すっかりご無沙汰しております・・・
地上に続き、海の中もすっかり春めいてきたようですね。
水温上昇に伴っていろんな魚の活性も上がってきた様子です。
マゴチ船にいまだ今シーズン乗れていませんが(泣)
「サンスポ横羽シロギス大会行きま~す!」と、本日もっちゃん船長に連絡しました。
(マゴチも近いうち行きますので・・・汗)
日曜・祝日組の皆様と顔を合わせられるのも楽しみです。
お祭り気分で楽しみながらも、真剣バトル(~_~メ)で行きたいと思います!
ところで、明日(4月17日)の東京湾奥地域は「年間ベスト・潮干狩りデイ」と言えるかもしれません。
第三管区海上保安本部発表の潮時表によると、東京晴美の潮高は昼の12時11分で8センチ。
川崎近郊の海でも場所によってはびっくりするほどの干潟が現れます。
暑くもなく寒くもなく、時間帯もグー!
天気も良さそうなので久しぶりに行ってみっか!?
(船宿休みの木曜日ですんで。)
ここで、3月の読書の記録を掲載します。
3月は持ち前の雑食読書パワーでそこそこ読めました。
まあ、年度末繁忙期であまり難しい本は読めなかったんですがね。
エンタメ、ノンフィクション、エッセイ、エトセトラ・エトセトラ。
2014年3月の読書メーター読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2190ページ
ナイス数:42ナイス
生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)の
感想
「生きる悪知恵・正しくないけど役に立つ60のヒント」のタイトルに偽りあり!悪知恵でも、正しくなくもない・・・ですよ。西原さんの書いていることはかなり真っ当。Y新聞の「人生相談」よりよほど役に立つ!(と、思います。多分。)「生真面目に悩んでいる人たちに、私なりのアドバイスをしてみました。・・・正しいだけでは生きていけないこともあります。」と西原さんは言っていますが、「悪人正機」(新潮文庫)の中で吉本隆明も同様のことを言っています。「本当に困ったんだったら、泥棒して食ったっていいんだぜ」生きて行くことが最先。
読了日:3月27日 著者:
西原理恵子
我が父たち (講談社文庫)の
感想
「快楽の本棚」(中公新書)を読み、「えっ、O.D.のご令嬢!?」と驚いたのが丁度10年前。人間の心の在り様を表現しようとしてきた作家として強く印象付けられた。今回の「我が父たち」は奇妙な味の短編集。「普通の家族」などどこにもない幻想、社会の共同体の最小単位にすぎない。眩暈のしそうな不安の中に読者が放り出されるように感じるのは、文章の視点が気づかぬうちに移動していたりするのも原因(しかも、無断でだ)。徐々に壊れていってしまう身近な人、主体と客体の突然の転換。この判然としない読後感こそ「読書」なのかも知れぬ。
読了日:3月25日 著者:
津島佑子
なぜ、日本車は愛されないのか―色褪せない価値を創るためのモノづくりの発想の
感想
カーマガジンの「ネコ・パブリッシング」が目につき手に取ると・・・著者はすんごい人だわ。ブリジストンでバイクを作り、マツダで数々のヒット作を手掛けたエンジニア。物書きのプロではないので内容は部分的に疑問点もあるが、差し引いてもなお余りある若い頃からの冒険的取組み。巨匠ガンディー二との会談、伝説のルマン優勝車‘91マツダ787Bを駆ってのグッドウッド。「上手な車でも、人々から愛されないクルマは、鉄の箱にしか過ぎない!」名言だわ。日本の車はまだまだ発展途上だなあ。色褪せぬ価値をどう作るか、がモノ作りの課題。
読了日:3月22日 著者:
立花啓毅
にんげん住所録 (文春文庫)の
感想
エレガントな脱力感が絶妙です。しかし、「たけしの母と秀子の母」、「美智子さまへのファンレター」、両篇はこの大女優と昭和の時代の大切な一断面をを知るうえでは非常に興味深いエッセイです。往年の名監督等との回想もさることながら、常に現在進行形の人々への興味も失わない心の持ちようが終生変わらなかった様々な活動の源になっておられたのだと思います。幸田露伴「五重塔」・1944五所平之助監督映画化・脚本川口松太郎(松山善三・秀子氏の媒酌人!)、カルメン故郷へ帰る
