は料理好きも多いようで、本を読んでいると様々な料理のインスピレーションをいただくことも多いです。
ずいぶん前に読んだ本が頭に残っていて「アレ」をそのうち作ってみたいな~・・・と思っていたんですがかなりの期間忘れていました。
「アレ」とは・・・「中華粥」。
無頼派の作家、檀 一雄の著書
「わが百味真髄」 昭和58年中公文庫
に非常にシンプルで美味そうなレシピがあったのですが、本の行方が分からない~。
あちこち探しまわったら屋根裏の本棚にありました!
実は、先日のスミイカ釣りでゲットしたストックを1杯捌いて塩麹に一日漬け込んでおきました。(少し強めに塩気を持たせます・・・。)
これを贅沢にも風干しして「スミイカ一夜干し」を作りました。
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焼く前から麹の香ばしい香り。
焼いてみると贅沢な厚みに絶妙な歯応え・・・。
焼き上がりを細めの短めにキッチンばさみでカット。
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つまみ喰いしてみると・・・・ヤメラレナイトマラナイ。
「ちょっと来てみな!」チビッ子軍団も分かっています。(美味しいつまみ喰いの合図。)
おお、手加減しないと本番に足りなくなるよ!!!
そうです、これを中華粥のトッピングに。
(奥に見えるは白髪ネギ。)
さてさて、これを遡ること約2時間。
大鍋に1カップの米、(研いでません。)15カップの水、1カップの胡麻油(上等のもの。)、塩ひとつまみ、を入れ、コンロにかけます。
吹きこぼれに注意しながらコトコトし続けるだけ・・・。
胡麻油の良い香りが立ち込めます・・・。
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出来上がり。全くの手間いらず。この間好きなことしていられます。
(熱々やけど注意ですよ!よ~く( ´Д`)=3 フゥ してネ。)
これに先程の「スミイカ一夜干し」、ザーサイ、白髪ネギ、をトッピングしていただきま~す!
(写真を撮ろうとしたらおね~ちゃんに「食事中に携帯使っていいんだっけ?」と言われてしまい「ハイ。ソウデスネ。」)
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これが本日のアンチョコ。
檀一雄の料理エッセイを読むと、世界を股に掛けた知識と玄人はだしの料理の腕前にも感心するが、何よりそこに書かれている料理の数々に通底するのは「色気」だと感じます。(そこが並み居る料理エッセイストと一線を画していると思います。)さすがは無頼派。
因みにこのお粥は友人の詩人、「草野心平に教わった。」とのこと。
草野心平さん(作品は中学校の教科書などにも載っていましたね~。)は大学時代に中国・広東で過ごした時期があり、そのときにこのお粥の作り方を覚えられたようです。
草野心平さんと言えば好きが高じてご自分で居酒屋まで開いてしまったお方。←この方面のお話も大変面白いので機会がありましたらまた紹介させていただきます。
本日のお粥のお味の方ですが、カップ一杯の米で5人分・・・足りないよな・・・と、餃子等諸々も用意したのですが、
さすがに胡麻油のコッテリ感はすごい。食べきれませんでした。
(●どやの製品で作ったけど更に高級品を使用すると尚好し、と思います。)
塩気が欲しい人はトッピングと振り塩で調節。
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