年末始のこの忙しさは毎年のことながら、どうなの!?
自分を見失わないためにもやっぱりニュートラルな状態に戻る「ひと時」が大切。
釣りに行けない時期にも強~い味方が「読書」です。
当ブログも「最低週一アップ」を目標に(細々と)頑張っているんですが、何というか月のパターンがある程度出来つつあるかな・・・。
①釣りに行く。
②釣魚で料理。
③魚が切れた。外へ飲みに行く。
④前月の読書内容のまとめ・・・
最近はこんな感じなのかな。
まあ、外の遊びと中の遊び、それぞれ有る、というのはよろしいのではないかな、と。
で、12月もいよいよ終わり。
繁忙期につき、今年を振り返ったりはしていられないんですが、イロイロあってまとめが遅くなっていました、「11月の読書の記録」を「読書メーター」から・・・。
2013年11月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1657ページ
ナイス数:34ナイス
おんなのことば (童話屋の詩文庫)の感想
茨木さんの詩集から編まれたアンソロジー。私、詩は苦手なんです。こっそり読みます。でも、あまりにガツン、とやられたときにはやはり人に教えてあげたくなるものです。男の私でさえこうなのだから、女性の方々にはやはり・・・色々と感じるところの多い本だと思います。「みずうみ」鋭い人間批評、「二人の左官屋」素晴らしい切り口のエッセイ、「大学を出た奥さん」大河小説、etc・・・。詩というジャンルにここまで多様な表現が可能であるとは思ってもみませんでした。1994.8初版発行。2010.11第40刷発行!
読了日:11月30日 著者:茨木のり子
サービスの達人たち―ヘップバーンを虜にした靴磨きからロールスロイスのセールスマンまで (新潮OH!文庫)の感想
著者が記しているように、サービス業のプロフェッショナルについて書いた本である。物づくりの職人について書かれた本は多いが、サービスの技術は誰かが記録しないと残らない。当書の仕掛け人、元ダ・ヴィンチ編集長・亀谷誠氏のコメント「都市生活のセンスや粋について理屈っぽく、スノッブに書いた本はいくつもあります。けれど僕は好きになれません。野地さんの書いたものを読んで、僕は都市の粋や格好よさはこう書けばいいんだ、と納得したんです。」に共感。サントリー山崎蒸留所「チーフブレンダーの技と素顔」が良かった。街と時代の反射鏡。
読了日:11月30日 著者:野地秩嘉
世話焼き長屋―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)の感想
池波正太郎、宇江佐真理、乙川優三郎、北原亞以子、村上元三。相変わらずハズレなしの縄田・選。池波正太郎以外は、著名ながら初読。オールヒット。乙川優三郎「小田原鰹」についても書きたいが、字数が限られているので、ここは北原亞以子「証」について。35頁ばかりの小編ながら、選者も言うとおり「共同体における予定調和的な人情譚ではおさまりきれなくなった、新しいタイプの人情物」。慶応四年、上野の山で彰義隊が惨敗した頃の市中の空気をバックに、薄命な少女を助けたことにより自らも人間再生への道を切り開く絵師の物語。とても良い。
読了日:11月25日 著者:池波正太郎,乙川優三郎,北原亞以子,村上元三,宇江佐真理
読ませるブログ (ベスト新書)の感想
読後に、本を著すってこの程度で良いの?と妙な自信を持ってしまうような逆説的な本。元々、面白いブログや文章を書く人はこの本に書いてあるようなことの多くは自然にできているだろうし、面白くないブログや文章ばかり書いている人にはこうしろ、と言ってもチョット無理があるような・・・。ブログなど書きたいように書けばいいんだと思います。人様に迷惑をかけない範囲でね!著者の本が何冊か積ん読になっているんですが、処分かな。
読了日:11月19日 著者:樋口裕一
親不孝長屋―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)の感想
心が折れそうな時や、とても疲れているのに何か読みたいとき、「市井もの」に限ります。「今と変わらぬ庶民の哀歓を描くことによって、現代人がそこに一種の理想郷を見出している・・・」と、選者の縄田一男さんもおっしゃっているとおり、とっても素敵なアンソロジーに仕上がっています。平岩弓枝作品を読んだのは初めてだったのですが、(「邪魔っけ」。本書中のマイ・ベスト。)この作品がしっくりくるような齢になってから読んだのは良かったと思います。「左の腕」も松本清張の意外な作品でインパクト有りでした。大御所の中で宮部さんも健闘!
読了日:11月17日 著者:池波正太郎,松本清張,山本周五郎,宮部みゆき,平岩弓枝
花の名前―向田邦子漫画館 (新潮文庫)の感想
何年前に読んだのか、書庫を探したら向田邦子「思い出トランプ」を見つけることができました。要、再読。読んだ当時は面白い、と思ったには違いないんですが、全然理解できてませんでした。柴門ふみ流解釈で書かれた漫画版を読み、痛く感じた次第。視覚表現では開けすけになりすぎるような場面でも、巧みな漫画表現を用いる技は巻末対談で久世光彦も称えています。筆名「柴門」はポール・サイモンへのオマージュだったんですね!そういえばサイモン&ガーファンクルのベスト盤ライナーノートに胸がキュンとなるような一文を寄せられていましたね。
読了日:11月15日 著者:柴門ふみ
くるいきちがい考 (ちくま文庫)の感想
「ある人間をクルッテイルとするのは世の中の、いわゆる常識というものであり、その常識というものを問わねば、常識によるクルッタものに対する差別をなくすことは不可能である。ぼくは、そこで、クルイ、キチガイという言葉をつくった常識そのものを考えてみようと思ったのである。」著者あとがきより。精神科の臨床医は、「コイツはクルッテイル」と判断は下さない(脳梅毒等の絶対的な基準による判断が可能な場合を除く)。連れて来た人、こられた人(または当人)の心の葛藤を取り除くのが仕事であるとのこと。「常識」とは何と胡散臭いものか。
読了日:11月12日 著者:なだいなだ
テッカ場 (講談社文庫)の感想
ライターという職業のキモは何に興味を持つか?と、言うところだと思いますが、トロさんの着眼点のヒネり具合はいつもとても絶妙ですね。多くの人は知らない、知らなくともよい世界にあえて飛び込んでゆく・・・この姿勢には変わらぬ日常にどっぷり浸かった身にとって感心させられっぱなしです。「切手オークション」の楽しさが理解できそうで怖くなっている様や、実際に参加してしまいクズ切手の山を掴ませられたりする項ではトロさんの裏道好きの一面が見えているようで共感の苦笑いでしたww
読了日:11月6日 著者:北尾トロ
読書メーター
このスレが本年最後の投稿になると思います・・・
この一年間お付き合いしていただきましたみなさま、ありがとうございました!!
そして、来年もよろしくお付き合いの程おねがいいたしますね (#^.^#)
2014年が皆様には健やかな年になりますようお祈りしております・・・
ウチ●
ぽちっとね・・・
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