読了日:3月19日 著者:
高峰秀子
檀 (新潮文庫)の
感想
「火宅の人」を読んだら次はこれ!檀ヨソ子さん(奥様)が語る形式の一雄氏回想。作者の沢木耕太郎が一年間に及ぶインタビューで見事な触媒の役を果たす。檀ヨソ子は桂ヨリ子のモデルではあるが、同一人物ではない。その所を錯覚していました。「放浪は好きだが、まったくの一人には弱い人だった。」忘れることにより平静を保っていた数々の出来事を引き出してゆく。そして驚愕の事実・・・。何てことはない日々を確かに生きてゆくのが大切なことと教えていただいた。檀(だん)=びゃくだん科の常緑高木。初夏・陽光、涼風、ポルトガルがよぎる。
読了日:3月15日 著者:
沢木耕太郎
五番町夕霧楼 (新潮文庫)の
感想
山口瞳「血族」に続き遊郭絡み読了。「人間ドラマ」ベタな言葉だが、極限に置かれた身の上には様々な物語。タイトルをはじめ、優しく美しき日本語。物語として三島由紀夫「金閣寺」の上をゆくところあり。主人公「夕子」は不可解なところの多い女性。脇を固める人物が魅力的。廓の歌人・敬子、狒々爺・竹末甚造夕子の水揚げに二万(現在では百万円程)、炊事婦・おみね婆、ひきて婆・お新etc・・・。「蜩が鳴いていた。父娘が墓地を下り切ると、夕子の背中へいつまでも花が散った。」「死んだ人を埋めはるところは・・・百日紅が咲いてますねン」
読了日:3月11日 著者:
水上勉
ホームレス歌人のいた冬の
感想
冬が終わる前に読んでおきたかった。彗星のごとく朝日歌壇に現れ、写楽のごとく消えた歌人「公田耕一」。年越し派遣村があったあの冬の象徴と見なされた。「他人事とは思えぬ」気持ちで自らの再生を賭けた筆者のルポルタージュ。公田氏の実像とは?影を追い求める中で出会う様々な人々。獄中歌人・郷隼人氏の「真夜独り歌詠む時間に人間としての尊厳戻る独房」どのような状況に置かれても自分は獣ではない。一人の人間であるという「人間としての尊厳、人間としてのディグ二ティ」を主張することを忘れてはならない。ということを詠んだ歌が印象的。
読了日:3月7日 著者:
三山喬
杉浦日向子の食・道・楽 (新潮文庫)の
感想
日向子女史最期のエッセイ集。ファン必読の書。書中のポートレートや愛用の酒器から魅力的な人柄が偲ばれます。付録の「杉浦日向子全著作リスト」も有難いが、何より出色なのが解説。写真家、鈴木雅也氏による「妹としての杉浦日向子」!?お兄さんなのですね。そこには、漫画家、作家、江戸文化評論家、それぞれの杉浦日向子がいかにして形作られてきたか克明に記されています。何故突然に隠居宣言したのか、も。名作「合葬」を読んだ後にこちらを読むと更によし。(最後の晩餐)なにか一品と問われれば、答えるものは決まっている。塩ご飯。合掌。
読了日:3月5日 著者:
杉浦日向子
ひなた弁当 (2011-09-22T00:00:00.000)の
感想
P.148「釣りというのは、初対面の他人が、知り合いになる、ちょっと不思議な力をもっているらしい。」P.161「人間のオスは長い歴史の中で、ハンターとしてずっと生きてきたのである。ハンターをやめたのはほんの二千数百年前のことで、その何十倍、何百倍もの時間、獲物を追ってきたのだ。釣りというものはその太古の記憶を呼び覚まし、狩猟本能を慰めてくれるから、熱心なファンがいるのではないかと思った。」以上本文より。予定調和であるが「釣りバカ日誌」的に面白かった。釣り好き、料理好き、人間好きにはオススメ。元気がでます。
読了日:3月3日 著者:
山本甲士
読書メーター
湾奥岸壁ではカタクチイワシが回遊し、シリヤケイカも出始めました。
投げのキスもポツリポツリ出ているようです・・・
↓↓↓読書人たちのおススメ本は何だろ。
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